2016年5月15日、春季京都大会2次戦決勝
わかさスタジアム京都
【スタメン】※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません
京都翔英
6 阿部
7 新田
3 川本
2 石原
5 森元
8 山本
9 高野
1 瀧野
4 栄本
塔南
6 深田
8 平塚
3 島野修
1 築山
5 波多野
7 尾崎
9 長村
2 中澤
4 谷口
どちらが勝っても初の春季大会優勝になるチーム同士の対決。


12時ジャストにプレイボール。
両陣営がホームに集まります。

まず守る搭南はエース築山投手が先発。

投球練習からボールにばらつきがあった築山投手ですが、1回表、いきなり阿部選手にストレートの四球を与えます。
続く新田選手は三振に倒れますが、3番川本選手がレフト前ヒット。
この間に、阿部選手が3塁へ進み1死13塁と先制のチャンスを作ります。

ここで主砲石原選手を打席に迎えますが、築山投手がここは見逃し三振。
しかし5番森元選手がストレートの四球で2死満塁と、以前翔英が先制のチャンス。
それでも築山投手が踏ん張り、山本選手をセンターフライに打ち取り、初回、京都翔英は無得点に終わります。

1回表のチャンスを生かせなかった翔英。
1回裏の守備に就きますが、先発のマウンドはエース瀧野投手。

1回裏、投南も先頭の深田選手が四球で出塁るすと、続く平塚選手の送りバントがややショートフライ気味にピッチャー前へ。
瀧野投手ここでセカンドを狙ったか、焦ってしまったように打球処理をもたついてしまい、ランナーオールセーフとなります。
ここで3番島野選手が送り1死23塁となり、迎えた4番築山選手がセンターへ距離十分の犠牲フライを放ち、搭南がノーヒットで1点を先制します。


1点を追う翔英は、直後の2回表、1死から8番瀧野選手がセンター前ヒットで出塁しますが、続く栄本選手はピッチャー前の送りバントが投手ゴロになり、セカンドで瀧野選手がアウト。
ランナー入れ替わり2死1塁となります。
この後、栄本選手が二盗を成功させますが、1番阿部選手の当たりはセンター方向へのハーフライナー気味の打球。
これをショート深田選手が捕ったかと思いましたが、打球を弾いてしまいライト前へボールは転々と。
この間に栄本選手が還り、京都翔英、すぐさま同点に追いつきます。
(阿部選手の打球、記録はヒット)

京都翔英は続く3回表。
先頭の3番川本選手が四球で出塁すると、続く石原選手のサードゴロの間に2塁へ進塁。
1死2塁となったところで、5番森元選手がライトフェンス直撃のタイムリー3塁打を放ち2-1と翔英勝ち越しに成功します。


さらに続く山本選手がセンターへ犠牲フライを放ち、森元選手が還って3-1と搭南を突き放しにかかります。

2点を追う搭南。
翔英エース瀧野投手の打たせてとるピッチングの前に、凡打の山を築かされていき、宮津戦、京都国際戦と好調だった打線が、前半5回を終えてノーヒットと打線が奮いません。
対する搭南の築山投手も、序盤に3点を失いましたが、中盤に向けて立ち直り両投手による小気味のいい投手戦に入っていきます。


初回に1点を取っているため「ノーヒットノーラン」の心配はないものの、依然ノーヒットが続く搭南は7回裏。
3番からの好打順ですが、島野選手がライトフライ、4番の築山選手が見逃し三振と簡単に2死走者無しと追い込まれますが、ここから5番波多野選手がセンター前にチーム初安打を放ちます。

さらに続く野崎選手もショートへの内野安打で2死12塁と搭南がチャンスを作ったところで、翔英ナインは一度マウンドに集まり「間」を取ります。

しかし2死12塁のチャンスで搭南7番の長村選手はライトフライに倒れ、無得点に終わります。
搭南は続く8回裏も、先頭8番の中澤選手がセンター前ヒットでノーアウトで出塁すると、谷口選手が送り、1死2塁とします。
さらに深田選手、平塚選手が連続ファーボールで1死満塁と一打同点のチャンスを作ります。
ここで期待のクリーンアップを迎えますが、島野選手がセカンドゴロ。
併殺崩れの間にまず中澤選手が還り2-3と1点差に詰め寄ります。

ここでさらに深田選手も一気にホームを狙いますが、ここはタッチアウト。
搭南得点は1点に終わりますが、8回を終えて2-3とその差1点に詰め寄ります。
1点差に詰め寄られた翔英は直後の9回表。
先頭8番の瀧野選手が四球で出塁すると、栄本選手の犠打で1死2塁とします。
2死後、2番新田選手がセンター前ヒットを放ち、貴重な追加点。
4-2と搭南を再び突き放します。

さらに川本選手がセンター前ヒットで繋ぎ2死12塁としたところで、主砲石原選手に打席が回ります。
ここでレフト前にヒット。
新田選手が一気にホームを狙いますがここはタッチアウト。
2点差で9回裏の攻防を迎えます。


優勝へあとアウト3つとなった翔英エース瀧野投手。
9回裏、一段とギアをあげたような投球内容。
まず先頭4番の築山選手を想いのこもったストレートで空振り三振にとると、思わず雄叫びを上げます。
続く波多野選手も空振り三振にとると、最後は野崎選手も空振り三振。
気迫の籠もった投球内容で三者三振に打ち取り試合終了。
京都翔英が初優勝を飾りました。

京都翔英、この春は危なげない内容で見事、初優勝を飾りました。
準々決勝の京都廣学館戦から3戦続けて観戦しましたが、どの試合も危なげない内容で、秋から地力をかなり上げてきたことが感じれる大会の内容でした。
夏は同じように簡単にはいかないことは、百戦錬磨のベテラン浅井監督ならば十分に想定された上で、対策を練られるでしょう。
秋ベスト4に入りながらも、突然の監督交代など、様々なことがあった今チームですが、初の夏の甲子園も十分に射程圏に入っていることを、内外に知らしめた春の大会だったと思います。
一方敗れた搭南。
ここまでの疲れもあったかと思いますが、龍谷大平安も破った京都翔英相手に最後まで食らいつく内容でした。
搭南は二次戦の、京都文教戦から4戦続けて観戦。
どの試合も相手を圧倒した内容ではありませんでしたが、悲願の初の甲子園に向けて順調に地力が上がってきていることを見せてくれました。
こちらも百戦錬磨の名将・奥本監督が率いるチーム。
この大会の結果で、甲子園に向けて「足りているところ」「力不足のところ」を十二分に認識されたのではないかと思います。
いよいよあと2ヶ月足らずで、京都に熱い夏が訪れます。
春の戦いの終わりは、同時に熱い夏のプロローグの始まりとなります。

京都翔英
012 000 001=4
100 000 010=2
塔南
翔 瀧野ー石原
塔 築山ー中澤
翔H10 E1
塔H3 E0
【打撃成績】
京都翔英
選手名 | 第一打席 | 第二打席 | 第三打席 | 第四打席 | 第五打席 |
6 阿部 | 四球 | 遊強襲安打(1) | 一ゴロ | 一ゴロ | 一邪飛 |
7 新田 | 見逃三振 | 遊飛 | 空振三振 | 中前安打 | 中前安打(1) |
3 川本 | 左前安打 | 四球 | 一ゴロ | 二ゴロ併殺打 | 中前安打 |
3 寺田 | |||||
2 石原 | 見逃三振 | 三ゴロ | 遊ゴロ | 左飛 | 左前安打 |
5 森元 | 四球 | 右越三塁打(1) | 四球 | 左前安打 | |
8 山本 | 中飛 | 中犠飛(1) | 遊ゴロ | 投前犠打 | |
9 高野 | 右飛 | 左前安打 | 左飛 | 空振三振 | |
1 瀧野 | 中前安打 | 遊ゴロ | 見逃三振 | 四球 | |
4 栄本 | 投ゴロ 二盗 |
空振三振 | 左飛 | 三前犠打 |
搭南
選手名 | 第一打席 | 第二打席 | 第三打席 | 第四打席 |
6 深田 | 四球 | 三ゴロ | 左飛 | 四球 |
8 平塚 | 投ゴロ失 | 左飛 | 空振三振 | 四球 |
3 島野修 | 投前犠打 | 右飛 | 右飛 | 二ゴロ(1) |
1 築山 | 中犠飛(1) | 中飛 | 見逃三振 | 空振三振 |
5 波多野 | 一邪飛 | 中飛 | 中前安打 | 空振三振 |
7 尾崎 | 右飛 | 右飛 | 遊安打 | 空振三振 |
9 長村 | 二ゴロ | 空振三振 | 右飛 | |
2 中澤 | 投ゴロ | 中飛 | 中前安打 | |
4 谷口 | 二飛 | 一ゴロ | 投前犠打 |
【投手成績】
京都翔英
選手名 | イニング | 被安打 | 与四死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 |
瀧野 | 9 | 3 | 3 | 6 | 2 | 2 |
搭南
選手名 | イニング | 被安打 | 与四死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 |
築山 | 9 | 10 | 5 | 6 | 4 | 4 |