第88回センバツの出場校が決定しましたが、その近畿勢についての感想を。
まず近畿で最初に選出された大阪桐蔭は昨秋の近畿大会で12年ぶりに優勝。
文句なしの選出でした。
今チームもドラフト候補に名前があがっている高山投手など実力は文句無しですが、秋の印象として打線にやや難があったと感じていました。
近畿大会の準決勝・明石商業戦など、チャンスで凡退し、逆に相手に詰めよらるというシーンが目立った印象が残っています。
とはいってもこのセンバツも当然優勝候補に名前が挙がってくると思います。
この冬にどれだけ攻撃面での課題が解消されているのか今から楽しみです。
次に近畿大会準優勝の滋賀学園。
本当に秋は勢いに乗っていました。
初戦で大阪一位の大商大堺を圧倒すると、準決勝では優勝候補だった龍谷大平安をコールドで退けるなど大躍進でした。
エース神村投手は全国でも十分に通用すると思いますので、馬越選手ら攻撃陣が近畿大会のような働きが出来れば全国でも滋賀学園旋風が吹くのではないのでしょうか?
そして近畿3位での選出は龍谷大平安。
滋賀学園戦は唯一の不安だった市岡投手の制球難からのまさかのコールド負けでしたが、今チームの攻撃陣は2年前に全国制覇した時と比べても遜色ない力があると思います。
課題は投手陣だと思います。大野投手ら2番手以降の投手がどれだけこの冬に実力をつけたか、今からセンバツでの初戦が楽しみです。
そして春夏通じて初の甲子園を決めた明石商業。
近畿大会初戦の福知山成美戦は厳しい戦いになりましたが、粘り強く戦う姿勢が印象的でした。
この試合は明石の本来の姿ではなかったと思いますが、全国ではさらに自分達の野球がおもうようにできない展開が考えられます。
その際も、吉高投手を中心に全員野球で乗り切って近畿ベスト4の実力を見せ付けて欲しいと思います。
近畿5番目の智辯学園は神港学園を破り、2年ぶりのセンバツ出場を決めました。
2年前の岡本選手(現:巨人)らを擁した時に比べるとパワフルさは欠けると感じましたが、村上投手、太田内野手らを中心に高いチーム力は負けていません。
そして近畿6番目は、準々決勝で明石商業にコールド負けをしたことが選考にどのように影響でるか話題になり、報徳学園有利かとも直前には言われましたが市立和歌山が11年ぶりにセンバツに復活しました。
奈良の平城戦では総合力の高さを見せコールド勝ちも納めています。
秋はまだチーム力がどこも未熟なため、時にはコールド負けといった一方的な展開も起こりえます。
十分に全国で戦い抜ける実力はあるので、堂々と戦って欲しいと思います。
補欠には報徳学園と阪南大高が選ばれました。
特に報徳学園は近畿準優勝の滋賀学園と互角に戦い、主島投手という大黒柱も持ち全国でも通用する力があると思うだけに、夏に向けて調整して欲しいと思います。
阪南大高も龍谷大平安戦のコールド負けが響きましたが、これは相手が悪かったと思います。
組み合わせ次第では甲子園に復活していた可能性も十分にありえる実力はありましたので、同じく夏激戦区の大阪を勝ち抜いて欲しいと思います。
2年ぶりに近畿勢がセンバツで躍進してくれることを大いに期待しています!