2019年7月27日、第101回全国高校野球東東京大会 決勝
神宮球場
スタメン
※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません
小山台
6 池本L
4 佐藤L
8 笠原L
2 吉田R
5 上江洲R
7 飯田L
9 森R
3 藤原R
1 安居院R
関東一
8 大久保L
4 村岡L
7 平川L
3 平泉R
2 野口R
6 渋谷R
5 初谷L→H 根崎L→5 金森R
9 重政R
1 谷L
短評
3年ぶりの夏の甲子園を狙う関東一と、2年連続でこの東東京大会決勝にコマを進め、悲願の夏の甲子園を狙う都立小山台の一戦。
先攻は1塁側の小山台。
まず守る関東一の先発は背番号10、右の谷投手。
1回表、小山台はいきなり相手のミスから、ノーヒットで1死13塁の先制のチャンスを作ります。
しかしこのチャンスで、4番・吉田選手はショートゴロ併殺打。
小山台は絶好のチャンスを生かすことができません。
代わって守りにつく小山台。
先発は大黒柱の右腕、安居院投手。
1回裏の関東一はヒットのランナーを出しますが、後続続かず無得点に終わります。
小山台は2回、3回も得点圏に走者を進めますが、あと一本が出ない展開が続き、0-0で迎えた4回裏の関東一。
先頭2番・村岡選手が右中間へ3塁打を放つと1死後、4番・平泉選手が2ボール2ストライクから6球目をライト前に先制のタイムリーヒット。
遂に均衡を破ります。
さらに盗塁と、内野ゴロで2死3塁とチャンスを広げると、6番・渋谷選手がセンター前にタイムリーヒット。
この回、関東一が2点を奪い、2-0とリードし、そのまま前半5回の攻防を終えます。
2点を追う小山台は6回表も、先頭3番・笠原選手が四球で出塁すると、吉田選手が送り1死2塁と反撃のチャンスを広げます。
しかし、ここで5番・上江洲選手はフルカウントから、この日最速タイの143キロストレートに空振三振。
大応援団のチャンステーマに応えることが出来ません。
続く飯田選手も外野フライに倒れ無得点。
またも小山台はチャンスを生かすことができません。
直後の6回裏、関東一は先頭3番・平川選手が右中間に2塁打で出塁。
2死2塁と場面変り、6番・渋谷選手がセンター前ヒットで追加点かというシーンがありましたが、ここは渋谷選手が1塁をオーバーランし、12塁間に挟まれアウト。
こちらも追加点の絶好機を生かすことが出来ません。
次の1点をどちらが奪うのか、ゲームの流れを大きく左右するその場面は8回。
まず先攻の小山台は、先頭1番・池本選手がヒットで出塁し、2塁まで進むも無得点に終わると、直後の8回裏。
関東一は、先頭2番・村岡選手が初球をこの日3本目となる、レフト前ヒットで出塁。
犠打と死球で1死12塁とし、5番・野口選手はサードゴロ。
ランナー入れ替わって2死12塁。
関東一が、決定的となる追加点を奪えるのか、それとも小山台が踏ん張り最終回の攻撃につなげるか注目の打席は、この試合あたっている6番・渋谷選手。
カウントは2ボール2ストライク。
直前でサードゴロか・・・と一瞬思われし際どいファールの後、振り抜いた打球は左中間を真っ二つ。
平川選手、野口選手がそれぞれホームに戻り2点追加。
4-0と小山台を遂に突き放します。
4点を追う小山台も9回表、2死走者無しから7番・森選手が四球を選んで出塁しますが、反撃もここまで。
関東一が4-0で勝ち、3年ぶり8回目の優勝と、甲子園出場を決めました。
勝った関東一。
抜群の安定感で、混戦の東東京大会を制しました。
前回甲子園に出場した時のオコエ選手(現楽天)のような超高校級の選手は不在ですが、攻撃面では機動力もあり、一発長打も期待でき、打順関係なくどこからでも得点を狙うことが出来るのが強み。
また甲子園ではどちらがエースナンバーを背負うのか分かりませんが、谷投手、土屋投手のダブルエースは全国でも十分に通用するはずです。秋・春・夏と今年の関東一は観戦してきましたが、この夏に最高のピークが来ているのではないでしょうか。
激戦の東東京代表として、胸を張って全国でも快進撃をしてくれることを期待しています。
そして小山台。
2年続けて決勝で涙をのみましたが、閉会式でも多くの選手が笑顔だったことが印象的でした。
本当にやりきったのではないでしょうか。
今年のチームは昨年の結果から期待が当初から高かったと思います。
強豪公立と言え、グラウンドなど制約が多い中、春ベスト4、そしてこの夏は準優勝と、1年続けて東京球界のトップクラスにいたことを忘れないで欲しいと思います。
甲子園であのオリジナルチャンステーマを聴いてみたかったですが、それは新チーム以降のお楽しみに。
とにかく3年生メンバーはお疲れ様でした。
秋からの強打者の上江洲選手。
そしてレフトスタメンで、この貴重な夏を体験した飯田選手が主力となる、新チームの躍進にも期待したいと思います。
第101回の東東京大会はこれで全日程が終了しましたが、関東一、小山台だけでなく出場したすべてのチームにまずは、夏の感動をありがとうございましたとこの場でお礼を伝えたいと思います。
素晴らしい夏でした!
イニング詳細
一回表 小山台
6 池本 3 3 から139キロ外れて四球
4 佐藤 1-2から5球目の変化球に空振三振
8 笠原 2-2から6球目、三ゴロ失→13塁
2 吉田 1-2から5球目遊ゴロ併殺打
谷21球(21球)
一回裏 関東一
8 大久保 2-2から三ゴロ(三好捕)
4 村岡 2-1から中前安打
7 平川 0-2から投牽制死、1-2から一ゴロ
安居院13球(13球)
二回表 小山台
7 飯田 1-0から投ゴロ(犠打失敗)→1死1塁
9 森 1-2から空振三振→二盗
3 藤原 1-2から中飛
谷16球(37球)
二回裏 関東一
2 野口 初球投犠打
6 渋谷 初球二飛
5 初谷 1-2から変化球に見逃三振
安居院11球(25球)
三回表 小山台
6 池本 0-1から左前安打
4 佐藤 1-0から一犠打→2塁
8 笠原 ストレートの四球
関東一は吉安伝令
2 吉田 1-0から二飛
谷15球(52球)
三回裏 関東一
1 谷 初球二ゴロ
8 大久保 2-1から右邪飛
安居院10球(35球)
四回表 小山台
7 飯田 初球三邪飛
9 森 1-1から二ゴロ併殺打
谷11球(63球)
四回裏 関東一
7 平川 1-1から右飛(村岡スタートせず)
3 平泉 2-2から6球目を右前安打→1点
2 野口 1-0から二盗、1-1から一ゴロ→三塁へ
6 渋谷 2-0から中前安打→1点
5 初谷 1-1から三ゴロ
安居院21球(56球)
五回表 小山台
1 安居院 1-1から一ゴロ
6 池本 フルカウントから142キロ外れ四球
4 佐藤 1-2から投牽制悪送球→2塁、2-2から142キロを見逃三振
谷18球(81球)
五回裏 関東一
1 谷 初球遊ゴロ併殺打
8 大久保 2-1から中前安打
4 村岡 1-0から二盗、2-0から一ゴロ
安居院8球(64球)
六回表 小山台
2 吉田 1-0から遊ゴロ(ランエンドヒット)→1死2塁
5 上江洲 フルカウントから143キロに空振三振
7 飯田 0-2から4球目中飛
谷19球(100球)
六回裏 関東一
3 平泉 1-2から遊ゴロ
2 野口 3-1から中飛
6 渋谷 1-1から中前安打→1塁オーバーランでアウト!
七回表 小山台
3 藤原 フルカウントから左飛
1 安居院 2-2から6球目を遊ゴロ
谷19球(106球)
七回裏 関東一
9 重政 1-1から中前安打
1 谷 初球捕犠打→2死2塁
小山台は宇佐美伝令
8 大久保 2-2から6球目遊直
八回表 小山台
4 佐藤 0-1から一犠打
8 笠原 1-1から右飛
2 吉田 2-2から二ゴロ
谷12球(118球)
八回裏 関東一
7 平川 初球三犠打
3 平泉 初球頭部死球→臨時代走 平川
小山台は宇佐美伝令
2 野口 0-1から三ゴロ→2死12塁
6 渋谷 2-2から左中間3塁打→2点
5 金森 3-1から三邪飛
九回表 小山台
7 飯田 1-2から143キロに空振三振
9 森 フルカウント四球
関東一は岡澤伝令
3 藤原 2-2から空振三振
谷16球(134球)
スコア
小山台
000 000 000=0
000 200 02x=4
関東一
関東一は3年ぶり8回目の優勝
小 1安居院R - 2吉田
関 10谷R -2野口
小 H2 E0
関 H10 E2
個人成績
打撃成績
※公式記録ではありません
小山台
選手名 | 第一打席 | 第二打席 | 第三打席 | 第四打席 |
6 池本 | 四球 | 左前安打 | 四球 | 中前安打 |
4 佐藤 | 空振三振 | 一犠打 | 牽制悪送球 見逃三振 |
一犠打 |
8 笠原 | 三ゴロ失 | 四球 | 四球 | 右飛 |
2 吉田 | 遊ゴロ併殺打 | 二飛 | 遊ゴロ | 二ゴロ |
5 上江洲 | 四球 | 四球 | 空振三振 | 二ゴロ |
7 飯田 | 投ゴロ 二盗 |
三邪飛 | 中飛 | 空振三振 |
9 森 | 空振三振 | 二ゴロ併殺打 | 二直 | 四球 |
3 藤原 | 中飛 | 右飛 | 左飛 | 空振三振 |
1 安居院 | 空振三振 | 一ゴロ | 遊ゴロ |
関東一
選手名 | 第一打席 | 第二打席 | 第三打席 | 第四打席 |
8 大久保 | 三ゴロ | 右邪飛 | 中前安打 二盗 |
遊直 |
4 村岡 | 中前安打 投牽制死 |
右中間3塁打 | 一ゴロ | 左前安打 |
7 平川 | 一ゴロ | 右飛 | 右中間2塁打 | 三犠打 |
3 平泉 | 四球 | 右前安打(1) 二盗 |
遊ゴロ | 死球 |
2 野口 | 投犠打 | 一ゴロ | 中飛 | 三ゴロ |
6 渋谷 | 二飛 | 中前安打(1) | 中前安打 | 左中間3塁打(2) |
5 初谷 | 見逃三振 | 三ゴロ | ||
H 根崎 | 見逃三振 | |||
5 金森 | 三邪飛 | |||
9 重政 | 空振三振 | 四球 | 中前安打 | |
1 谷 | 二ゴロ | 遊ゴロ併殺打 | 捕犠打 |
投手成績
小山台
選手名 | イニング | 被安打 | 与四死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 |
1 安居院 | 8 | 10 | 3 | 3 | 4 | 4 |
関東一
選手名 | イニング | 被安打 | 与四死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 |
1 谷 | 9 | 2 | 7 | 7 | 0 | 0 |