[ 準決勝 ] 綾部 VS 京都国際

2017年5月20日、春季京都大会 準決勝

わかさスタジアム京都

スタメン

※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

京都国際
8 安藤
4 児玉
9 池田
5 田中
3 上田
6 上野
7 清水
2 中尾
1 横江

綾部
8 材木
4 中島
3 湯浅
6 梅原
2 曽根
9 河村
7 津田
1 四方裕
5 蘆田

観戦記

昨年に続き2年連続で春季大会ベスト4入り、初めての決勝進出を目指す京都国際と、63年ぶりの決勝進出を目指す府立綾部の準決勝第一試合。

快進撃を続ける綾部

先攻は京都国際、綾部の先発はエース四方裕投手。

綾部エースの四方裕投手

1回表の国際の攻撃を三者三振と素晴らしい立ち上がりを見せます。

代わって守りにつく京都国際、先発はエース横江投手。

京都国際エース横江投手

1回裏、綾部は先頭1番・ 材木選手がセカンドへの内野安打で出塁すると、犠打で1死2塁としこの大会好調の3番・湯浅選手を迎えます。
ここでレフト前にヒットを放ち、さらに国際清水選手が打球を後逸させてしまいセカンドランナーがホームイン。
まず綾部が1点を先制します。

先制点に繋がった湯浅選手のレフト前ヒット

尚1死3塁の場面で、4番・梅原選手が四球で繋ぎ、5番・曽根選手のセカンドゴロ併殺崩れの間にさらに1点を追加。
この後、さらに2死満塁と綾部チャンスを拡げますが、ここは横江投手が踏ん張り、さらなる追加点は許しませんでしたが、1回を終えて2-0と綾部がリードします。

直後の2回表、京都国際は先頭4番・田中選手がライト前ヒットで出塁すると、犠打で1死2塁とし、6番・上野選手のサード強襲安打で1死13塁と反撃のチャンス。

先頭バッターでヒットを放つ京都国際、田中選手

しかし続く清水選手の打席、1ボールからの2球目、ファーストの上野選手が、綾部・曽根捕手の牽制で刺され2死3塁となり、清水選手も凡退。
絶好のチャンスを逃してしまいます。

するとその裏の綾部。
1死から1番・材木選手が四球で出塁、二盗を決めると3番・湯浅選手、4番・梅原選手が連続四死球で繋ぎ2死満塁と追加点のチャンス。
しかしこのチャンスは生かせず2回は両チームとも好機を生かす事ができません。

序盤、流れは綾部ペース。

3回裏も綾部がチャンスを作ります。

1死後、7番・津田選手が死球で出塁すると、8番・四方裕選手がレフト前ヒットでチャンスを拡げます。
2死後、1番・材木選手が四球で2死満塁とすると、続く2番・中島選手も押し出し四球を選び1点を追加。
3回を終えて3-0とリードを広げます。

3点目のホームを踏む津田選手

京都国際は4回表。

先頭2番・児玉選手がショートへの内野安打で出塁すると、3番・池田選手のバントが内野安打となり無死12塁とチャンスを作ります。
ここですかさず4番・田中選手がライト前に弾き返しまず1点を返します。

田中選手のタイムリーヒットで京都国際、児玉選手がホームイン

尚13塁から1死後、6番・上野選手がセンター前ヒットでさらに1点を返し、2-3とその差1点差とします。

京都国際、上野選手がセンター前にタイムリーヒット

4回裏の綾部の攻撃から京都国際は背番号20の左腕、足立投手がマウンドへ上がります。

京都国際2番手の足立投手

その4回裏は2死満塁とまたも綾部、絶好機を作りますが無得点に終わります。

チャンスは作るものの、あと一本が出ない綾部。
そのまま前半5回を終了し、3-2で綾部がリードして折り返します。

グラウンド整備が明けた6回裏、綾部は先頭5番・曽根選手がセンター前ヒットで出塁すると、1死後、7番・ 高見選手がレフト前ヒットで12塁と追加点のチャンス。
さらに8番・四方裕選手もレフト前ヒットを放ち、この試合4度目の満塁のチャンスを作ります。

京都国際は伝令が走り、マウンドで一呼吸置いた直後、9番・蘆田選手がスクイズを決めようやく1点を挙げ4-2とリードを広げます。

蘆田選手のスクイズで綾部4点目

さらに1番・材木選手が四球を選び、またも2死満塁としたところで、国際は背番号10の中川英投手へ継投します。

京都国際3番手の中川英投手

一気に突き放したい綾部ですが、2番・中島選手がレフトフライに倒れさらなる追加点を挙げることはできません。

京都国際は直後の7回表、1死後、9番・中川英選手が敵失で出塁すると、1番・安藤選手が四球で繋ぎ、犠打で2死23塁と一打同点の場面を作ります。
ここで打席は期待のクリーンアップ。
3番・池田選手を迎えますがライトフライに倒れ無得点に終わります。

京都国際は続く8回表。

先頭・4番の田中選手がセカンド内野安打で出塁すると、1死後、6番・上野選手がライト前ヒットで繋ぎ、さらに7番・清水選手への代打・中村選手がレフト前ヒットで1死満塁と絶好のチャンスを作ります。
ここで8番・中尾選手がライトへ犠牲フライを放ち1点を返しますが、ファーストランナーの中村選手がセカンドを狙いタッチアウト。
国際の反撃は1点に終わります。

中尾選手がライトへ犠牲フライ

4-3とリードが再び1点に縮まった綾部は、直後の8回裏。

先頭7番・高見選手が死球で出塁すると、犠打で1死2塁とし9番・蘆田選手がレフトへ三塁打を放ち1点を追加します。

タイムリー三塁打の蘆田選手

さらに1番・材木選手が四球を選ぶと、国際はこの試合4人目の投手としてファーストの上田選手がマウンドへ上がります。

京都国際4番手の上田投手

代わり端2番・中島選手のショートゴロで、国際、上野選手が一瞬弾いてしまった隙に、サードランナーの蘆田選手がホームインしこの回2点目。
さらに2死2塁から3番・湯浅選手がライト前へタイムリーヒットを放ちこの回3点目。

タイムリーヒットを放ち塁上でガッツポーズの湯浅選手

8回を終えて7-3と綾部が大勢を決めた格好となりました。

9回表、京都国際は1死から1番・安藤選手がレフト前ヒットで出塁しますが、反撃もここまで。
綾部が63年ぶりに決勝戦にコマを勧めました。

まず敗れた京都国際。

今チームは下級生の頃から経験豊富な横江投手、中川英投手を擁し、投手力では京都でもトップクラス。
攻撃陣も昨年のチームのような大型ではないものの、どこからでもチャンスが作れ得点能力は高いと思います。

先日の東山戦では好投手の金和投手からもしっかりと打っていたことは印象的でした。

ただこの大会、横江、中川Wエースと呼んでいいと思いますが、二人ともややピリッとしなかったのは夏に向けての不安材料。
初の甲子園も狙える戦力は持っていると思いますので、夏に向けて二人が調子を上げてくれることを楽しみにしたいと思います。

そして勝った綾部。

この春、確かに一次戦で有力チームが潰し合い、秋の時点での上位勢とは乙訓としか試合をしていません。
見方によれば「クジに恵まれた」部分もあるかと思いますが、それでも63年ぶりの決勝進出は立派の一言。

エース四方投手は決めに行く際のストレートにも力がありますし、この試合も国際打線に11安打を浴びつつも、8つ三振を奪ったように、ここぞの場面で三振が奪えるのは強みの一つ。
打線も好調・湯浅選手らを中心に、有力チームのエース格にも振りまけない力強さをもっています。

いよいよ決勝戦。
相手は王者・龍谷大平安となりましたが、この春の勢いが本物であることを、存分に見せるには願ってもない相手だと思います。
決勝戦もこの試合同様に堂々と戦って欲しいと思います。

スコア

京都国際
000 200 010=3
201 001 03x=7
綾部

京 横江、足立、中川英、上田 - 中尾
綾 四方裕 - 曽根

京 H11 E1
綾 H12 E1

個人成績

打撃成績

京都国際

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席
8 安藤 空振三振 空振三振 三ゴロ 四球 左前安打
4 児玉 見逃三振 遊安打 右飛 三前犠打 遊飛
9 池田 空振三振 投安打 中飛 右飛 二ゴロ
5 田中 右前安打 右前安打(1) 四球 二安打
31 上田 犠打 二飛 投強襲安打 右飛
6 上野 三強襲安打
捕牽制死
中前安打(1) 右飛 右前安打
7 清水 三ゴロ 左飛 空振三振
H7 中村 左前安打
2 中尾 二ゴロ 二ゴロ 見逃三振 右犠飛(1)
1 横江 見逃三振
1 足立 見逃三振
1 中川英 三ゴロ失
3 梶
H 福岡 左飛

綾部

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席 第六打席
8 材木 二安打 四球
二盗
四球 右前安打
二盗
四球 四球
4 中島 捕前犠打 左飛 四球(1) 三振
(スリーバント失敗)
(中)左飛 (上)遊ゴロ(1)
3 湯浅 左前安打
後逸(1)
死球 中飛 右飛 右前安打
二盗
右前安打(1)
6 梅原 四球 捕逸
四球
(足)四球 二ゴロ 空振三振 左飛
2 曽根 二ゴロ(1) 空振三振 投前犠打 中前安打 空振三振
9 河村 右前安打 空振三振 三前犠打 空振三振 遊ゴロ
7 津田 死球 死球
H 高見 四球
二盗
左前安打 死球
1 四方裕 二ゴロ 左前安打 四球 左前安打 投前犠打
5 蘆田 左飛 空振三振 左飛 スクイズ(1) 左三塁打(1)

投手成績

京都国際

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
横江 3 4 8 3 3 3
足立 2 2/3 4 4 2 1 1
中川英 1 2/3 2 2 2 1 3
上田 2/3 1 0 0 2 0

綾部

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
四方裕 9 11 2 8 3 3

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