[ 準決勝 ] 帝京 VS 創価

[ 準決勝 ] 帝京 VS 創価

2019年11月9日、秋季東京都高校野球 本大会
準決勝
神宮球場

スタメン

※ 球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

創価
8 島本L
4 庄司L
5 宮原L
7 高沢R
9 石坂L
6 谷藤R
3 河合R
1 森畑R
2 小松L

帝京
3 武者R
6 武藤R
8 加田R
2 新垣R
4 小松R
9 御代川R
5 阿出川L
7 尾瀬L
1 田代L→1 柳沼L

短評

帝京が勝てば8年ぶり16回目の決勝(内9回優勝:前回は準優勝)、創価が勝てば20年ぶり3回目(内1回優勝:前回は準優勝)、そして夏の西東京大会に続いて2季連続での決勝。

2018年シーズンは秋春とも対決した因縁深い両チームの対決になりました。

2018年春の両チームの対戦
2017年秋の両チームの対戦

先攻は一塁側の創価。
まず守る帝京の先発は背番号10番ながら、この秋大事な試合ですべて先発のマウンドに立つサウスポーの田代投手。

帝京の田代投手

1回表、創価は先頭の島本選手がレフトへのヒットを、好走塁で2塁打にすると、四球などで2死23塁の大きなチャンス。
ここで5番・石坂選手に回りますが、0-2と田代投手が追い込むと、最後は変化球で見逃しの三振。
創価はチャンスを生かせず無得点に終わります。

田代投手が石坂選手を三振に取ったシーン

代わって守りにつく創価の先発は、注目の右腕。
エース森畑投手。

創価エースの森畑投手

1回裏の帝京の攻撃を三者凡退。
2番・武藤選手にはこの試合最速の140キロを連発し、好調な立ち上がりを見せます。

創価は序盤、押し気味に試合を進め、2回表は8番・森畑投手の自らのヒット等で2死満塁。
3回にも1死23塁と絶好のチャンスを作りますが、田代投手が要所で踏ん張り、創価は先制点を挙げることが出来ません。

2回に3塁まで進んだ森畑投手
2回2死満塁で庄司選手を三振にとった田代投手

一方の帝京打線は、序盤3回。
こちらも注目の5番・小松選手のヒット1本に抑えられ、流れは創価ながらもスコアは0-0のまま序盤3回を終えます。

小松選手の2回のヒット

ギリギリのところで創価の攻撃を凌いできた帝京でしたが、4回表。
遂に試合が動きます。

創価は1死から9番・小松選手が四球で出塁すると2番・庄司選手のヒット等で2死満塁とすると、4番・高沢選手がライト線にタイムリー2塁打。
2点を先制します。

高沢選手の先制タイムリー2塁打
創価の小松選手が先制のホームイン

帝京はここで先発の田代投手を諦め、背番号18番、右の柳沼投手に代えこの回を凌ぐと、試合は少し落ち着きを取り戻します。

帝京2番手の柳沼投手

帝京は前半5回を0-2と2点のビハインドで終え、迎えた6回裏。

先頭1番・武者選手が振り抜いた打球はレフトスタンドへ。
ソロホームランで1点を返します。

ソロホームランで生還した武者選手(右)

さらに1死後、次は準々決勝の日大三戦では守備でスーパープレーを連発した3番加田選手が、左中間へソロホームラン。
帝京、全盛期を彷彿とさせる一発攻勢で一気に2-2の振り出しに試合を戻します。

ソロホームランで同点のホームを踏んだ加田選手(右から3人目)

中盤、創価もストレートは135キロを越してくる柳沼投手を攻めあぐみますが、同点で迎えた8回表。
先頭8番・森畑投手が四球で出塁すると、犠打等で2死3塁と勝ち越しのチャンスを作りますが、後続続かず無得点に終わります。

8回に3塁まで進む森畑投手

9回にも創価は先頭3番・宮原選手がライトへ2塁打を放つと、1死3塁と絶好のチャンスを作りますが、ここも柳沼投手が踏ん張り創価は勝ち越し点を奪うことが出来ません。

9回に3塁へ進んだ宮原選手

終始我慢を重ねた帝京。
9回裏は簡単に2死走者無しで、6番・御代川(みよかわ)選手の当たりは平凡なサードゴロかと思われましたが、ここで創価の守備に乱れが。
宮原選手が1塁へ大暴投。

御代川選手は1塁でストップしますが2死から走者を許すと、続く阿出川選手の打席、二盗を決めると自身も四球で繋ぎ12塁と一打サヨナラのチャンスを作ると、この試合、ここまでスタメン出場ながらもノーヒットに終わっていた8番・尾瀬選手は、気持ちで運んだようなセンター前ヒット。

尾瀬選手の打球はセンター前で弾むヒット

2死でスタートを切っていた御代川選手が劇的なサヨナラのホームインで、近年苦しんでいた帝京が8年ぶりに秋の東京大会決勝にコマを進めました。

御代川選手がサヨナラのホームイン

この試合、ボクシングに例えるなら終始優位に試合を進めた創価でしたが、有効打を奪いきれずに、逆に2度のカウンターを浴びて敗れたような展開でした。

序盤から何度も何度もあったチャンスにあと一本出ていれば、ひょっとしたら創価の一方的な展開になっていても不思議でないほど、創価も帝京と比較し力の差はありませんでした。
今チームの創価は甲子園に出ても不思議でない実力をもっていることは、もはや疑う余地はないでしょう。
最後悔しさでホームベース付近で崩れてしまった森畑投手ら、創価ナインが厳しい冬を超えさらにスケールアップした姿を、春にまたグラウンドで見れることを期待します。

そして帝京ですが、この秋は本大会に入ってから、法政、早大学院、関東一、日大三と厳しい相手と戦い抜いてきましたが、それが大きな勢いを生んだか。
特に関東一戦は以降は大接戦が続きますが、勝負への執念を見せ遂に久しぶりの決勝にまで駆け上がってきました。

甲子園でもお馴染みの校歌をあと1度、この神宮で歌うことができれば来春、10年ぶりの選抜を決めることが出来ます。
相手は国士舘と決まりました。

恐らく接戦になるでしょうが、どのような勝負強さを見せてくれるのか大いに期待したいと思います。

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イニング詳細

一回表 創価

帝京は背番号10左腕の田代先発
8 島本L 0-1から左2塁打(好走塁)
4 庄司L 投犠打→3塁
5 宮原L フルカウントから四球(MAX136)
7 高沢R フルカウントから見逃三振→二盗
9 石坂L 0-2から変化球に見逃三振

一回裏 帝京

創価はエース右腕森畑先発
3 武者R 0-2から137キロに二ゴロ
6 武藤R 3-1から137キロに遊ゴロ(MAX140)
8 加田R 3-1から134キロに三ゴロ

二回表 創価

6 谷藤R 2-1から変化球に遊ゴロ
3 河合R 2-2から変化球に中飛
1 森畑R 1-1から132キロストレートを中前安打
2 小松L 1-2から死球
8 島本L 2-2から遊安打→満塁
4 庄司L 2-2から空振三振

二回裏 帝京

2 新垣R 2-1から一ゴロ
4 小松R 0-2から右前安打
9 御代川R 初球変化球を中飛
5 阿出川L 初球二盗→2-2から変化球に中飛

三回表 創価

5 宮原L 初球遊ゴロ失
7 高沢R 初球三安打
9 石坂L 初球捕犠打→1死23塁
6 谷藤R 1-0から右飛
3 河合R 初球中飛

三回裏 帝京

7 尾瀬L フルカウントから137キロに見逃三振
1 田代L 1-0からストレートを左飛
3 武者R 初球変化球を遊ゴロ

四回表 創価

1 森畑R 1-2から変化球に空振三振
2 小松L フルカウントから四球
8 島本L 1-0から一ゴロ→2死1塁
4 庄司L 2-2から中前安打→13塁
5 宮原L 初球134キロが死球→満塁
7 高沢R 右線2塁打→2点、尚23塁

帝京は背番号18右の柳沼へ継投

9 石坂L 1-2から強烈な当たりも一直

四回裏 帝京

6 武藤R 遊安打
8 加田R 初球投犠打
2 新垣R 2-1から一邪飛
4 小松R 1-0から投ゴロ

五回表 創価

6 谷藤R 0-2から投ゴロ
3 河合R 0-2から135キロに見逃三振
1 森畑R 0-2から遊安打
2 小松L 初球暴投→2塁、フルカウントから三飛

五回裏 帝京

9 御代川R 0-1から二安打
5 阿出川L 1-0から遊ゴロ→1死1塁
7 尾瀬L 0-2から134キロを二ゴロ→2死2塁
1 柳沼L 1-2から137キロに空振三振

六回表 創価

8 島本L 初球左飛
4 庄司L フルカウントから135キロに空振三振
5 宮原L 右中間(中)3塁打
7 高沢R 0-2から空振三振

六回裏 帝京

3 武者R 左本塁打→1点
6 武藤R 初球変化球を遊飛
8 加田R フルカウントから左中間本塁打→1点
2 新垣R 1-0から遊ゴロ
4 小松R 1-0から136キロに二ゴロ

七回表 創価

9 石坂L 1-2から中飛
6 谷藤R 1-0から三ゴロ
3 河合R 初球変化球を遊ゴロ

七回裏 帝京

9 御代川R 1-0から右飛
5 阿出川L フルカウントから132キロを中飛
7 尾瀬L 2-1から一ゴロ

八回表 創価

1 森畑R 3-1から四球
2 小松L 1-0から投犠打→1死2塁
8 島本L 1-1から遊ゴロ→2死3塁
4 庄司L 2-2から137キロに空振三振

八回裏 帝京

1 柳沼L 0-1から一ゴロ
3 武者R 2-2から二安打

創価はマウンドに集まる

6 武藤R 初球投犠打→2死2塁
8 加田R 2-0から捕ゴロ

九回表 創価

5 宮原L 1-2から右2塁打
7 高沢R 初球捕犠打
9 石坂L 2-2から137キロに空振三振
6 谷藤R 初球左飛

九回裏 帝京

2 新垣R 初球中飛
4 小松R 初球左飛
9 御代川R 初球三ゴロ失(暴投)
5 阿出川L 初球二盗→ストレートの四球
7 尾瀬L 中前サヨナラ安打→1点
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スコア

創価
000 200 000=2
000 002 001x=3
帝京

創 1森畑R - 2小松
帝 10田代L、18柳沼R - 2新垣

創 H9 E1
帝 H7 E1

本塁打
帝 武者(6回ソロ)、加田(6回ソロ)

個人成績

打撃成績

※公式記録ではありません
創価

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席
8 島本 左2塁打 遊安打 一ゴロ 左飛 遊ゴロ
4 庄司 投犠打 空振三振 中前安打 空振三振 空振三振
5 宮原 四球 遊ゴロ失 死球 中3塁打 右2塁打
7 高沢 見逃三振 三安打 右2塁打(2) 空振三振 捕犠打
9 石坂 見逃三振 捕犠打 (柳)一直 中飛 空振三振
6 谷藤 遊ゴロ 右飛 投ゴロ 三ゴロ 左飛
3 河合 中飛 中飛 見逃三振 遊ゴロ
1 森畑 中前安打 空振三振 遊安打 四球
2 小松 死球 四球 暴投
三飛
投犠打

帝京

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席
3 武者 二ゴロ 遊ゴロ 左本塁打(1) 二安打
6 武藤 遊ゴロ 遊安打 遊飛 投犠打
8 加田 三ゴロ 投犠打 中本塁打(1) 捕ゴロ
2 新垣 一ゴロ 一邪飛 遊ゴロ 中飛
4 小松 右前安打
二盗
投ゴロ 二ゴロ 左飛
9 御代川 中飛 二安打 右飛 三ゴロ失
二盗
5 阿出川 中飛 遊ゴロ 中飛 四球
7 尾瀬 見逃三振 二ゴロ 一ゴロ 中前安打(1)
1 田代 左飛
1 柳沼 空振三振 一ゴロ

投手成績

創価

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
1森畑 8 2/3 7 1 2 3 2

帝京

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
10田代 3 2/3 6 4 4 2 2
18柳沼 5 1/3 3 1 5 0/td>

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