東京都の軟式高校野球事情について

東京都の軟式高校野球事情について

硬式野球はいよいよ春の地区大会も大詰めを迎え、あとは夏を待つのみと盛り上がってきていますが、同じ高校野球。
軟式も大いに盛り上がっていきましょう!
ということで、ほんの少しの力にしかなれませんが、このブログでも軟式に積極的にスポットライトを当てていきたいなと思い、まずは東京の軟式野球事情を私自信の勉強を兼ねて整理してみたいと思います。

まずは秋と春の大会の結果を見ていきたいと思います。

昨秋の都大会本戦

1回戦

保善 0-10 駒場東邦
白鴎 6-5 向丘
郁文館 14-1 足立
修徳 0-4 安田学園
早大学院 10-0 中央学院大中央
豊島 3-8 日体大荏原
日大三 10-1 明治学院
武早 9-2 日体学園

準々決勝

駒場東邦 6-2 白鴎
郁文館 0-2 安田学園
早大学院 1-2 日体大荏原
日大三 4-2 武早

準決勝

駒場東邦 1-0 安田学園
日大三 4-3 日体大荏原

3位決定戦

安田学園 2-1 日体大荏原

決勝

駒場東邦 11-0 日大三

今春の都大会本戦

1回戦

駒場東邦 8-2 暁星
八潮 4-3 八王子東
早稲田実 1-6 日体大荏原
豊島 0-6 東海大菅生
国士舘 1-4 早大学院
白鴎 7-5 芝
保善 1-11 小石川中等
成立学園 3-5 世田谷学園

準々決勝

駒場東邦 3-2 八潮
日体大荏原 3-1 東海大菅生
早大学院 5-6 白鴎
小石川中等 7-4 世田谷学園

準決勝

駒場東邦 4-1 日体大荏原
白鴎 1-4 小石川中等

3位決定戦

日体大荏原 5-0 白鴎
観戦記はこちら

決勝

駒場東邦 2-1 小石川中等
観戦記はこちら

秋と春を通じて

駒場東邦が2シーズン連続で優勝。
今シーズンの絶対王者・駒場東邦、秋春の4強チーム日体大荏原、昨年夏の全国大会出場チームで、秋春とも8強入りしている早大学院は安定して上位に残っている印象です。

一方で秋の準優勝・日大三は春の一次戦で成立学園に3-2で敗れ、春の準優勝・小石川中等は秋の一次戦で修徳に2-0で敗れています。
また秋3位の安田学園は春の一次戦で八王子東に5-2で敗れており、上位勢も安泰とは言えず、実力が拮抗している状態と言えそうです。

過去の全国高等学校軟式野球選手権大会

優勝回数

9回 作新学院(栃木)
8回 中京学院大中京(岐阜)
6回 龍谷大平安(京都)
3回 広陵(広島)
2回 四日市(大分)
能代(秋田)
大津(山口)
静岡商業(静岡)
県岐阜商(岐阜)
飾磨工業(兵庫)
中京大中京(愛知)
1回 天理(奈良)
横浜修悠館(神奈川)
新見(岡山)
神港学園(兵庫)
仙台育英(宮城)
PL学園(大阪)
育英(兵庫)
富山商業(富山)
松山商業(愛媛)
新宮(和歌山)
河浦(熊本)
三重農業(大分)
九州工業(福岡)
口加(長崎)
岩瀬農業(福島)
黒沢尻工(岩手)
北海(北海道)
慶應義塾(神奈川)
徳島工業(徳島)
早稲田実(東京)
土佐(高知)

作新学院、龍谷大平安といった硬式野球も伝統校である両チームが軟式でも活躍していることが目立ちます。
東京勢は過去62回の大会で、第2回大会で早稲田実業が優勝したのみとやや寂しい結果。

硬式では東北勢の優勝がまだなく、初めて白河の関を越えるのは??
と注目されますが、軟式では硬式でも全国準優勝経験のある仙台育英をはじめ、秋田の能代が2度。
福島の岩瀬農業も1回、合わせて4回の全国制覇経験があります。

硬式では常に優勝争いに絡んでいる大阪勢もPL学園が1回。
神奈川勢も慶應義塾と横浜修悠館が1回づつの合計2回と、同じ高校野球ですが、勢力図に少し差があるのも面白いですね。

東京勢の出場回数

9回 早稲田実業(2、4、13、15、24、25、28、37、45)
1957年第2回大会で優勝、1959年第4回大会で準優勝
8回 修徳(7、27、39、40、42、53、54、60)
7回 日大三(35、41、43、47、48、50、52)
5回 早大学院(55、58、59、61、62)
2016年第61回大会で準優勝
4回 江北(5、19、21、44)
1974年第19回大会で4強
3回 関東一(32、33、38)
小石川工業(現総合工科)(18、23、31)
早稲田(10、11、12)
2回 創価(49、56)
駒場東邦(20、34)
1975年第20回大会で4強
三商(8、9)
一商(1、6)
1回 日体大荏原(57)
日大一(51)
隅田川(46)
小石川中等(36)
科学技術学園(30)
城西大城西(29)
武蔵野北(26)
板橋(22)
大山(17)
(16)
三宅(14)
多摩(3)

※青字は現在、軟式野球部の活動をしていない学校

現在2年連続で早大学院が出場中ですが、今シーズンは秋春とも8強止まりです。

今シーズン、秋春と東京大会で連覇している駒場東邦は、昨年の夏の大会は4回戦で日大三に4-2で敗れていますが、今年夏、勝てば29年ぶり3回目の全国大会出場。
ちなみに過去2回全国大会を経験している駒場東邦は、初出場の時、福井の羽水に3-1、島根の浜田に2-0で勝ちベスト4に進出(準決勝で優勝した大分の三重農業に4-2で敗れた)。
前回出場した34回大会(作新学院が2度目の優勝)は初戦で和歌山の新宮に6-1で敗れています。

現在加盟している学校

都・足立 都・上野 都・蔵前工業
都・小石川中等 都・工芸 都・江東商業
都・江北 都・墨田川 都・竹台
都・竹早 都・豊島 都・白鴎
都・本所 都・向丘 都・新島
都・園芸 都・北園 都・新宿
都・杉並総合 都・世田谷総合 都・第一商業
都・高島 都・農芸 都・八王子東
都・町田総合 都・南大沢学園 都・八潮
都・立川ろう 都・中央ろう 都・葛飾ろう
麻布 郁文館 開成
関東一 暁星 駒込
修徳 城西大城西
昭和一 正則 成立学園
中央学院大中央 中央大高 中央大附
日大一 広尾学園 豊南
武蔵野 安田学園 工学院大附
攻玉社 国士舘 駒場学園
駒場東邦 城北 世田谷学園
創価 東洋大京北 帝京
東海大菅生 東大教育学部附 都市大付
東京立正 日体大荏原 日本学園
日大三 宝仙学園 保善
堀越 明治学院 明大明治
早稲田 早稲田実業 早大学院
科学技術 三田国際

連合チームを組んで試合に出場しているケースもありますが
現在77校が加盟。
さすが東京と言いますか、軟式のチームは硬式に比べ少ない傾向の中、相当数のチームが加盟しています。
(都立はうち30校)

軟式は硬式と異なり、ろう学校のチームが出場しており、1974年の第19回大会には福井ろう学校が全国大会に出場した実績もあります。
(初戦で長崎の宇久に3-0で敗退、県岐阜商が初優勝)

東京にも現在3校のろう学校のチームが健闘しています。
戦績も昨年夏の都大会で立川ろう学校が、宝仙学園に10-0で初戦突破。
中央ろう学校も昨秋の1次戦で町田総合に10-7と初戦突破しています。

硬式で甲子園常連チームも同様に軟式で強豪として君臨するケースも珍しくなく、
早稲田実業、日大三、関東一等が軟式でも全国の舞台を踏んでいます。

それとは真逆に、春の大会でベスト4入りした駒場東邦、小石川中等、白鷗は軟式野球部のみが活動している学校で、普段硬式野球の観戦をしているファンには馴染みのない学校が実力を持っているのも新鮮味があります。

東京勢の実力

直近では昨秋の第58回秋季関東地区高校軟式野球大会。
3チームが出場し、それぞれ下記のような戦績でした。

駒場東邦が28年ぶり2回目の優勝を果たしており、今シーズン駒場東邦の実力は東京のみならず関東随一の実力を持っています。
関東大会は他に昨年2017年のチームは春が日大三、日体大荏原が出場し残念ながら両チームとも初戦敗退。
秋は早大学院と日体大荏原が出場し、早大学院は1勝を挙げベスト8入りを果たしています。

全国大会では2年前に早大学院が準優勝を果たすなど、全体的なレベルは、突出しているとは言えませんが、平均的に高いと言えるのではないでしょうか。

チーム名 1回戦 準々決勝 準決勝 決勝
駒場東邦 5-0 茗溪学園
(茨城2位)
8-1 正智深谷
(埼玉1位)
7回コールド
2-1 横浜隼人
(神奈川2位)
3-0 前橋商
(群馬1位)
日大三 1-2 前橋商
(群馬1位)
安田学園 0-1 八千代松陰
(千葉1位)