2018年夏季京都大会の振り返り

2018年夏季京都大会の振り返り

8強進出チーム

★はノーシード

龍谷大平安、立命館宇治、東山、京都国際★、乙訓、西舞鶴★、塔南★、鳥羽★

大会前予想

管理人は大会前予想として、立命館宇治を本命。
対抗に乙訓。逆転までの候補として龍谷大平安、京都翔英、東山の5チームを「5強」とさせていただきました。

結果的に4強中、3チームが5強で占めたことから、今年は比較的「順当な結果」だったのかなと思います。

優勝チーム龍谷大平安の軌跡

[ 2回戦 ] 9-2 京都八幡(7回コールド)
[ 3回戦 ] 10-0 東稜(6回コールド)
[ 4回戦 ] 21-0 大谷(5回コールド)
[ 準々決勝 ] 11-0 乙訓(5回コールド)
[ 準決勝 ] 8-1 東山(8回コールド)
[ 決勝 ] 11-0 立命館宇治
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大会通じての感想

今年は京都に帰省していないので、一部の試合をネット中継で。
他は全て結果を見ただけですが、各地で起きた大きな波乱もなく、比較的前評判通りの結果だったのではないでしょうか。

まず優勝した龍谷大平安は圧倒的な勝ちっぷり。
特に準々決勝の乙訓戦は、他にも有力チームが残っていたため、「事実上の決勝」とは言えませんが、気持ち的にはそのように表現したくなる「頂上決戦」だったと思います。

その試合を戦前の予想を覆し、5回コールド。
川畑投手、富山投手という全国でもトップクラスに入るだろうダブルエースを打ち砕いての圧勝劇には衝撃を受けました。

また投手陣も島田投手が登板していないことは、やや心配材料ですが、1年の頃から出場していた元U-15代表の小寺投手がエースとして成長したように思えました。

準決勝の東山戦、決勝の立命館宇治と立て続けに「5強」を自らなぎ倒しての優勝ですから、堂々と胸を張って、夏は久しく優勝から遠ざかっていますので、京都に優勝旗を持ち帰って欲しいです。

準優勝の立命館宇治は、いい意味で「らしくない」大会でした。
3回戦の西城陽戦は3点を先に先制されながら、打線が爆発し9-3と快勝。
準々決勝の鳥羽戦も4点ビハインドから逆転勝利など、こちらもぜひ甲子園で見てみたいチームでした。

立命館宇治には森井投手、高木投手と今大会活躍した左右の好投手が残りますので、新チームにも期待したいところ。

その立命館宇治をあと一歩まで追い詰め、夏は初のベスト4にコマを進めた京都国際も素晴らしいチームでした。
京都国際もそろそろ初の甲子園が見えてきていると思います。
1年時から将来を渇望されている上野選手、エース生駒選手などこちらも多く、新チームに主力が残りますので、選抜へ向けての戦いが注目です。

東山もすっかり足立監督が就任されて以来、京都の「古豪」から「強豪」に戻ってきました。
龍谷大平安戦はコールドで敗退したといえ、活躍は色あせるものではありませんでした。

ベスト8組では鳥羽
4回戦でシード校の北嵯峨を7-0と7回コールドで破り、準々決勝の立命館宇治戦は延長11回とどちらに転んでもおかしくない試合でした。
毎年毎年、どれだけ春まで調子が悪くとも、夏にはしっかりと仕上げてこられる山田監督以下、スタッフの方には、いくら公立といえ、有望な選手が毎年入ってきていると言っても、それでも強豪私学に比べれば施設などで劣っている中、素晴らしいとしか言葉が思い浮かびません。

1972年に優勝(京滋大会時代で甲子園には出場していません)した以来、46年ぶりにベスト8にコマを進めた西舞鶴の活躍も話題になりました。
近年好投手を擁しながらも、なかなか結果が出なかった北部公立の古豪、見事な復活でした。

シード校それも「5強」の京都翔英を倒しベスト8に進んだ塔南は、活躍した北崎投手が新チームに残ります。
甲子園であの名物「ウルトラマン」を一度聞いてみたいものです。

そして乙訓
準々決勝は誰もが予想できなかったコールド負けとなりましたが、選抜初出場、そして甲子園初勝利。
さらに秋、春と連続で京都大会制覇。
この記録は決して色あせることはありません。間違いなくこのシーズンは乙訓は京都球界の常に中心でした。

今後は鳥羽と並ぶ公立の雄として、さらにその存在が注目されることになると思いますが、次の新チーム以降も活躍を期待したいです。

ベスト16組では京都翔英
2年続けて京都大会の8強を逃しましたが、新チームには遠藤投手、今井投手はじめ主力が多く残ります。
今世代は秋準優勝ながら、近畿大会で大阪桐蔭にコールド負けなど悔しい経験もたくさんしてきたと思います。
それを糧に、2013年以来の選抜出場を掴んで欲しいです。

復活を願いたいチームと言えば福知山成美
2014年の選抜で2度目の甲子園8強入りを果たしたあと、名将・田所監督もチームを去られすっかり京都を勝ち抜くことも少し難しくなってきています。
それでもほんの少し前まで、平安に立ちふさがる大きな壁でした。
新チームには小橋投手らも残りますので、「ここに成美あり」を見せて欲しいと思います。

評判だった服部選手擁する南丹も今大会、活躍が目立ちました。

花園も昨夏に続き強豪チームを破って夏に強いところを見せてくれました。

3回戦で実現した昨夏代表の京都成章と乙訓の試合も白熱した好ゲーム。
ぜひ地元で生観戦したかった試合の一つです。

近年復活傾向にあると思いますが、夏どうしてもうまく歯車が噛み合ってない印象を受けるのは京都外大西
下級生に有望な選手もいるとのことですし、ぜひ秋以降の巻き返しに期待したいところです。

来年は京都に帰省できるかどうか・・・
その際は久しぶりにわかさスタジアムか、太陽が丘に足を運んで京都球児の活躍を観戦したいと思います。

参加全チームの選手・関係者の方、本当にお疲れさまでした!

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