[ 準々決勝 ] 京都国際 VS 東山

[ 準々決勝 ] 京都国際 VS 東山

2017年5月13日、春季京都大会 準々決勝

わかさスタジアム京都

スタメン

※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

東山
9 増田
5 長谷川
7 田中
3 大西
6 村井
4 木村優
2 大杉
1 高橋
8 宮口

京都国際
8 安藤
4 児玉
9 池田
5 田中
3 上田
6 上野
7 清水
2 中尾
1 中川英

観戦記

昨秋の京都王者・東山と、昨年の春季大会ベスト4の京都国際の上位常連チーム同士の対戦。
この日は前日夜からの雨のため、試合開始時間を大幅に遅らせての開始となりました。

両チームの選手も加わってのグラウンド整備

京都国際の先発は2年前の秋、京都国際3位進出の立役者の一人だった中川英投手が故障から復活。
当時はライアン投法ばりに足を高くあげるフォームが特徴的でしたが、ややフォームはおとなしくなった印象。

京都国際先発の中川投手

1回表、東山は先頭・増田選手がレフトへ二塁打を放ちます。
1死後、3番・田中選手の四球等で2死23塁とチャンスを広げますが、後続続かず無得点に終わります。

代わって守りにつく東山の先発は背番号10の高橋投手。

東山先発の高橋投手

1回裏、京都国際は先頭・安藤選手が四球で出塁すると犠打などで2死3塁となり、4番・田中選手の左中間を破る二塁打で1点を先制します。

先制タイムリー二塁打の田中選手

2回裏も京都国際は先頭6番の上野選手のライト前ヒットを皮切りに、2死3塁とチャンスを作りますが無得点に終わります。

東山はその直後の3回表。
先頭1番・増田選手が四球で出塁すると、犠打で1死2塁とし3番・田中選手のレフトオーバーの二塁打で1-1の同点に追いつきます。

増田選手が同点のホームイン

この後、京都国際のバッテリーミスで1死3塁と勝ち越しのチャンスを作りますが、東山後続続かず同点に終わります。

するとすかさず京都国際。
3回裏、先頭1番・安藤選手がセンター前ヒットで出塁すると、犠打や内野ゴロなどで2死13塁とチャンスを作り、5番・上田選手のサードゴロが敵失を誘い1点を勝ち越します。

東山のエラーで国際勝ち越し

京都国際は前半最後の5回裏も、2死走者無しから3番・池田選手がセンター前ヒットで出塁すると、続く4番・田中選手が右中間を破る二塁打で一気にホームイン。
3-1と2点リードして前半を終了します。

田中選手(2塁上)の二塁打で池田選手がホームイン

2点ビハインドで迎えた7回表の東山。
1死走者無しから、2番・長谷川選手、3番・田中選手の連打でチャンスを作ると、4番・大西選手の左中間を破る走者一掃の二塁打で一気に同点に追いつきます。

大西選手が同点の二塁打

しかしその直後、7回裏の京都国際。
先頭3番・池田選手がライトオーバーの二塁打で出塁すると、2死後、6番・上野選手のライト前タイムリーヒットですかさず1点を勝ち越します。

池田選手が勝ち越しのホームイン

さらに7番・清水選手がライト線二塁打で2死23塁とチャンスを広げると、8番・中尾選手がレフト前ヒットで1点を追加。
7回を終了して5-3と京都国際が再び2点をリードします。

中尾選手のタイムリーヒット

8回表から京都国際はエース右腕の横江投手へ継投します。

京都国際エースの横江投手

しかし代わり端、8回表、東山は先頭8番・高橋選手への代打・高倉選手が内野安打で出塁すると、続く9番・宮口選手の打席で牽制悪送球で無死2塁となると、犠打が内野安打となり無死13塁とチャンスを広げます。

さらに1番・増田選手の打席でバッテリーミスで1点を返すと、2番・長谷川選手のレフトオーバーの二塁打で5-5の同点に追いつきます。

同点タイムリーヒットを放った長谷川選手

終盤、一進一退の攻防を繰り返す好ゲームになりましたが、8回裏から東山はエース金和投手がマウンドへ上がります。

東山エースの金和投手

その代わり端、8回裏の京都国際の攻撃を三者凡退に抑え、両チーム勝ち越し点を奪えず延長戦に突入します。

10回表、東山は1死から8番・宮口選手がレフト前ヒットで出塁すると、盗塁と内野ゴロで2死3塁としますが後続続かず無得点に終わります。

その直後の10回裏、京都国際は先頭7番・清水選手がショートへの内野安打で出塁すると犠打で1死2塁とします。
さらに9番・横江選手がレフト前ヒットを放ち1死13塁とサヨナラの絶好のチャンスを作ります。

しかしここで1番・安藤選手のスクイズが外され、サードランナー清水選手がタッチアウト。
絶好のチャンスを逸します。

清水選手が三本間に挟まれタッチアウト

すると直後の11回表の東山。

1死から5番・村井選手が四球で出塁すると犠打で2死2塁とします。
ここで迎えた7番・大杉選手のセカンドフライを、京都国際・児玉選手が落球してしまい2死13塁とチャンスが広がります。

このチャンスで続く金和選手の打席、1ボール1ストライクから、ファーストランナーの大杉選手が囮のように飛び出し、その隙にサードランナーの村井選手がホームスチールを成功させ6-5と1点を勝ち越します。

ピンボケしてますが東山勝ち越しの場面

その11回裏、京都国際は2番・児玉選手からの打席、2者連続三振で2死走者無しと追い込まれます。
しかし4番・田中選手、5番・上田選手が連続四死球で繋ぐと、6番・上野選手がレフト前に起死回生の同点タイムリーヒットで6-6の同点に追いつきます。

同点タイムリーヒットの上野選手

その直後の12回表、証明が灯りナイターゲームになった準々決勝第一試合。

ナイターゲームに突入

東山は1死から3番・田中選手がライト前ヒットで出塁し、続く大西選手の内野ゴロの間に田中選手は2塁へ進み、2死2塁と勝ち越しのチャンスを作ります。
さらに5番・村井選手のショートへの内野安打で2死13塁とチャンスを広げ、6番・木村優選手の当たりはセンター前に落ちそうな打球でしたが、京都国際・安藤選手のファインプレーが飛び出し無得点に終わります。

京都国際・安藤選手のファインプレー

このまま12回が終わっても6-6と決着がつかず、13回からタイブレークゲームとなります。
(無死12塁からスタート、スタートする打順は各チームが自由に設定可)

タイブレークゲーム前の打ち合わせ

13回表、東山は2番・長谷川選手からの攻撃となり犠打で1死23塁とし、勝負強い3番・田中選手に繋ぎます。

ここで田中選手が期待に応え、レフト前ヒットで1点を勝ち越しますが、さらに続く1死13塁のチャンスに後続が凡退し、東山の得点は1点のみ。
7-6とリードで、13回裏の京都国際の攻撃に移ります。

東山・田中選手の勝ち越しタイムリーヒット

同じく2番からの攻撃を選択した京都国際は児玉選手が送りますが、このバントがショートへの内野安打となり無死満塁。
一打サヨナラのチャンスを作ります。

3番池田選手の当たりは浅いレフトフライに終わりますが、4番・田中選手のレフト前へのタイムリーヒットで同点。
尚1死満塁とします。

京都国際・田中選手の同点タイムリーヒット

勢い止まらない国際打線。
最後は5番・上田選手の打球はレフト頭上を越えてサードランナーがホームイン。
逆転勝ちで京都国際がベスト4に進出しました。

京都国際・上田選手の打球がレフト頭上を越えてサヨナラ勝ち

昨秋に続き、元気のいい東山。
昨秋は金和投手と、小山投手の体制だったと思いますが、一冬越えてさらに高橋投手も先発陣に加わったことで投手陣に厚みが増しました。

また田中選手は勝負強さ、長打力これら加味して今年の京都球界のトップクラスの打者に成長していると思いました。
この試合は敗れはしましたが、エース金和投手にも存在感が増してきましたし、夏の優勝候補の一つであることに変わりはありません。

勝った京都国際。

なにより昨秋3位の立役者である中川英投手が故障から戻ってきたのは大きいと感じました。
ただまだ本調子でないのか、フォームも少しおとなしくなった印象を受けましたが、このあたりは夏までまだ時間もありますし、まだまだ調整中だろうと思います。

対する打線は、昨年の清水選手や土居選手や木村選手、中西選手など大型選手は見当たりませんが、それでも上位から下位までどこからでもチャンスが作れ、好機に畳みかけることができる勝負強さは健在。
昨秋は一次戦で早々に敗退し、新チーム心配しましたが、いよいよ夏本番を目前にし、やはり上位常連校らしく仕上がってきたなぁといった印象。

昨秋の京都王者に競り勝った京都国際、今年も楽しみなチームになってきたと感じました。

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スコア

東山
001 000 220 010 1=7
101 010 200 010 2x=8
京都国際

延長13回タイブレークゲーム

東 高橋、金和 - 大杉
京 中川英、横江 - 中尾

東 H14 E1
京 H17 E2

個人成績

【打撃成績】

東山

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席 第六打席 第七打席 第八打席
9 増田 左二塁打 四球 一直 中飛 空振三振
パスボール(1)
二ゴロ 遊ゴロ
5 長谷川 遊飛 投前犠打 投ゴロ? 左前安打 左越二塁打(1) 四球 遊ゴロ 捕前犠打
7 田中 四球 左越二塁打(1) 一邪飛 右前安打 空振三振 遊飛 右前安打 左前安打(1)
3 大西 遊ゴロ パスボール
空振三振
右飛 左中間二塁打(2) 見逃三振 空振三振 三ゴロ 三ゴロ
6 村井 四球 死球 中前安打 死球 空振三振 四球
本盗(1)
遊安打 遊安打
4 木村優 左飛 三ゴロ 投前犠打 空振三振 中飛 投前犠打 中飛 中飛
2 大杉 三ゴロ 右飛 右飛 投ゴロ 見逃三振 二飛失
1 高橋 三ゴロ 遊ゴロ 四球
H 高倉 (横)二安打
R 木村宗
1 金和 投ゴロ 中前安打
8 宮口 死球
牽制死
四球 中飛 投安打 左前安打
二盗
四球

京都国際

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席 第六打席 第七打席
8 安藤 四球 中前安打 一ゴロ 四球 (金)投ゴロ 空振三振 左飛
4 児玉 投前犠打 投前犠打 空振三振 中飛 空振三振 空振三振 遊安打
9 池田 右飛 二ゴロ 中前安打 右越二塁打 左飛 空振三振 左飛
5 田中 左中間二塁打(1) 四球 右中間二塁打(1) 左飛 中飛 四球 左前安打(1)
3 上田 三直 三ゴロ失(1) 四球 投ゴロ 左前安打 死球 左越安打(1)
6 上野 右前安打 二ゴロ 左飛 右前安打(1) 二ゴロ併殺打 左前安打(1)
7 清水 投前犠打 内野ゴロ 三ゴロ 左前安打 遊安打 空振三振
2 中尾 遊ゴロ 中飛 遊ゴロ 左前安打(1) 投前犠打 二ゴロ
1 中川英 空振三振 三ゴロ 左線二塁打
H 福岡 中飛
1 横江 左前安打 中飛

東山

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
高橋 7 10 4 2 5 4
金和 5 1/3 7 2 5 2 2

京都国際

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
中川英 7 6 7 2 3 3
横江 6 9 3 6 3 3

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