[ 三回戦 ] 京都翔英 VS 洛星

[ 三回戦 ] 京都翔英 VS 洛星

2016年7月17日、第98回全国高等学校野球選手権京都大会三回戦

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

京都翔英

6 阿部
9 新田
5 森元
2 石原
8 山本
3 川本
7 浜野
1 高向
4 栄本

洛星

7 奥村
5 岸野
6 松田
1 佐藤
8 河野
9 岩本
3 安土
2 小倉
4 大橋

春季大会を初優勝し、優勝候補の呼び名も高い京都翔英と、秋季・春季連続して二次戦に出場してきた京都屈指の進学校でもある洛星の一戦。

まず守る洛星はこれまでの戦い通り、エース岩本投手でなく、右横手の佐藤投手を先発させます。

洛星先発の背番号8、佐藤投手
洛星先発の背番号8、佐藤投手

1回表の京都翔英の攻撃を3人できっちりと抑え、佐藤投手上々の立ち上がりとなります。

続いて守る京都翔英は背番号10の左腕、高向投手が先発。

京都翔英、先発の高向投手
京都翔英、先発の高向投手

1回裏の洛星の攻撃を三振2つを含む三者凡退と、上々の立ち上がりとなります。

試合が動いたのは2回表の京都翔英。
先頭4番の石原選手がセンター前ヒットで出塁します。

センター前ヒットの石原選手
センター前ヒットの石原選手

続く山本選手が四球でつなぐと、6番川本選手がレフト前ヒットで1点を先制します。

先制タイムリーヒットの川本選手
先制タイムリーヒットの川本選手

止まらない翔英打線は、7番浜野選手もレフト前ヒットでつなぎ無死満塁とすると、8番高向選手もライト前ヒットで2点を追加し、3-0とリードを広げます。

高向選手の2点タイムリーヒット
高向選手の2点タイムリーヒット

さらに無死13塁から、9番栄本選手がセンターへの犠飛で1点を追加。
打順1番に戻り阿部選手がライトオーバーの二塁打で5-0と洛星を突き放します。

タイムリー2塁打の阿部選手
タイムリー2塁打の阿部選手

洛星はこの場面で、エース岩本投手へ継投。
佐藤選手はセンターのポジションへ移ります。

洛星エースの岩本投手
洛星エースの岩本投手

しかし代わり端、新田選手の放ったファーストゴロを、洛星安土選手がトンネルしてしまい、阿部選手が6点目のホームを踏みます。

まだ止まらない翔英打線は、3番森元選手がセンター前ヒットで1死13塁とすると、このイニング打順一巡し、再度主砲の石原選手へ。
その打席でダブルスチールに成功し、新田選手がホームインし7-0とリードを広げます。

新田選手が7点目のホームイン
新田選手が7点目のホームイン

まだ止まらない翔英打線は、山本選手がショート後方へのポテンヒットで1点を追加し、8-0と翔英が大量リードする展開となります。

8点目のタイムリーヒットを放った山本選手
8点目のタイムリーヒットを放った山本選手

大量リードとなった翔英の高向投手。
2回裏の
洛星の攻撃も圧巻の投球内容を見せ、4番佐藤選手からの打順でしたが、三者、空振三振で洛星を完全に封じ込みます。

翔英は3回表も、先頭7番浜野選手がレフト前ヒットで出塁すると(打球処理の間に2塁へ、記録失策)、高向選手がレフト前ヒットを放ち、9-0とします。

タイムリーヒットの高向選手
タイムリーヒットの高向選手

さらに犠打や死球などで2死12塁となり、3番森元選手がレフト前ヒットでさらに1点を追加。
10-0と二桁得点差となります。

森元選手がレフト前へタイムリーヒット
森元選手がレフト前へタイムリーヒット

翔英・高向投手は3回裏の洛星の攻撃も3人で打ち取ります。
内容も1回からこの回の安土選手まで6者連続三振と、春季大会、立命館宇治龍谷大平安といった強豪チーム相手に善戦してきた洛星打線に反撃の糸口を与えません。

しかし、これまでも強豪相手に粘りの野球を見せてきた洛星打線。
4回裏1死走者なしから、2番岸野選手がライト前にチーム初ヒットを放ちます。

円陣を組む洛星ナイン
円陣を組む洛星ナイン
ライト前ヒットの洛星・岸野選手
ライト前ヒットの洛星・岸野選手

さらに松田選手もセンター前ヒットでつなぎ、洛星この試合初めて得点圏にランナーを進めます。

このチャンスで迎えるのは洛星主砲の佐藤選手ですが。空振り三振。
後続続けず、チャンスを生かすことができません。

チャンスで打席に立つ洛星4番の佐藤選手
チャンスで打席に立つ洛星4番の佐藤選手

5回表の京都翔英は、先頭9番の栄本選手がセンターオーバーの三塁打で出塁。
1死後、2番新田選手のライトへの犠牲フライで11-0とさらにリードを広げます。

栄本選手が11点目のホームイン
栄本選手が11点目のホームイン

2点以上得点をとらないと、5回でのコールドゲームが成立する洛星の裏の攻撃。

翔英は背番号11の右腕・内橋投手へ継投します。

足を高く上げる内橋投手
足を高く上げる内橋投手

1死走者なしから、7番安土選手に代えて、代打伊藤選手がライト前ヒットで出塁。

ライト前ヒットの伊藤選手
ライト前ヒットの伊藤選手

さらに小倉選手もライト前ヒットで1死12塁と、洛星が意地を見せますが、続く大橋選手がショートゴロ併殺打に倒れ、5回を終了して10点差がついてしまったため、コールドゲームが成立。
京都翔英が勝利しました。

まずこの試合、内容も翔英の完勝に終わりました。
今チームの洛星は文中に紹介した2試合と、秋の日星戦と格上と思われた相手との試合を観戦しましたが、どれも存在感のある試合でした。

この試合も翔英優位は揺るがないと思っていましたが、洛星がどれだけ食い下がるのかを楽しみに観ていましたが、翔英が春季大会よりさらに完成度を高めていました。

2番手投手のポジションですが、左腕の高向投手も球威のあるストレートを主体に4回で7奪三振、被安打2と完璧な内容で洛星打線を抑え込み、打線は5回で14安打を集中させました。

しかし洛星も4回、5回とともに2安打づつを放ち、最後まで意地を見せ、龍谷大平安をも慌てさせたチーム力を見せました。

今チームの洛星、確かに京都球界に存在感のあるチームだったことを記したいと思います。

健闘光った洛星ナイン
健闘光った洛星ナイン

京都翔英
082 01=11
000 00=0
洛星

翔 10高向、11内橋 - 石原
洛 8佐藤、1岩本 - 小倉

翔 H14 E0
洛 H4 E2

【打撃成績】

京都翔英

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席
6 阿部 一ゴロ 右越二塁打(1) 死球 遊ゴロ
9 新田 二ゴロ (岩)一ゴロ失(1)
本盗(1)
中飛 右犠飛(1)
5 森元 二直 中前安打
二盗
左前安打(1) 中前安打
2 石原 中前安打 右飛 投ゴロ 一邪飛
4 山本 四球 遊安打(1) 左前安打
3 川本 左前安打(1) 二ゴロ 一ゴロ
7 浜野 左前安打 左前安打、失策 二飛
1 高向 右前安打(2) 左前安打(1) 二ゴロ
1 内橋
4 栄本 中犠飛(1) 投犠打 中越三塁打

洛星

選手名 第一打席 第二打席
7 奥村 三直 一ゴロ
5 岸野 空振三振 右前安打
6 松田 見逃三振 中前安打
18 佐藤 空振三振 空振三振
89 河野 空振三振 投飛
91 岩本 空振三振 (内)右飛
3 安土 空振三振
H 伊藤 右前安打
2 小倉 中飛 右前安打
4 大橋 遊ゴロ 遊ゴロ併殺打


【投手成績】

京都翔英

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
高向 4 2 0 7 0 0
内橋 1 2 0 0 0 0

洛星

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
佐藤 1 1/3 5 1 0 5 6
岩本 3 2/3 9 1 0 6 4

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