釜石 VS 小豆島

釜石 VS 小豆島

2016年3月21日、第88回選抜高等学校野球大会一回戦

阪神甲子園球場

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません
※大会主催者より球場の写真を掲載することを禁止されていますので写真はありません

小豆島(香川・21世紀枠)
6  樋本
5  須藤
1  長谷川
2  植松
3  石川
8  阪倉
9  下地
7  宝来
4  坂口

釜石(岩手・21世紀枠)
9  佐々木航
8  岡道
4  奥村
5  菊池勇
3  新沼
1  岩間
7  佐々木尚
2  大尻
6  石崎

大会第2日の第一試合。
21世紀枠同士の対決になりました。
先行は香川の小豆島。

釜石の先発はエース右腕の岩間投手。

1回表、先頭の樋本選手が四球で歩くと、続く須藤選手が送り1死2塁と小豆島が先制のチャンス。
ここで3番長谷川選手も四球で出塁。
4番植松選手に期待が集まりますが、セカンドゴロ。
しかしここは併殺を免れ2死13塁とチャンスが続きますが、石川選手が空振り三振に倒れ無得点に終わります。

代わって守る小豆島の先発はエース左腕の長谷川投手。

1回裏の釜石は先頭の佐々木航選手がやや詰まりながらもレフト前にヒットで出塁。
続く岡道選手が犠打で送り1死2塁とチャンスを作りますが、3番奥村、4番菊池選両選手が凡退し、釜石も初回のチャンスを生かすことができません。

2回表の小豆島はこの回先頭の6番阪倉選手がセンター前ヒットで出塁。
犠打と、内野ゴロで2死3塁のチャンスを作りますが、9番坂口選手がセカンドゴロに倒れ無得点に終わります。

初回からピンチを迎えますが要所を抑えてきた釜石。
3回裏の攻撃でした。

この回先頭の8番大尻選手がライト前ヒットで出塁。
続く石崎選手の打席でボークが宣告され無死2塁と絶好のチャンスを作ります。
さらに石崎選手が送り1死3塁とすると、1番の佐々木航選手がカウント1-1からの119キロのストレートをセンター前に弾き返し釜石が1点を先制します。

直後の4回表、小豆島はこの回先頭の4番植松選手がライト線を破る2塁打で出塁。
続く石川選手が送って1死3塁と同点のチャンスを無迎えますが、阪倉選手が空振三振、下地選手がセンターフライとチャンスを生かすことができず無得点に終わります。

小豆島は5回表もこの回先頭の8番宝来選手がセンター前ヒット。
犠打と内野ゴロで2死3塁と同点のチャンスを作りますが、2番須藤選手がサードゴロとまたも無得点に終わります。

似たようなチームカラー同士の好勝負になったこの試合。

釜石は6回裏にチャンスを作ります。
1死後、2番岡道選手がライト線を破る2塁打で出塁すると、続く奥村選手のファーストゴロで3塁へ進塁。
2死3塁とチャンスを作ります。
ここで4番の菊池選手の投手ゴロは詰まりながらも投手頭上を越えそうな当たりでしたが、長谷川投手がジャンプ一番好捕し、釜石は追加点を挙げることができません。

7回裏も釜石はランナーをセカンドに送るも無得点に終わりますが、8回裏に大きな追加点を挙げます。

1死からこの試合当たっている1番の佐々木航選手がセンター前ヒットで出塁。
岡道選手が犠打で送り2死2塁から、続く3番奥村選手がセンターオーバーのタイムリー2塁打で貴重な1点を挙げます。

2-0と、2点を追う小豆島は9回表。
1死から5番石川選手がライト前ヒット、続く阪倉選手のレフト前ヒットで、佐々木尚選手が後逸する間に1点を返しなお1死2塁と同点のチャンスを迎えます。
この後、内野ゴロの間に2死3塁としますが、最後8番宝来選手がセカンドゴロに終わり反撃もここまで。

釜石南高校として出場して以来20年ぶりの甲子園でしたが、念願の初勝利を挙げました。

完投した岩間投手。
ストレートは110後半から120前半と決して速いピッチャーではありませんが、要所要所をしっかりと打たせてとり最小失点でチームの勝利に貢献しました。

最近の岩手勢と言えば、花巻東や盛岡大附などがプロに入る選手を擁する大型チームの印象が強いですが、本当に公立らしい公立のチームで「高校野球らしい」観戦していても気持ちのいい好チームでした。

小豆島の大応援団にもひるまず最後まで自分達の野球を貫けたのではないでしょうか?
次戦は秋の近畿大会準優勝の滋賀学園戦ですが、今日のように自分達の野球に徹して戦って欲しいと思います。

一方の小豆島。
強豪チームが「坊主頭」が多い中、「短髪」の選手が多かったのも印象的。
普通の高校生達が掴んだ栄光の場という感じを受けました。

勝負にタラレバは禁句ですが、序盤のチャンスに1本出ていればこの試合、どちらに転がったか分かりませんでした。
長谷川投手も釜石の岩間投手同様、ストレートの速度はMAX120前半ですが、こちらも打たせて取りながら9回を2点に抑えました。

スタンドからも夏に戻ってこいと温かい声援に包まれていました。

両チームの爽やかな戦いに満員に近い甲子園から温かい拍手が鳴り止まない好勝負でした。

小豆島
000 000 001=1
001 000 01x=2
釜石

小 長谷川 – 植松
釜 岩間 – 大尻

小 H7 E2
釜 H8 E0

 

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