[ 決勝 ] 天理 VS 八王子拓真

2019年8月17日、第66回全国高校定時制通信制軟式野球大会 決勝
神宮球場

スタメン

※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

天理(奈良)
6 片山幸
5 清水
4 片山優
8 窪田
7 野口
3 紺谷
9 片山陽
2 木下
1 堀部

八王子拓真(東京)
7 平山
1 緒方
6 内藤
2 輿水
3 中村
9 鎌田
5 岩瀧
8 市川
4 小野

短評

天理が勝てば13年連続16度目の優勝になる天理と、初優勝そして、東京勢としては9年ぶり(飛鳥)の優勝を目指す都立の八王子拓真の一戦。

天理は堀部投手、八王子拓真は緒方投手とエース投手同士の先発。
先攻は天理で朝9時にプレイボール。

1回表、天理は先頭の片山幸選手がセンター前ヒット。
続く清水選手もレフト前ヒット、さらに死球で無死満塁とします。

1死後5番・野口選手の当たりはファーストゴロ。
八王子拓真の中村選手がファーストベースを踏んで、ホームに送球。
大ピンチを脱する併殺打のようにも見えましたが、判定はファーストベースは踏んでいないとされホームだけアウト。

やや球場が騒然とした雰囲気のなか2死満塁と場面変り、迎えるは6番の紺谷選手。
2ボール2ストライクからレフト前に運び2点を先制します。

天理は5回表も先頭1番・片山幸選手が投手内野安打で出塁すると、犠打等で2死2塁とし4番・窪田選手がレフト前に上手く流してタイムリーヒット。
1点を追加し3-0とリードを広げます。

しかしこの試合、頂上決戦に相応しい両軍守り合い。
守備の乱れから長時間ゲームになることも多かった大会全体の試合展開でしたが、両チーム守備が鍛えられておりキビキビとしたペースで試合が進みます。

天理の木下捕手、八王子拓真の輿水捕手共に強肩で、盗塁も次々に阻止していきます。

引き締まった好勝負になりましたが、展開上、重要な意味をもつ「次の1点」を先に奪ったのは天理でした。

7回表、先頭9番・堀部選手がレフト前ヒットで出塁すると、続く1番・片山幸もショートへの内野安打。
犠打で1死23塁と絶好のチャンスを作ると、3番・片山優選手がセンター前にタイムリーヒット1点を追加で尚23塁とします。

天理はさらに4番・窪田選手の打席。
3塁の片山幸選手が捕手牽制死でアウトになり2死3塁となりますが、センター前に痛烈な当たりのタイムリーヒットで1点追加。
この回、尚も八王子拓真の守備の乱れから1点を追加。
合わせて3点を奪い6-0とリードを広げます。

なおも天理は9回表、2番・清水選手の内野安打等で2死12塁とすると5番・野口選手がセンターオーバーの走者一掃のタイムリー3塁打で2点追加。
8-0と大きくリードを広げます。

対する八王子拓真はここまで天理の堀部投手の前にわずか2安打。
ストレートの球威はこの日の最速は124キロと、前日対戦した桃谷の山田投手らより劣りますが、切れ味鋭いスライダーなど変化球とのコンビネーションを崩すことが出来ず、完全に打線が沈黙します。

9回も簡単に2死1塁と、いよいよ天理が前人未到の13連覇に王手をかけたかに見えましたが、ここから八王子拓真の意地の反撃が始まります。
まず3番・内藤選手がライト線に痛烈な2塁打で2死23塁と得点のチャンスを作ります。

ここでこの日ノーヒットの主砲・輿水選手はスラッガーですが自慢の長打を完全に捨て、センター中心へのミートを心がけた気合のセンター前ヒット。

ようやく2点を返します、八王子拓真はさらに中村選手のセンターへの飛球がヒットとなり1点。
2死から3点を奪い、絶対王者・天理を慌てさせましたが反撃もここまで。

最後は今大会好調だった岩瀧選手が見逃し三振に倒れゲームセット。
天理が前人未到の13連覇。
16回目の優勝を飾りました。

勝った天理、本当に鍛えられた素晴らしいチーム。
夜間中心に活動している選手が多いはずなので、全日制の硬式、軟式野球部以上に厳しい環境にあると思いますが、そういったハンデを全く感じさせない完成度。

試合前のシートノックからも彼らの強さが「定時制」の枠組みに留まらない実力の持ち主であることが分かると思います。

当然これだけマークされながら、今大会も準決勝では昨年の決勝の顔合わせとなった東京第二代表の日本ウェルネスにコールド勝ちを収めるなど、圧倒的な強さを誇る天理。
この連覇が世代を超えてどこまで伸ばしていくのか、これからも楽しみです。

そして敗れた八王子拓真。
こちらも本気で日本一を狙いにいった1年だったと思います。

前日の準決勝では吹奏楽部の応援も入るなど、地元ならでは熱い応援を受けて、強豪の桃谷にコールド勝ちを収め決勝の舞台に上がってきましたが、惜しくもあと一歩及びませんでした。
しかし、絶対王者である天理を、最後は本気で焦らせることが出来たのではないかと思います。

両校、これで3年間のうち2度同じ決勝での対戦となりました。
新たなライバル物語がここから始まるものと期待したいと思います。

「もう一つの甲子園」

今年も熱く、球児たちが真剣に戦いぬいた夏の物語が幕を下ろしました。
また来年、67回大会へとこの素晴らしい大会の伝統を、新しい選手たちが引き継いでくれることを期待したいと思います。

Advertisement

イニング詳細

一回表 天理

八王子拓真はエース緒方先発
6 片山幸 フルカウントから中前安打
5 清水 左前安打
4 片山優 死球→満塁
8 窪田 2-1から三邪飛
7 野口 一ゴロ→本憤死2死満塁
3 紺谷 2-2から左前安打→2点、尚12塁
9 片山陽 0-2から捕逸→23塁、空振三振

一回裏 八王子拓真

天理はエース堀部先発
7 平山 1-2から空振三振
1 緒方 2-2から遊ゴロ
6 内藤 2-0から一ゴロ

二回表 天理

2 木下 左飛
1 堀部 中前安打
6 片山幸 一ゴロ→2死2塁
5 清水 死球
4 片山優 遊ゴロ

二回裏 八王子拓真

2 輿水 1-2から124キロに投ゴロ
3 中村 初球三ゴロ
9 鎌田 左前安打
5 岩瀧 0-1から投飛

三回表 天理

8 窪田 投ゴロ
7 野口 フルカウントから四球
3 紺谷 二盗死、フルカウントから三邪飛

三回裏 八王子拓真

8 市川 四球
4 小野 二飛併殺打(帰塁できず)
7 平山 一邪飛

四回表 天理

9 片山陽 1-0から遊飛
2 木下 1-2から一飛
1 堀部 左邪飛

四回裏 八王子拓真

1 緒方 フルカウントから120キロに見逃三振
6 内藤 右前安打
2 輿水 二盗死、2-2から遊ゴロ

五回表 天理

6 片山幸 投安打
5 清水 二飛
4 片山優 投犠打→2死2塁
8 窪田 左前安打→1点
7 野口 左飛

五回裏 八王子拓真

3 中村 遊ゴロ
9 鎌田 1-2から左飛
5 岩瀧 1-2から変化球に空振三振

六回表 天理

3 紺谷 0-2から右前安打
9 片山陽 空振三振→二盗死
2 木下 中飛

六回裏 八王子拓真

8 市川 二ゴロ
4 小野 フルカウントから四球
7 平山 二盗死、二直(好捕)

七回表 天理

1 堀部 フルカウントから左前安打
6 片山幸 2-0から遊安打
5 清水 投犠打→1死23塁
4 片山優 中前安打→1点、尚23塁
8 窪田 捕牽制死→2死3塁、中前安打→1点
7 野口 二盗(送球それて3塁)、二ゴロ失→1点

拓真は13番が伝令

3 紺谷 三ゴロ

七回裏 八王子拓真

1 緒方 二ゴロ
6 内藤 二飛
2 輿水 四球
3 中村 投牽制失→2塁、0-2から124キロに空振三振

八回表 天理

9 片山陽 フルカウントから遊安打
2 木下 遊ゴロ→1死1塁
1 堀部 投飛(犠打失敗)
6 片山幸 二盗死

八回裏 八王子拓真

9 鎌田 1-0から二飛
5 岩瀧 1-2から121キロに見逃三振
8 市川 初球一飛

九回表 天理

6 片山幸 遊ゴロ
5 清水 二安打
4 片山優 投犠打
8 窪田 四球
7 野口 中越3塁打→2点

拓真は13番が伝令

3 紺谷 四球
9 片山陽 遊飛

九回裏 八王子拓真

4 小野 遊ゴロ失
7 平山 空振三振
1 緒方 遊ゴロ→2死1塁
6 内藤 右線2塁打→23塁
2 輿水 中前安打→2点
3 中村 四球

天理は9番が伝令

9 鎌田 中前安打→1点、13塁
5 岩瀧 見逃三振

Advertisement

スコア

天理
200 010 302=8
000 000 003=3
八王子拓真

天理は13年連続16回目の優勝

天 堀部R - 木下
八 緒方R - 輿水

天 H14 E2
八 H5 E1

個人成績

打撃成績

※公式記録ではありません
天理

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席
6 片山幸 中前安打 一ゴロ 投安打 遊安打
捕牽制死
遊ゴロ
5 清水 左前安打 死球 二飛 投犠打 二安打
4 片山優 死球 遊ゴロ 投犠打 中前安打(1) 投犠打
8 窪田 三邪飛 投ゴロ 左前安打(1) 中前安打(1)
二盗
四球
7 野口 一ゴロ 四球
二盗死
左飛 二ゴロ失(1) 中3塁打(2)
3 紺谷 左前安打(2) 三邪飛 右前安打
二盗死
三ゴロ 四球
9 片山陽 捕逸
空振三振
遊飛 空振三振 遊安打 遊飛
2 木下 左飛 一飛 中飛 遊ゴロ
二盗死
1 堀部 中前安打 左邪飛 左前安打 投飛

八王子拓真

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席
7 平山 空振三振 一邪飛 二直 空振三振
1 緒方 遊ゴロ 見逃三振 二ゴロ 遊ゴロ
6 内藤 一ゴロ 右前安打
二盗死
二飛 右2塁打
2 輿水 投ゴロ 遊ゴロ 四球 中前安打(2)
3 中村 三ゴロ 遊ゴロ 投牽制失
空振三振
四球
9 鎌田 左前安打 左飛 二飛 中前安打(1)
5 岩瀧 投飛 空振三振 見逃三振 見逃三振
8 市川 四球 二ゴロ 一飛
4 小野 二飛併殺打 四球
二盗死
遊ゴロ失

投手成績

天理

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
堀部 9 5 4 7 3 2

八王子拓真

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
緒方 9 14 5 2 8 7

第66回全国定時制通信制軟式大会カテゴリの最新記事