秋季京都大会を振り返って(3)

秋季京都大会を振り返って(3)

ベスト8組で印象に残ったのは、まず北嵯峨。
かつて北嵯峨を夏の甲子園でベスト8に導き、以後鳥羽、立命館宇治の監督としても甲子園に出場された、京都を代表する名将・卯瀧監督の息子さんが監督に。

元気のいいチームで一次戦は敗者復活からの勝ちあがりでしたが、京都翔英戦も最後まで抵抗してみせるなど、春以降も京都を盛り上げてくれそうな雰囲気を感じるチームでした。

北嵯峨の卯瀧新監督
北嵯峨の卯瀧新監督

福知山成美も能力の高いチーム。
今チーム、恐らく夏も活躍した藤山投手がエースナンバーを背負う予定だったと思いますが、直前で故障のためこの秋はベンチ入りならず。

東山戦しか観戦していませんが、打線は京都翔英にも匹敵する実力があると思いますし、ここに藤山投手が戻り、この秋主戦を務めた中島投手らと強力な投手陣が作れれば、一躍、夏の甲子園の有力チームに躍り出ることも十分ありえる布陣だと思います。

そして、この秋話題性十分。
現時点において、21世紀枠での甲子園出場の可能性もある進学校の洛星。

好投手・水江投手を中心に、前評判の高かった大谷を倒すなど「洛星旋風」を起こしました。

ベスト8進出を決めた直後の洛星・水江投手ら
ベスト8進出を決めた直後の洛星・水江投手ら

築山投手、西原投手という強豪私立でも滅多にない程の豪華投手陣を誇った塔南も、その両投手が引退。
新たに大江投手がエースを引き継ぎ、ベスト8まで勝ちあがりました。

まだまだ攻撃力や、スケールは前チームと比べると物足りなさもありますが、逆に言えば伸びしろの大きいチームだと思いますので、来春を期待したいと思います。

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