2018年の春季大会途中、埼玉高野連の公式サイトに次の一文が公開されました。
球場で撮影された動画を主催者の許可なくインターネット等に配信することはおやめください。
また、写真等の配信についてもご遠慮願います。
昨秋の神奈川大会も2次戦から球場には、同様の紙が貼り出されるようになり、この流れが広がっていることから私見を述べたいと思います。
SNSが禁止されている主な大会
2018年春季大会の時点で確認できているのは主に次の大会
- 春夏の甲子園大会
- 山形県大会
- 秋田県大会
- 福島県大会(曖昧な表現だが事実上)
- 群馬県大会
- 茨城県大会
- 埼玉県大会
- 神奈川県大会
あくまでネットなどで分かってる大会だけで、この流れは広まっているだけに、他にもあると考えた方が良さそうですね。
加えて学校グラウンド(特定校の専用球場含む)で行われる春秋の一次戦などの公式戦では、高野連は特に定めていなくても、各校が独自に撮影禁止など行っている場合があるので、それは各校の指示に従う必要があります。
なぜ禁止になっているのか
これは本当に私見です。
一部では当ブログもアフィリエイト広告を貼っていますが、それらブロガーの取り締まりと言ってますが、それではないと思います。
営利というのは、有料コンテンツであったり写真そのものを販売する行為に通常あたるので、広告収入を得ているレベルの個人サイトを通常「営利目的のサイト」は呼ばないです。
また著作権と言う声もありますが、私はWeb制作業界にどっぷり20年ほどいますので比較的知識はある方だと思いますが、著作権は関係ないです。
スポーツ試合は創作物ではないですから。
選手の肖像権なら分かりますけど、ただ最近の流れは「球場周辺での撮影をするな」と言ったものもあり、つまり肖像権でもないかなと。
ではなにかと言えば、トラブル防止の側面が大きいかなと。
球場周辺と言ったように、高野連の管轄とは言い難いところまで禁止する神奈川県や、日本高野連の本質は周辺で選手の出待ちでファン同士のトラブル。
または地域住民とのトラブルを事前に防ぐことが目的ではないかと思います。
なにが混乱を招いたか
高野連が「定義」を曖昧にしてしまったことが、混乱を招いていると思います。
例えば「球場周辺」ですが、甲子園で「カレーなう」はダメなのか?
甲子園のツタの外観も、プロ野球など高野連管轄外の時ならOKで、甲子園大会はNGというのも線引きが曖昧ですね。
禁止の範囲を例えば、「選手の撮影、試合内容の撮影を禁止する。」と明確にすることが大事です。
「周辺」の範囲もですね。
あと、なぜ禁止なのかの理由を明確に示さないこともファンに理解をされにくい原因だと思います。
これから
高校野球は教育の一環と言っても、現実的にほかの「部活」では、考えられないようなお金が動くビッグビジネスであることは誰も否定出来ません。
わたしは、そろそろ建前で押し通すのでなく、ファンサービスを考える必要があるのではと思います。
これは各校に任せるのでなく、高野連が先頭に立って行う必要があると思います。
もちろん実際は各学校の先生が運営している高野連ですし、できることに限りはあることは事実。
この記事で問題定義しているのは「試合写真のネット利用」なので、その分野に限って提案ですが、高野連が主体的に写真のダウンロードサイトを作るというはいかがかなと。
写真の使い方として「(写真の)二次配布、販売の禁止」「加工の禁止」とすればいかがでしょうか?
もちろんSNSや個人ブログでの利用は可として。
また運営費として、ファンに有償提供でいいのではと思います。
ファンと高野連、そしてスポンサーである朝日新聞、毎日新聞がいがみあってしまうのは、高校野球の発展に何もメリットはありませんので、うまくお互いが連携しあって高校野球を盛り上げていきたいなと思います。