[ 三回戦 ] 帝京 VS 関東一

2019年10月26日、2019年秋季東京都大会本 大会
3回戦
神宮第二球場

スタメン

※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

関東一
4 初谷L
9 出利葉R
8 重政R
5 東L
3 岡澤L
7 藤田L→R小野寺L
2 渡邊R
6 楠原L→H6 五十嵐L
1 星R→H 町田R→1 石澤R→H 福田R→1 今村L→1 市川R

帝京
3 武者R
6 武藤R
8 加田R
2 新垣R
4 小松R
9 御代川R
5 阿出川L
7 田巻R
1 田代L→1 柳沼L

短評

今夏の東東京代表として、甲子園でベスト4、その後の茨城国体では初優勝と大活躍をした関東一と、その東東京エリアで覇権奪回を狙う帝京と、夏の同地区内の名門対決になった三回戦。

先攻は関東一、帝京の先発は夏も主力投手を務めていたサウスポーの田代投手。

初回、いきなり関東一の打線が田代投手を攻め立てます。

1死から2番・出利葉選手が四球で出塁すると、夏の東東京決勝にもスタメン出場していた3番・重政選手が左中間を破るタイムリー2塁打を放ち1点を先制します。

さらにこの回2死13塁と場面変ると、6番・藤田選手がライトへ走者一掃のタイムリー3塁打。
初回、電光石火で関東一が3点のリードを奪います。

代わって守りにつく関東一の先発は、背番号10番、右スリークォーターの星投手。

3点を追う帝京は1回裏、先頭背番号1の武者選手が初球をセンター前ヒットで出塁します。

この後、3番・加田選手の2塁打等で1死満塁とし、夏の大会も主軸に座った小松選手がセンターへ犠牲フライでまず1点を返します。

さらに2死13塁から、続く6番・御代川選手がレフト線に走者一掃のタイムリー2塁打。
帝京も初回に3点を奪い返し、3-3と即座に試合を振り出しに戻します。

関東一は早くも2回裏から背番号16、右の石澤投手へ継投します。

すると帝京もこの試合早めの継投策へ。
3回表から背番号18、こちらも前チームから主力の一角を占める右の柳沼投手へ継投。

試合は膠着状態に入るか、初回の打撃戦の流れで進むか。
次の1点を奪ったのは3回裏の帝京。

2つの四死球で1死12塁とし、期待の5番・小松選手が左中間を破る走者一掃のタイムリー2塁打。
5-3と逆転に成功します。

関東一は4回裏から早くも3番手に、エースナンバーの今村投手へ継投。

その関東一は5回表、先頭2番・出利葉選手のセンター前ヒットから、1死満塁のチャンスを作ると6番・藤田選手がレフトへ犠牲フライ。
1点を返し4-5とします。

しかし直後の帝京。
1死走者無しから小松選手がレフトフェンスオーバーのソロホームラン。
1点を加え再度6-4と2点のリードを作り、前半の5回を終了します。

帝京は7回裏、先頭2番・武藤選手がレフトへラッキーな2塁打で出塁すると、1死12塁と場面変りまたも小松選手。
あわや2打席連続ホームランかというセンターオーバーのタイムリー2塁打で2点を追加。
8-4とリードを広げ、さらにこの回、続く御代川選手の3塁打で合計3点を加え、9-4と関東一を突き放します。

しかし関東一も王者の意地。
8回表、6番・藤田選手のヒット等で2死23塁とすると敵失を誘い1点を返し5-9とします。

関東一は8回裏から、夏もベンチ入りし登板機会のあった、背番号18番、右の市川投手へ継投します。

市川投手が力のあるボールで1イニングを2奪三振と、帝京の攻撃を押しとどめると、9回表。

関東一は1死から、3番・重政選手が敵失で出塁すると、4番・東（あずま）選手がライトへ反撃のツーランホームラン。
7-9とその差を2点差とします。

さらにこの回、2死13塁と帝京を追い詰めましたが、土俵際残った帝京が関東一を9-7で振り切って勝利。
ベスト8に進出しました。

前チームから主力の小松選手や、先発の田代投手など経験者が中心になって、夏の最大のライバルとなる関東一を寄り切って、復活へ一歩前進の帝京。
この試合は夏は盤石の守備を見せていたものの、手元でのカウントは4失策と守備が乱れてしまいました。

打線は好調ですし、田代投手も夏に見せてくれた内容を取り戻してくれれば、久しぶりの甲子園も見えてくると思いますが、次もt帝京にとって強大な相手。
東海大菅生と日大三の勝者が待ち構えます。

この試合の課題をしっかりと克服して、1週間後の準々決勝を期待したいと思います。

そして敗れた関東一。
新チーム、市川投手がエース格を務めるかと思いましたが、この試合も実質的には敗戦処理のような格好のマウンド。
背番号も数字が重く、故障か不調でしょうか。

しかし、一冬を越して市川投手がしっかりと調整してくれば、「こんなものではない」チームであることは明白。
エース今村投手も5回で9奪三振と高いポテンシャルを見せ、打線は相変わらず強打線。

去年の秋も3回戦で国士舘に敗れ、そこから強くなっていったチーム。
このチームも一冬を越して、また夏の聖地へ返り咲けるような、東東京の雄らしい力強さを見せてくれることを期待します。

イニング詳細

一回表 関東一

一回裏 帝京

二回表 関東一

二回裏 帝京

三回表 関東一

三回裏 帝京

四回表 関東一

四回裏 帝京

五回表 関東一

五回裏 帝京

六回表 関東一

六回裏 帝京

七回表 関東一

七回裏 帝京

八回表 関東一

八回裏 帝京

九回表 関東一

スコア

関東一

300 010 012=7
302 010 30x=9
帝京

関 10星R、16石澤R、1今村L、18市川R－ 3渡邊
帝 10田代L、18柳沼R － 2新垣

関 H10 E0
帝 H10 E4

本塁打
関 東（9回2ラン）
帝 小松（5回ソロ）

個人成績

打撃成績

※公式記録ではありません
関東一

帝京

投手成績

関東一

帝京