2018年夏季西東京大会の振り返り

8強進出チーム

★はノーシード

日大三、日大鶴ヶ丘★、東海大菅生、国士舘、片倉★、国分寺★、創価、八王子★

大会前予想

管理人は大会前予想として、秋春の東京王者・日大三を本命。
対抗に早稲田実。
この2チームを「2強」として、逆転までの候補として創価、国士舘の春4強勢、昨夏甲子園4強の東海大菅生、秋準優勝の佼成学園を挙げさせていただきました。

優勝チーム日大三の軌跡

[ 3回戦 ] 7-4 杉並
[ 4回戦 ] 8-3 豊多摩 観戦記
[ 5回戦 ] 13-2 駒大高(6回コールド)
[ 準々決勝 ] 8-6 片倉 観戦記
[ 準決勝 ] 9-6 東海大菅生
[ 決勝 ] 5-3 日大鶴ヶ丘

大会通じての感想

大会前は春の結果から、日大三の圧倒的リードを予想していました。

結果的に日大三が優勝。
苦しい試合も乗り越えての優勝ですから、底力を見せつけた訳ですが、どこのチームも善戦したというのがまざ感想。

そして対抗として、早稲田実を挙げましたが初戦の早大学院は苦戦しながらの勝利。
もともと激戦ブロックと予想はしていましたが、次戦の2年前の代表校・八王子戦に7-6で敗れ早すぎる夏の終わりとなりました。

まず日大三ですが、全6試合中でコールド勝ちはわずか1試合。
春、完璧な強さを見せていただけに少し以外でした。

他チームも研究をしつくしていたのと、やはり夏特有の雰囲気に名門といえ飲まれていたこともあったかもしれません。

あと井上投手を使わなかったことは、甲子園に向けてやや不安材料。
故障でまだ「使えない」のか、「本番には間に合うのか」を注目したいですが、代わって同じ2年の廣澤投手も140台中盤のストレートなどで活躍。

「秋のエースナンバー」河村投手にも安定感が出てきたと思います。
打線には力がありますので、本番甲子園。
十分に優勝候補として戦える体制だと思います。

そして準優勝は「東京ナンバーワン」と言われた勝又投手を擁する日大鶴ヶ丘
三回戦では勝又投手が、序盤にKOされ永山に5点リードを許しながら6-5と逆転勝ち。

五回戦の明大中野八王子戦は19-15と壮絶な点の取り合い。
その後も創価、国士舘とシード相手に接戦の末勝利。

「勝又選手のチーム」でなくチーム一丸、チーム力の高さで、西東京の頂点まであと一歩のところまで戦い抜きました。

4強の中では東海大菅生
大会前から必ずチームは順風満帆ではなかったと創造に難しくありませんが、それでも昨夏を経験した底力か、混戦ブロックを勝ち上がり4強まで残ってきたのはさすがでした。

国士舘は石井投手、草薙投手、井田投手のMAX140を越える「超強力左トリオ」で秋ベスト4、春準優勝。
そして夏もあと一歩でしたがベスト4と素晴らしい活躍の1年でした。
甲子園の絶好のチャンスであったことは間違いありませんが、記憶に残るチームだったと思います。

また8強組で目立ったのは片倉国分寺の都立勢。
共に4強入りは逃しましたが、それぞれ日大三、国士舘を苦しめました。

特に片倉は終盤まで日大三を6-3とリード。
7回に逆転満塁ホームランで敗れると言う劇的なドラマが待っていましたが、王者をあと一歩のところまで追い詰めた健闘は忘れることはできません。

国分寺も「普通の都立」がここまで戦えたという事実は、他のチームにも大きく勇気を与えたと思います。
素晴らしいチームでした。

創価も菊池投手、浪川選手と大型選手を擁し、西東京大会を戦い抜きました。
また八王子も佼成学園、早稲田実と強豪を撃破しての8強で存在感を示してくれました。

また名門私立大学系で明大明治明大中野八王子は、華やかな応援でスタンドを沸かせてくれましたし、早稲田実を終盤まで追い詰めた早大学院の「早稲田対決」はまだ大会序盤にも関わらずダイワハウススタジアム八王子のスタンドを満員し熱く盛り上がった試合でした。

序盤に敗退した都立にもキラリ星が。
初戦敗退しましたが福生の西岡投手はもっと見ていたかった好投手でした。

準優勝の日大鶴ヶ丘を苦しめた永山も公立らしい、まとまりのある好チーム。
日大三の初戦で苦しめた杉並、次戦の豊多摩の活躍も忘れることはできません。

まだまだ数えだすとキリがないほど、今年の西東京大会はどの試合も素晴らしい試合だったと思います。
まさに第100回に相応しい好ゲーム連発でした。

記録的な猛暑で、スタンドで観戦していてもオーバーでなく命の危険を感じる暑さでしたが、それにも勝る熱い素晴らしい感動をみなさん本当にありがとうございました。
そして日大三は西東京代表として全国の頂点を目指して戦って欲しいと思います。

観戦した試合

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