[ 三回戦 ] 龍谷大平安 VS 京都両洋

2016年7月16日、第98回全国高等学校野球選手権京都大会三回戦

太陽が丘球場

【スタメン】※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

京都両洋

8 高田
7 橋目
9 丸山
3 小田
6 廣永
2 井口
5 谷
1 河内
4 山岡

龍谷大平安

8 小川
9 松尾
4 久保田
3 橋本
5 冨田
7 岡田
6 西川
2 竹葉
1 吉村

2012年の第94回大会の京都大会決勝戦のカードであった、龍谷大平安と京都両洋の対戦。

まず守るは今春選抜ベスト4の平安。
背番号10の2年生右腕、吉村投手が先発します。

龍谷大平安先発の吉村投手

1回表の京都両洋の攻撃。
1番高田選手が初球を捉えて、右中間三塁打を放ち、すかさず続く橋目 選手のセンター前タイムリーヒットで、1点を先制します。

両洋、橋目選手の先制タイムリーヒット
両洋高田選手が先制のホームイン

対して京都両洋の先発はエース右腕、河内投手。

京都両洋エースの河内投手

1点を追う展開になった、1回裏の龍谷大平安の攻撃は、1死走者なしから2番松尾選手が、センター前ヒットで出塁すると、盗塁も決め1死2塁とチャンスを広げます。

ここで3番の久保田選手がセンター前に同点タイムリーヒットを放ちます。

平安松尾選手が同点のホームイン
同点タイムリーヒットの久保田選手

2回裏の平安。
2死走者無しから7番の西川選手がレフト前ヒットで出塁すると、竹葉選手も両洋ショートの廣永選手のエラーで続き、12塁と勝ち越しのチャンスを迎えますが、9番吉村選手がショートゴロに倒れ無得点に終わります。

2回の打席では凡退した岡田選手

またしても平安は3回裏。
打順よく1番の
小川選手からの攻撃で、レフト前ヒットで出塁すると、牽制悪送球で無死2塁とします。

さらに続く松尾選手の投手への犠打を、両洋・河内投手が3塁送球しますがこれが野選となり、無死13塁とさらにチャンスが広がります。

三塁へ進塁する小川選手

さらに久保田選手が死球で繋ぎ無死満塁とすると、主砲橋本選手がレフト前へ弾き返し2点を勝ち越します。

橋本選手の2点タイムリーヒット

さらに無死23塁から、続く冨田選手もレフト前にタイムリーヒットを放ち、1点を追加。4-1とリードし、尚無死13塁とします。

冨田選手のレフト前タイムリーヒット

この後、岡田選手はショートゴロに倒れ1死23塁となったところで、7番の西川選手がライトへ犠牲フライを放ち、橋本選手が帰りこの回4点目。5-1と平安がリードを広げます。

犠牲フライを放ちベンチに向う西川選手(平安ユニフォームの左)

前半5回はこのまま平安がリードして終了します。

グラウンド整備明けても、平安先発吉村投手が丁寧なピッチングで、両洋にチャンスを作らせないで進むと、6回裏、平安は先頭6番の岡田選手がセカンドへの内野安打で出塁します。

さらに続く西川選手もレフト前ヒットで外野がやや乱れた隙に、走者それぞれ進塁し、無死23塁とすると、続く竹葉選手は四球を選び無死満塁のチャンスを迎えます。

平安はさらに9番吉村選手も押し出しの四球を選び、1点を追加。
6-1と両洋を突き放しにかかります。

岡田選手が6点目のホームイン

さらに無死満塁となったところで、両洋は背番号11の福田投手へ継投します。

両洋2番手の福田投手

代わり端、小川選手は空振三振に倒れますが、続く2番の松尾選手の当たりはサード強襲安打となり平安さらに1点を追加します。

タイムリーヒットの松尾選手

さらに1死満塁から、3番久保田選手の当たりはライト線を破る走者一掃の二塁打となりこの回5点を追加し10-1と平安が大量リード体勢になります。

久保田選手の当たりはライト線を破る満塁走者一掃のタイムリー2塁打
松尾選手が平安10点目のホームイン

3点以上を取らないと7回コールドゲームが成立してしまう京都両洋。
その7回表、先頭5番の
廣永選手がショートへの内野安打でまず出塁しますが後続が続かず2死1塁と代わります(1塁ランナー入れ替わり谷選手)。

あと一人と追い込まれた両洋は、2番手投手の福田選手に代えて、背番号13の山本選手を代打で起用。
その山本選手は期待に応え、ライト前ヒットで2死13塁と望みをつなぎます。

ライト前ヒットの両洋、山本選手

ここで龍谷大平安はU15の代表選手でもあった、1年生右腕、背番号20の小寺投手へ継投します。

平安2番手の小寺投手

低めに球威のあるストレートを投げ込みますが、制球定まらず9番山岡選手は四球で出塁。
2死満塁としたところで、さらに京都両洋は1番高田選手、2番橋目選手が連続押し出し四球で2点を返し3-10と追い上げます。

山本選手の代走岡田選手が両洋3点目のホームイン

さらに続く3番丸山選手のカウント、0-1からパスボールでもう1点を返し4-10と6点差に詰め寄ったところで、両洋まずは7回表でのコールドゲーム成立は阻止します。

山岡選手が両洋4点目のホームイン

しかしその直後、7回裏の平安は、代わったばかりのセンターを守っていた左腕、高田投手から、先頭6番岡田選手がライトオーバーの三塁打を放ち、この走者が還ればコールド勝ち成立という場面をまたしても迎えます。

両洋3番手の高田投手
三塁打の平安、岡田選手

この後、2死23塁となり、1番の小川選手に打席が回り、打った打球はセンターの頭上を。
しかしこの大飛球を、両洋・橋目選手が好捕!
サヨナラコールドゲームの大ピンチを救い、7回裏の平安の攻撃は無得点に終わります。

両洋、センター橋目選手の超ファインプレー

試合はそのまま9回表の京都両洋。

1死後、8番岡田選手への代打、中西選手がレフト前ヒットで出塁すると、続く山岡選手もセンター前ヒットでつなぎ、1死12塁とチャンスを作ります。
この後、1番、高田選手はショートゴロの間に2死13塁と両洋、最後まで平安相手に意地を見せますが、反撃もここまで。
10-4で龍谷大平安が勝利しました。

3塁へ進む中西選手の代走、大森選手

勝った平安、ここまで公式戦では1番や2番を打つことが多かった久保田選手がサードに入り、投手陣も公式戦は恐らく初登板になると思う下級生同士での継投など、まだチーム力を試しながら勝負しているような印象を受けました。

しかし、両洋エース河内投手も力のあるストレートを投げ込んでいましたが、あわやコールドといった打線爆発力はさすがといったところ。

そしてこのゲームは初戦の農芸戦に続き、1年生右腕、小寺投手も登板。吉村投手も丁寧に打たさせてとるピッチングで両洋を抑えこみましたが、こちらは1年生のこの時期とすれば、十分ではと感じるほど低めに力のあるボールを投げ込んでいました。
気が早いですが、秋季の新チームも楽しみになってきたと思います。

そして敗れた京都両洋。
7回表の2死1塁からの3点を奪ってコールドゲームを防ぐ意地を見せたのはお見事。
経験不足の1年生投手相手とは言え、執念の粘りだったと思います。

京都大会準優勝後、やや低迷が続く両洋ですが、このゲームをきっかけに再度京都大会の上位常連に名を連ねて欲しいと思います。

龍谷大平安ナインの校歌斉唱

 

京都両洋
100 000 300=4
104 005 00x=10
龍谷大平安

両 1河内、11福田 - 井口
平 10吉村、20小寺 - 竹葉

両 H6 E3
平 H12 E0

【打撃成績】

京都両洋

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席
81 高田 右中間三塁打 左飛 二ゴロ 四球(1) 遊ゴロ
78 橋目 中前安打(1) 空振三振 左飛 四球(1) 三ゴロ
9 丸山 二ゴロ
二盗
遊ゴロ 四球 パスボール(1)
左飛
3 小田 三ゴロ 死球 二ゴロ併殺打 遊ゴロ
6 廣永 左飛 投ゴロ 遊安打 投ゴロ
2 井口 中飛 左飛 遊ゴロ 見逃三振
5 谷 中飛 四球 捕ゴロ 見逃三振
1 河内 空振三振 投犠打 右前安打
1 福田
H 山本 右前安打
R7 岡田
H 中西 左前安打
R 大森
4 山岡 三ゴロ 見逃三振 (小)四球 中前安打

龍谷大平安

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席
8 小川 空振三振 左前安打 二ゴロ (福)空振三振 中飛
9 松尾 中前安打
二盗
投ゴロ野選 三邪飛 三強襲安打(1) 右前安打
4 久保田 中前安打(1)
牽制死
死球 左飛 右線二塁打(3) 空振三振
3 橋本 右飛 左安打(2) 一飛 投ゴロ 右飛
5 冨田 二飛 左安打(1) 右飛 遊ゴロ 二ゴロ
7 岡田 左飛 遊ゴロ 二安打 (高)右越三塁打
6 西川 左安打 右犠飛(1) 左安打 右直
2 竹葉 遊ゴロ失 中飛 四球 死球
二盗
1 吉村 遊ゴロ 見逃三振 四球(1)
1 小寺 見逃三振


【投手成績】

京都両洋

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
河内 5 0/3 8 3 2 6 9
福田 1 2 0 1 4 1
高田 2 2 1 2 0 0

龍谷大平安

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
吉村 6 2/3 5 3 3 1 3
小寺 2 1/3 2 3 2 3 1

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