第99回全国高等学校野球選手権京都大会の組合せはこちらのページです。
(この記事では選手名の敬称を省略しますのでご了承ください。)
今年は例年に増して群雄割拠。実力がありながらのノーシード校も目立つ年。それだけに組み合わせの「クジ運」も大会の運命を大きく左右することになると思いましたが、まずは印象として「後半のブロックに有力校が集中した」なという印象を持ちました。
まずA~Dブロックの山には春の覇者・龍谷大平安、秋の覇者・東山、さらに春ベスト4の京都国際、秋ベスト4の乙訓らが入ってきました。
注目のカードは東山と乙訓でしょう。
春は綾部に敗れシード入りを逃した乙訓ですが、秋の立役者、川畑、富山と投手力は高いチーム。東山も恐らく初戦からエース金和投手を登板させる展開になると思います。
そしてこの2チームの入ったAブロックには秋春ともに二次戦に進出し、実力も高い大谷が入ってきました。
この3チームによるベスト8争いと思いますが、北嵯峨、京都八幡など伏兵も実力派が多く予断を許さないブロックです。
そしてBブロックは龍谷大平安。
比較的「クジ」には恵まれた印象。
順調なら恐らく4回戦で洛星、鳥羽、峰山の勝者がベスト8をかけて戦うのではと予想します。
洛星と鳥羽の初戦(二回戦)対決も水江投手を鳥羽打線がどう攻略するか注目の試合となりました。
春までの戦いを見れば、平安は4回戦までは大福、吉村両投手を軸に、以後を高井、小寺、島田投手で回していく作戦ではないかと思います。
Cブロックの京都国際も比較的クジに恵まれた印象。
ただ宮津、府立工、西城陽などいつも上位を賑やかさす公立勢が待ち構えそうなだけに油断はまったく出来ないブロック。
その京都国際ブロックと4強を争うDブロックは京都共栄がシード。
日星、北稜、桂、東宇治など実力伯仲でどこが抜け出すか全く予想がつきません。
ABブロックは龍谷大平安、東山、乙訓あたりが中心になると思いますが、CDブロックは京都国際が軸になりつつも、あっと驚くチームが抜け出しても全く驚けないゾーンになったと思います。
次にE~Hブロックには春の準優勝チーム綾部に、昨夏代表で秋準優勝の京都翔英。
さらには春ベスト4の立命館に、シード山城、昨夏準優勝の福知山成美、昨夏ベスト4の立命館宇治など実力派が多く入ってきました。
まずEブロックはシード綾部が入っていますが、恐らく京都翔英が中心になるかと思います。綾部は初戦から実力派の久御山と予断を許さない厳しいブロックになりましたが、春同様、チャレンジャー精神を忘れずに立ち向かって欲しいですね。
京都翔英らのEブロックと4強を争うFブロックも大混戦ブロック。
山城がシードされていますが、好投手を擁し昨夏に続き評判の高い西舞鶴、秋は京都翔英を苦しめた京都学園、そして昨夏ベスト4の塔南等、実力派が揃い予想が難しいブロック。
EFブロックとしても京都翔英が軸になりつつも、綾部、山城、京都学園、塔南などどこが抜け出しても不思議でないゾーンになりました。
そしてGブロックは京都成章がシード。
今年は北山投手、野手にも川岸など選手個々のポテンシャルも高くチャンスの年だと思います。
同ブロックには京都外大西、洛東の他、春に成章を苦しめた城陽や、個々のポテンシャルは高い同志社国際など一筋縄ではいかないチームがそろっていますが、夏はあの準優勝した第80回大会以来19年ぶりの優勝を狙うなら乗り越えてほしいとも思います。
そして「死の組」になったHブロック。
初戦(二回戦)でシード立命館と福知山成美の戦いは、乙訓、東山戦に匹敵する初戦屈指の好カードになりました。
さらにその勝者は立命館宇治と三回戦で戦う可能性もあり、超激戦ブロック。おそらくこの3チームと、Gブロックの京都成章あたりがベスト4を争う軸になるかと思います。
まとめるとABブロックは龍谷大平安が本命。追う東山、乙訓、大谷といった構造。
CDブロックは京都国際が軸も、京都共栄、日星ら実力伯仲のチームが集まり読めない展開。
EFブロックは京都翔英が本命。追う綾部、山城、京都学園、塔南といった構造。
GHブロックは屈指の実力派チーム集ゾーンですが、選手層の厚い京都成章と、立命館、福知山成美、立命館宇治の勝者が雌雄を決するかと予想しています。
本当に群雄割拠。
今年は龍谷大平安、京都翔英、福知山成美といった「3強」にも「絶対」がない年だけに、どこが抜け出ても不思議でない空気が漂っています。
全チーム、甲子園を狙う千載一遇のチャンスです。
熱い「じぶん史上最高の夏」を期待しています。