2015年秋季京都大会の総評

秋季京都大会は大本命だった龍谷大平安が3連覇。
終わってみれば、戦前の評価通り。
夏、府内公式戦の連勝が28でストップしましたが、また新たな記録の幕開けになるか、それに立ちはだかるチームが出てくるか、春以降の楽しみになりました。

閉会式での平安選手達

まずその優勝した平安。
昨秋この大会は、前チームのエース高橋圭二投手が投げ切った記憶がありますが、同じように新エースの市岡投手が二次戦は一人で投げ切りました。

まだまだ制球面などで課題もあると感じましたが、宮津戦大谷戦でみせた奪三振ショーはポテンシャルの高さを十分に感じさせていただきました。

攻撃陣も夏からの主力が多く残っているため、安定感がありますね。
小川選手、久保田選手、竹内選手、また主砲ですが橋本選手など盗塁を成功させるシーンが多く印象に残りました。
加えて、橋本選手、富田選手、市岡選手などツボにはまれば長打も打てる選手も並び、バランスのいいチームだと思います。

ぜひ近畿大会ではベスト4以上を目指し、4年連続のセンバツ出場を決めて欲しいと思います。

次に、準優勝の福知山成美。

閉会式での福知山成美

今夏はまさかの初戦敗退。
しかし今大会は打線が活発なチームだという印象で、見事準優勝まで返り咲きました。

森下リズム選手、田井中選手など長打も打て、足があるタイプの選手がこの秋は目立ち、「豪打」というイメージではありませんが、非常に得点能力の高いチームだと思います。

課題は投手陣。
エース川上投手は、良くも悪くも3失点前後に相手を押さえゲームをしっかりつくるタイプの投手に思えました。
この川上投手に続く存在、頭数は非常に豊富なチームだけに、「2本柱」と呼べるほどの存在が誰かでてくれば・・・
春以降、さらに成美は面白い存在だと思います。

まずは近畿大会、平安同様ベスト4を目指し、2年ぶりにセンバツ代表を目指して欲しいと思います。

そして3位の京都国際。

閉会式での京都国際

右サイドの中川英投手は平安戦こそつかまりましたが、日星戦など素晴らしい投球内容で、見事3位に導きました。

打線は土居選手、木村選手など経験豊かな主軸が揃っているだけに、春以降、さらにスケールアップできれば、初の甲子園も夢でなくなる存在だと思います。

ベスト4止まりだったのが京都翔英。
今チーム、まだまだチームが完成できていなかったと思います。
石原選手というプロ注目の中心選手を筆頭にポテンシャルの高い選手は多いチーム。

春以降の巻き返しに期待したいと思います。

ベスト4組以外では、京都成章もポテンシャルの高いチームだと思いました。
北山投手、川岸選手と投打の軸になる選手がいます。
京都外大西戦は99%勝てると思った試合を、終盤大逆転されてしまいました。

ツメの甘さをやや感じたこの秋ですが、実力はベスト4組とも遜色のないチームだと感じました。

さらに日星。
波多野投手に、野手陣も松田選手、上野青選手、上野宙選手など力のある選手が多い北部のチーム。
舞鶴の厳しい冬を乗り越えて、春、京都の頂点を狙えるチームになっていて欲しいと思います。

夏の甲子園にでた鳥羽も実力は十分。
相変わらずの試合巧者でした。
杉沢投手、島部投手ともにポテンシャルの高そうな投手だけに、しっかりと冬場を越えて、京都を代表する投手陣を形成して欲しいと思います。

野手陣も上原選手など今夏の主力以外の選手が大半でしたが、よく繋ぎます。
2年連続の夏の甲子園に向けて、さらなるスケールアップを楽しみにしたいと思います。

福知山成美戦、6点差を逆転されましたが東山も前評判の高いチームでした。
特に攻撃力は安田選手などを中心に高いチーム。

京都外大西は攻撃力の高いチーム。
麻生川選手、緒方選手など今夏から注目された野手陣は安定しています。

宮城投手などディフェンスを磨いて、春の京都大会で躍進して欲しいです。

塔南は鳥羽戦、敗れましたが終始試合の流れをつかんでいました。
西原投手という力のあるエースピッチャーもおり、戦力的には十分京都の頂点を狙えるチームです。

他にも大谷、京都廣学館、宮津、京都学園、また一次戦敗退ながらも、立命館宇治、乙訓など力のあるチームは他にも多数。

この秋は平安一強でしたが、次位グループも力のあるチームが多いですので、春以降も楽しみにしたいと思います。

 

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