【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません
2015年9月20日、秋季京都大会2次戦二回戦
太陽が丘球場
宮津
8 坂根
4 廣居
9 塩見
7 大西
3 橋本
6 今岡
2 臼井
1 河邊
5 野村
龍谷大平安
4 久保田
9 磯崎
3 富田
5 橋本
7 岡田
1 市岡
6 西川
2 竹葉
8 小川
今夏、京都府での公式戦連勝が28でストップした「王者」龍谷大平安。
すでにこの秋は一次戦から戦い、東山、西京を大差で倒してきたという噂を。
この新チームを観戦するのはこの試合が初めてでした。
対する宮津は、かつて峰山を甲子園へ連れて行き、その後赴任された府立工業も今や京都の中堅校に成長。
そして新たに赴任されたチームもしっかりと実力をつけてきた、まさに名将の一人といえる守本監督率いる宮津と楽しみな一戦。
すでに旧チームの春、夏と登板していたので京都ではお馴染みの市岡投手がエース。
140キロに迫るストレートが魅力的な左の本格派投手です。
序盤3回を内野安打のヒット1本に抑え、奪三振4つ、与四死球はゼロとほぼ完璧な内容の立ち上がりを見せます。
対する宮津のエース河邊投手も、前チームから主力として投げてきた経験豊かな左腕。
ストレートも速いですが、豪腕というよりは変化球を交え「上手くかわす」投球術が身上のこちらも好投手です。
1回裏、2回裏と平安打線を無安打に抑えてきましたが、3回裏平安は、この回先頭の7番西川選手がショートへの内野安打で出塁。
さらに竹葉選手の犠打がエラーを呼び無死13塁と、先制のチャンスを迎えます。
さらに竹葉選手の盗塁で無死23塁となって、小川選手がセンターへ犠牲フライを放ちまず1点を平安が先制します。
さらに2死となって、2番の磯崎選手がややつまりながらもセンター前へタイムリーを放ち2-0とまず平安がリードをする展開になります。
直後の宮津、先頭の2番廣居選手がレフト前ヒットを放つと、犠打などで2死2塁となり、5番橋本選手がセンター前ヒットで2死13塁とチャンスを作りますが今岡選手がショートライナーに倒れ得点を挙げることができません。
しかし宮津は続く5回表、1死から8番のピッチャー河邊選手のレフトへの打球を、平安岡田選手がやや目測を誤ったように頭上を越され2塁打となり、1死2塁のチャンスを作ります。
2死となってから1番の坂根選手がレフトオーバーのタイムリー2塁打を放ちまずは1点を返します。
さらにこの回、やや平安の守備がちぐはぐになり(記録上のエラーはついていません)2死23塁と、宮津が一打逆転のチャンスを迎えますが、平安市岡投手が踏ん張り宮津の攻撃は1点に終わります。
やや不運なヒットが少なくとも2~3本ありましたが、市岡投手は前半5回を6つの奪三振、被安打6、1失点と正直素晴らしい内容でした。
対する河邊投手も奪三振は1つですが、被安打3。
エラーが絡んで3回に失点しましたが、以外は平安にチャンスらしきチャンスも作らせない素晴らしい内容で対抗します。
グラウンド整備があけた6回の攻防は、両投手とも2奪三振を取り合い引き続き投手戦の様相を見せますが、7回裏から宮津はこちらも旧チームから残った右腕の上山投手がマウンドへあがります。
隣にスピードガンで偵察されていたどこかのチームの方がいらっしゃったのですが、そのお話に耳をすまして聞いていると、MAX130の半ばとこちらもストレートに力のあるピッチャー。
タイプは河邊投手同様、豪腕タイプではなく「右の河邊」といった感じの投手です。
市岡投手は8回を投げ終わって奪三振は12を数えこのまま1点差のままで、最終回の攻防に移るかと思った好勝負は、8回裏の平安の攻撃時にまさかの展開を見せることになります。
まず1死の後、2番久保田選手がセンター前ヒットで出塁すると、ボークとパスボールで1死3塁となりファーストゴロが野選を呼び、貴重な1点が平安に入ります。
さらに富田選手の投手強襲安打、橋本選手が四球を選び1死満塁のビッグチャンスが訪れると、途中出場の5番竹内選手の代打、松尾選手のセカンドフライを落球しさらに平安が1点を追加。
この時点で4-1となり、なお2死13塁と平安が攻めます。
(セカンドランナーがフォースアウト、3塁1塁にランナーが残りました。)
今春センバツにも野手としても出場した経験のある市岡選手が、ショートへ内野安打を放ち5-1とさらにリードを広げなお2死12塁とチャンスが続きます。
続く西川選手がレフト前ヒットを放つと「まさか」が起きます。
やや点差が開き、多少宮津ナインに緊張の糸が切れてしまっていたのでしょうか・・・
ここまでしっかりと守りあってきた両チームですが、なんとレフトが打球を後逸。
走者が全てホームインし7点を取ります。
さらに打者走者の西川選手も一気にホームをつきクロスプレーになりましたが判定はセーフ。
なんとなんと8-1になり、このゲームの展開上予想もしなかったコールドゲームとなり平安がベスト8へ進出しました。
まず勝った平安。
今日は宮津相手に本当に苦しみました。
ただ、市岡投手が力でねじ伏せるような内容で、宮津にもスキを与えなかったため、観戦していて「平安ヤバいな」という感じは個人的には持ちませんでした。
大会序盤でこのような接戦。
またいくつか記録上はヒットですが、防げたヒットがありました。
これら勝って課題が明らかになったことは平安にプラスだと思います。
さらなる強豪が待ち受けますので、乗り切って「やはり平安は強かった」と思わせるような戦いを期待したいと思います。
一方の宮津。
8回は残念ですが、上山投手を攻めることはできません。
大事なところで見せた隙を、一瞬のうちに小さな小さな傷跡だったのに、そこを致命傷に広げてきた平安がやはり上手でした。
しかし今年の宮津は確かによく鍛えられていましたし、正直平安が相手でなければ、もう少し勝ち進んでいたチーム力があったと思います。
宮津は雪国ですから、この長い冬厳しいと思います。
しかし名将守本監督は同じ気象条件の峰山を甲子園につれっていった名将。
上手く年を越し、さらにスケールアップして春に強さを増した宮津を見せてくれるものと信じています。
宮津 000 010 00=1
平安 002 000 06x=8
(8回コールドゲーム)
宮 H7 E4
平 H7 E0