[ 準決勝 ] 京都翔英 VS 龍谷大平安

[ 準決勝 ] 京都翔英 VS 龍谷大平安

2016年5月14日、春季京都大会2次戦準決勝

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

京都翔英

8 山本
5 新田
3 川本
2 石原
6 森元
9 高野
7 浜野
1 瀧野
4 栄本

龍谷大平安

4 久保田
9 竹内
6 西川
3 橋本
5 冨田
7 岡田
2 竹葉
8 小川
1 大野

春季大会3連覇のかかる龍谷大平安と、初の決勝進出を目指す京都翔英の対戦(2012年秋に優勝経験有)。

まず守る平安の先発は背番号10の大野投手。

龍谷大平安先発の大野投手
龍谷大平安先発の大野投手

1回表の京都翔英の攻撃を、三振一つを含む三者凡退と上々の内容で抑えます。

対する翔英の先発はエース右腕瀧野投手。

京都翔英エース瀧野投手
京都翔英エース瀧野投手

1回裏の平安。
先頭1番の久保田選手が四球で出塁すると、2番竹内選手の打席で、翔英の強肩捕手石原選手から盗塁を成功させ無死2塁と先制のチャンスを作ります。

久保田選手が二盗成功
久保田選手が二盗成功

さらに1死後、3番西川選手の内野安打で1死13塁とし、主砲の橋本選手も四球で繋ぐと1死満塁と大きなチャンスを迎えます。

しかしここで5番冨田選手、岡田選手と期待の強打者が凡退し、平安先制のチャンスを逃します。

2死満塁の場面で強打者岡田選手を見逃し三振に獲った瀧野投手
2死満塁の場面で強打者岡田選手が見逃し三振

1回、2回と三者凡退が続いた京都翔英。
3回表、先頭6番の背番号19・浜野選手がレフトへ大きな当たり。
これがスタンドにまで届きチーム初安打がホームランとなり1-0と翔英が先制します。

先制ホームランの翔英・浜野選手
先制ホームランの翔英・浜野選手

1点を追う平安は、直後の3回裏。
1死後、2番竹内選手がセンター前、続く3番西川選手がレフト前に連打で12塁とチャンスを作ります。

得点圏にランナーを進める平安
得点圏にランナーを進める平安

しかし、期待のクリーンアップは、橋本選手がサードゴロ、冨田選手が空振り三振に倒れ無得点に終わります。

するとその直後の4回表、翔英は1死後、3番川本選手が一塁線へのゴロ。
これが投手前内野安打となり、2死後、5番森元選手は空振り三振に倒れますが、竹葉捕手が逸らしてしまい、振り逃げで2死12塁となります。

この場面で6番・高野選手がセンター前にヒットを放ち2-0とリードを広げます。

川本選手が2点目のホームイン
川本選手が2点目のホームイン
タイムリーヒットの高野選手
タイムリーヒットの高野選手

翔英は5回表も1死から、9番栄本選手がレフト前ヒットで出塁すると、内野ゴロとパスボールで2死3塁とし、3番川本選手がライト線にタイムリーヒットを放ち3-0とします。

川本選手がタイムリーヒットを放つ
川本選手がタイムリーヒットを放つ
栄本選手が3点目のホームイン
栄本選手が3点目のホームイン

その裏から、翔英は背番号10の高向投手へ継投。
瀧野投手はここでお役御免となります。

翔英2番手の高向投手
翔英2番手の高向投手

代わった直後の5回裏の平安の攻撃を、久保田選手に四球を出しますが、ノーヒット、奪三振1つとまずまずの内容で抑え、前半の5回の攻防を終えます。

6回表の翔英。
簡単に2死走者無しとなりますが、7番浜野選手がなんとこの試合2本目のソロホームランをまたもレフトスタンドへ叩き込み4-0と平安を突き放したところで、先発の大野投手はマウンドを降ります。

この試合2本目のソロホームランを放った浜野選手(右端)
この試合2本目のソロホームランを放った浜野選手(右端)
平安2番手の島田投手
平安2番手の島田投手

背番号11の島田投手がマウンドへあがりますが、高向選手、栄本選手2人に対しストライクがわずか1球しか入らず連続四球でマウンドを早くも、19番の増田投手へ譲ります。

平安3番手の増田投手
平安3番手の増田投手

しかし代わった増田投手も山本選手にストレートの四球を与え、2死満塁となったところで、平安は京都外大西戦に続いて、エース市岡投手をリリーフ登板させます。

平安エース市岡投手
平安エース市岡投手

このピンチに登板した市岡投手ですが、新田選手をファーストゴロに打ち取り、全国クラスの投手の貫禄を見せます。

4点を追う展開になった平安は、直後の6回裏、1死から5番冨田選手が、ボテボテの当たりながらも、投前内野安打で出塁すると、2死後、竹葉選手がセンター前に弾き返し13塁とチャンスを作ります。

しかしここで8番小川選手がセンターフライに倒れまたも無得点に終わります。

チャンスであと一本が出ない平安打線
チャンスであと一本が出ない平安打線

平安は7回裏、先頭の9番市岡選手がライトスタンドへソロホームランを放ち、一矢を報います。

ソロホームランの平安市岡選手
ソロホームランの平安市岡選手

一方、翔英は市岡投手に代わってから、7回、8回とノーヒットに抑えられてきましたが、9回表、1番からの好打順。

まずは山本選手がレフト前ヒットで出塁します。
さらに犠打と内野ゴロで2死3塁とし、主砲石原選手との注目の打席を迎えます。

石原捕手が四球を選ぶ
石原捕手が四球を選ぶ

しかしここは、市岡投手、この春季大会初めての四球を与え、2死13塁とピンチを拡大させてしまいます。

この場面で、5番森元選手がレフト前にタイムリーヒットを放ち、貴重な追加点。
5-1と京都翔英が龍谷大平安をリードします。

山本選手が5点目のホームイン
山本選手が5点目のホームイン
タイムリーヒットの森元選手
タイムリーヒットの森元選手

試合はこのまま、9回裏の平安の攻撃は、2死から市岡選手が四球で出塁しますが後続が続かず、昨夏の京都大会に続いて、京都翔英が龍谷大平安を破り、春季大会は初の決勝へコマを進めました。

試合後の応援席への挨拶
試合後の応援席への挨拶

太田前監督時代の平安戦と言えば、時に高校野球らしからぬ「場外戦」でも注目を集めたこのカード。

京都廣学館戦でも感じましたが、正統派のチームに生まれ変わった新生翔英が、王者平安相手にも堂々たる横綱相撲で、試合内容も「完勝」と言っていい展開でした。

もちろんこの試合、平安はエース市岡投手でなく、2番手投手育成を目的に戦ってきたため、夏に再戦するときは同じような展開にはならないと思います。

しかし瀧野投手という投の軸。
野手陣では圧倒的な存在感を放つ石原捕手と、それぞれ軸になる選手を持ち、それぞれに層も厚いチーム。
初の夏の甲子園を十分に狙っていけるチームであることを、十分に示したと思います。

対する平安。
この春は2番手投手育成も重要な目的だったと思いますが、この大会に限って言えば夏に不安を残した大会だったと思います。

また攻撃陣もやや気になるところ。
センバツや、練習試合の疲れもあると思いますし、これが実力でないことは誰もがわかっていることですが、甲子園通算100勝まであと1勝。
この夏に達成するためにも、もう京都で負けることは許されません。

この敗戦を糧に、あと2ヶ月ほどですが、再びチーム力をピークに仕上げてくると思います。

甲子園がかかった大一番でこの両チームの激突がみらられば、新たな京都のゴールデンカードとして盛り上がっていくと信じています。

そうなることを両チームに期待したいと思います。

京都翔英
001 111 001=5
000 000 100=1
龍谷大平安

翔 瀧野、高向ー石原
平 大野、島田、増田、市岡ー竹葉

翔H9 E0
平H8 E0

本塁打
翔 浜野(1)、浜野(1)
平 市岡(1)

【打撃成績】

京都翔英

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席
山本 中飛 二飛併殺打 二ゴロ 四球 左前安打
新田 二ゴロ 遊ゴロ (パスボール)
四球
一ゴロ 三前犠打
谷崎
川本 空振三振 投安打 右線安打(1) 一ゴロ 二ゴロ
寺田
石原 遊邪飛 左飛 空振三振 四球 四球
森元 中飛 空振三振
(振り逃げ)
一ゴロ 右飛 左前安打(1)
高野 投ゴロ 中前安打(1) 二飛 遊ゴロ 二ゴロ
浜野 左本塁打(1) 空振三振 左本塁打(1) 二飛
大谷
瀧野 中飛 一飛
高向 四球 見逃三振
栄本 右前安打 左前安打 四球 三飛

龍谷大平安

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席
久保田 四球
二盗
右飛 二ゴロ 見逃三振 右飛
竹内 遊ゴロ 中前安打 四球 一ゴロ
西川 三安打
二盗
左前安打 見逃三振 空振三振
橋本 四球 三ゴロ 中飛 空振三振
冨田 捕邪飛 空振三振 投安打 右前安打
岡田 見逃三振 二飛 一邪飛 二ゴロ併殺打
竹葉 二飛 中飛 中前安打
木村 空振三振
小川 遊安打
盗塁死
三ゴロ 中飛 右飛
大野 二飛 ()中飛
島田
増田
市岡 右本塁打(1) 四球


【投手成績】

京都翔英

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
瀧野 4 4 2 2 0 0
高向 5 4 2 5 1 1

龍谷大平安

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
大野 5 2/3

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