2019年5月3日、春季東京軟式大会兼、第67回春季関東高校軟式野球大会 東京予選 第3代表決定戦
稲城中央公園球場
スタメン
※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません
駒場東邦
8 8メセR
6 4アキヤマL→4→6
9 7キタムラL
2 2ナガハタR
5 5フカバタR→4
3 3イシザキR→5
7 12アマコR
1 6イシハラL→6→1
4 14カシマR→1 ワタナベ→3
世田谷学園
5 5伊地知L
6 6マツフジR
8 7マスイケR
2 2マチダR
1 1グンジR→7
9 9ハヤシ
3 3フクダ(ソウ)L
4 4厚東R
7 8フクダ(マヒロ)R→1 サカイ→H 11ヒラタR→R 16イワマ
短評
先攻は春季大会2連覇、そしてメンバーは代わっていますが昨秋に続く2季連続優勝がかかる王者・駒場東邦。
まず守る世田谷学園の先発はエース右腕グンジ投手。
1回表、駒場東邦は先頭メセ選手が死球で出塁。
続くアキヤマ選手も四球でつなぐと、犠打で1死23塁とし4番ナガハタ選手がライト前にタイムリーヒット。
さらに1塁への悪送球がありこの隙にさらに1点。
2点を先制します。
代わって守りにつく駒場東邦の先発は準決勝の日大三戦同様、背番号6番、右のイシハラ投手。
1回裏、世田谷学園はヒットの走者を送りますが、後続続かず無得点に終わります。
直後の2回表、駒場東邦は先頭7番アマコ選手が、レフトオーバーの2塁打で出塁。
犠打で1死3塁と追加点のチャンスを作りますが、ここはあと一本が出ずに無得点。
すると次は世田谷学園。
3回裏は先頭8番、厚東選手がレフト線へ2塁打で出塁。
1死後、1番・伊地知選手が三塁線へセーフティバントを成功させ13塁と絶好のチャンスを作るも、こちらも後続続かず無得点に終わります。
しかし世田谷学園は5回裏でした。
先頭7番のフクダ(ソ)選手がセンターオーバーの2塁打で出塁。
犠打などで2死3塁とすると、1番・伊地知選手が右中間を真っ二つに破るエンタイトル2塁打で1点を返し、1-2とし前半5回を折り返します。
グランド整備が開け、6回表の駒場東邦の攻撃から世田谷学園は、背番号10番、右のサカイ投手へ継投します。
その代わり端、駒場東邦は先頭4番ナガハタ選手がレフト線に2塁打で出塁。
1死後、イシザキ選手が内野安打で13塁と追加点のチャンス。
ここで7番アマコ選手がカウント0ボール1ストライクからスクイズ。
しかしここは世田谷学園バッテリーが読んでいました。
スクイズを外し、ナガハタ選手を三本間に挟みアウト。
大ピンチを凌ぎます。
流れが世田谷学園に傾きそうな直後の6回裏。
1死から4番マチダ選手がレフト線へ2塁打で出塁。
四球などで2死13塁と場面が変わったところで、駒場東邦は背番号10番、左のワタナベ投手へ継投。
7番フクダ(ソ)選手の打席、二盗を成功させ23塁と、一打逆転の場面を作りますが、ここはフルカウントから空振り三振。
ワタナベ投手が粘り勝ちます。
流れが二転三転するこの試合。
次は7回表、駒場東邦でした。
先頭、8番イシハラ選手が死球で出塁。
さらに1塁牽制悪送球で無死2塁とすると、9番、途中出場のワタナベ選手が追い込まれながらもしぶとくレフト線へタイムリー2塁打で1点を追加。
さらに1番メセ選手の三塁への内野安打が1塁悪送球を誘いさらに1点。
貴重な追加点を駒場東邦が先に挙げ、4-1とします。
駒場東邦は8回表も敵失と四球の走者を置き2死12塁から、またも9番ワタナベ選手の打球はセンターへのライナー。
これがセンターの頭上を越す走者一掃のタイムリー3塁打となり、決定的な2点を追加します。
それでも粘る世田谷学園。
7回、8回も得点圏に走者を送りますがあと一本が出ず迎えた最終回。
1死から9番代打のヒラタ選手が四球。
さらにその代走イワマ選手が二盗、三盗を成功させ1死13塁と粘りを見せると、2番マツフジ選手は自らも生きようといったバント。
しかしこれはスクイズとなり、1点は返すもアウトカウントが増え、意地を見せましたが反撃もここまで。
最後は再度イシハラ投手が締め、駒場東邦が2年連続3回目の優勝を果たしました。
まず連覇を果たした駒場東邦。
前チームから東京で敗れたのは、昨夏のみ。
絶対王者と呼んでいい安定感のある戦い、試合巧者ぶりをこの試合でも見せてくれました。
中盤、どちらに転んでもおかしくない展開でしたが、苦しい場面を耐え、終盤は相手のミスにもつけ込み、一気に大量得点。
地力の高さを見せました。
前チームの松岡投手のような絶対的な中心選手がいるわけではないものの、チームとしての総合力の高さはやはり東京随一でしょう。
次は関東大会。
そして昨夏、その松岡投手を以ってしても、成し得なかった30年ぶりの夏の全国大会へ向けて、ここからラストスパートをかけてくるでしょう。
まずはその前に、関東他県の強豪相手に、どれだけの力を見せてくれるか楽しみです。
そして敗れた世田谷学園。
初回の先頭バッターを上手く追い込みながら、インコースギリギリをついたボールが不運にも死球。
そこから立ち上がり崩れてしまったのは勿体ないシーンでした。
それでも中盤は王者・駒場東邦を相手に一歩も引かず、「タラレバ」になりますが先にあと1点を奪っていれば、この試合どちらに転んでもおかしくない展開でした。
城北戦でも見せた強打線は、この試合でも健在。
打ち負けることはありませんでしたが、チャンスに一本が出なかったことが悔やまれる敗退。
それでも5点差がつき、試合の大勢が決まった後も、選手たちは一つ一つのプレーでお互いを称え合い、最後まで試合を投げ出さなかったメンタル面は素晴らしいものがありました。
元気のいいチームだけに、関東大会でも強豪相手にひるまず、そしてこの夏は初の明石を目指して戦い抜いてくれることを、期待したいと思います。
イニング詳細
一回表 駒場東邦
世田谷はエース右腕グンジ先発
6 アキヤマ ストレートの四球
9 キタムラ 初球投犠打→1死23塁
2 ナガハタ 初球右前安打→1点
1塁悪送球→1点、尚1死2塁
5 フカバタ 1-0から投犠打→2死3塁
3 イシザキ フルカウントから空振り三振グンジ19球(19球)
一回裏 世田谷学園
駒東は6番右のイシハラ先発
6 マツフジ 0-2から投安打
8 マスイケ 2-0から二ゴロ→2死2塁
2 マチダ 初球二盗→1-2から見逃三振イシハラ13球(13球)
二回表 駒場東邦
1 イシハラ 初球三犠打→1死3塁
4 カシマ 1-2から空振三振
8 メセ 1-2から投ゴログンジ15球(34球)
二回裏 世田谷学園
9 ハヤシ 初球一飛
3 フクダ(ソ) 2-1から二ゴロ併殺打イシハラ10球(23球)
三回表 駒場東邦
9 キタムラ 初球遊安打(左中間の打球よく追いつくも)
2 ナガハタ 1-0から右飛
5 フカバタ 1-1から三ゴログンジ11球(45球)
三回裏 世田谷学園
7 フクダ(マ) 1-1から一邪飛
5 伊地知 初球三安打(セーフティ)→13塁
6 マツフジ 2-2から投ゴロ→23塁
8 マスイケ 初球遊ゴロイシハラ11球(34球)
四回表 駒場東邦
7 アマコ 1-2から右前安打
1 イシハラ 初球二盗死→1-2から投ゴログンジ9球(54球)
四回裏 世田谷学園
1 グンジ 2球目三ゴロ
9 ハヤシ 1-2から二ゴロ
五回表 駒場東邦
8 メセ 初球三ゴロ
6 アキヤマ 2-1から投安打(セーフティ)
9 キタムラ 0-2から投ゴログンジ11球(65球)
五回裏 世田谷学園
4 厚東 初球投犠打→3塁
7 フクダ(マ) 1-2から空振三振
5 伊地知 2-0から右中間エンタイトル2塁打→1点
6 マツフジ 2球目二ゴロイシハラ12球
六回表 駒場東邦
世田谷は10右のサカイに継投
5 フカバタ 2-2から見逃三振
3 イシザキ フルカウントから三安打→13塁
世田谷13番が伝令
7 アマコ 0-1からスクイズ空振り→ナガハタアウト→2死2塁→0-2から三ゴロ
六回裏 世田谷学園
2 マチダ 左線2塁打
7 グンジ 1-2から右飛→2死3塁
9 ハヤシ フルカウント四球
駒東10左のワタナベへ継投
3 フクダ(ソ) 0-1から二盗→フルカウントから見逃三振
七回表 駒場東邦
1 ワタナベ 0-2から1塁牽制悪送球→2塁→1-2から左線2塁打→1点
8 メセ 三安打→1塁悪送球→1点
4 アキヤマ 0-2から空振三振
9 キタムラ 1-0から二ゴロ→2死2塁
2 ナガハタ 中飛
七回裏 世田谷学園
1 サカイ フルカウントから三ゴロ
5 伊地知 ストレートの四球
6 マツフジ 初球死球
8 マスイケ 初球2塁牽制悪送球→13塁
2球目二盗→2-1から二ゴロ
八回表 駒場東邦
3 イシザキ 2-2から三ゴロ失→2塁
7 アマコ 0-1から死球
6 イシハラ 初球1塁牽制死→フルカウントから四球
1 ワタナベ 中越3塁打→2点、ワタナベ本憤死
八回裏 世田谷学園
7 グンジ 0-1から投直
9 ハヤシ ストレートの四球
3 フクダ(ソ) 0-2から暴投→2塁→三盗→フルカウントから空振三振
九回表 駒場東邦
6 アキヤマ 初球三ゴロ
9 キタムラ フルカウントから四球
2 ナガハタ 2-2から中飛
九回裏 世田谷学園
1 サカイ→代打 11ヒラタ ストレートの四球→代走 16イワマ
5 伊地知 2-0から二盗→四球、三盗→13塁
駒東再度イシハラへ継投
6 マツフジ 初球投スクイズ→1点、尚2塁
8 マスイケ 三ゴロ
スコア
駒場東邦
200 000 220=6
000 010 001=2
世田谷学園
駒場東邦は2年連続3回目の優勝
駒 1イシハラR、10ワタナベL、1イシハラR - 2ナガハタ
世 1グンジR、10サカイR - 2マツダ
駒 H9 E1
世 H6 E4
個人成績
打撃成績
※公式記録ではありません
駒場東邦
選手名 | 第一打席 | 第二打席 | 第三打席 | 第四打席 | 第五打席 |
8メセ | 死球 | 投ゴロ | 三ゴロ | 三安打 三失(1) |
右飛 |
646 アキヤマ | 四球 | 空振三振 | 投安打 | 空振三振 | 三ゴロ |
9 キタムラ | 投犠打 | 遊安打 | 投ゴロ | 二ゴロ | 四球 |
2 ナガハタ | 右前安打(1) 右失(1) |
右飛 | (サ)左線2塁打 本盗死 |
中飛 | 中飛 |
54 フカバタ | 投犠打 | 三ゴロ | 見逃三振 | 一ゴロ | |
35 イシザキ | 空振三振 | 左飛 | 三安打 | 三ゴロ失 | |
7 アマコ | 左越2塁打 | 右前安打 二盗死 |
三ゴロ | 死球 牽制死 |
|
161 イシハラ | 三犠打 | 投ゴロ | 死球 | 四球 | |
4 カシマ | 空振三振 | 右邪飛 | |||
13 ワタナベ | 牽制悪送球 左線2塁打(1) |
中越3塁打(2) |
世田谷学園
選手名 | 第一打席 | 第二打席 | 第三打席 | 第四打席 | 第五打席 |
5 伊地知 | 遊邪飛 | 三安打 | 右中間2塁打(1) | 四球 | 四球 |
6 マツフジ | 投安打 二盗 |
投ゴロ | 二ゴロ | 死球 二盗 |
(イ)投犠打(1) |
8 マスイケ | 二ゴロ | 遊ゴロ | 空振三振 | 牽制悪送球 二ゴロ |
三ゴロ |
2 マチダ | 見逃三振 | 中飛 | 左線2塁打 | 三ゴロ | |
17 グンジ | 四球 | 三ゴロ | 右飛 | 投直 | |
9 ハヤシ | 一飛 | 二ゴロ | 四球 二盗 |
四球 三盗 |
|
3 フクダ(ソ) | 二ゴロ併殺打 | 中越2塁打 | (ワ)見逃三振 | 暴投 空振三振 |
|
4 厚東 | 左線2塁打 | 投犠打 | 三ゴロ | 見逃三振 | |
7 フクダ(マ) | 一邪飛 | 空振三振 | |||
1 サカイ | 三ゴロ | ||||
H ヒラタ | 四球 | ||||
R イワマ | 二盗 三盗 |
投手成績
駒場東邦
選手名 | イニング | 被安打 | 与四死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 |
1イシハラ | 5 2/3 | 6 | 2 | 3 | 1 | 1 |
10ワタナベ | 2 2/3 | 0 | 5 | 2 | 0 | 1 |
1イシハラ | 2/3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 |
世田谷学園
選手名 | イニング | 被安打 | 与四死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 |
1グンジ | 5 | 4 | 2 | 3 | 2 | 1 |
10サカイ | 4 | 5 | 4 | 2 | 4 | 2 |