2018年春季東京大会振り返り(1)

2018年春季東京大会振り返り(1)

今春センバツに出場した日大三が、3年ぶり14回目の優勝で幕を閉じた春季東京大会。
数回に渡って振り返ってみたいと思います。

まず初回は現時点での東西比較をしてみたいと思います。

春季大会のシード校

昨秋の都大会でベスト16入りしたチームがシードされていました。
このシードチームの東西比を調べてみました。

[ 西東京 ]
日大三(優勝)
佼成学園(準優勝)
国士館(4強)
明星(8強)
東大和
早稲田実
昭和

[ 東東京 ]
日大豊山(4強)
東海大高輪台(8強)
立正大立正(8強)
帝京(8強)
日本ウェルネス
錦城学園
明大中野
岩倉
高島

上位のベスト4は西東京が3チームを占め西東京勢優位に見えますが、ベスト16比較をすると東東京が9チーム、西東京が7チームとやや東東京勢の方が多い結果に終わっていました。

夏季大会のシード校

この春季大会でベスト16入りを果たし、夏の東西大会でシードされるのは次の16チームです。

[ 西東京 ]
日大三(優勝)
国士館(準優勝)
早稲田実(4強)
創価(4強)
東海大菅生(8強)
東大和
明大中野八王子
桜美林
國學院久我山

[ 東東京 ]
帝京(8強)
関東一(8強)
小山台(8強)
城東
二松學舍大附
錦城学園
上野学園※赤字は秋春連続で16強入りしたチーム

秋にも増して上位チームを西東京勢が占める結果に終わりました。
そして16強チームも9チームが西東京勢と、数の上でも西東京勢が優勢となりました。

昨秋の東西対決

下記表にまとめたように一次戦、二次戦合わせて123試合、東西の直接対決がありましたが西東京の68勝、東東京の55勝と西東京勢が上位を独占しただけでなく、実際の直接対決でも西東京勢が優勢だったことが分かります。

一次戦

総試合数 東東京 西東京
92 41勝 51勝
東東京 西東京
二次戦進出チーム 31 33

二次戦

総試合数 東東京 西東京
31 14勝 17勝

春季大会の東西対決

下記表にまとめたとおり、一次戦、二次戦合わせて105試合直接対決があり、西東京勢が57勝、東東京勢が48勝と秋に続き西東京勢が優勢でした。

一次戦

総試合数 東東京 西東京
55 25勝 30勝
東東京 西東京
二次戦進出チーム 22 25

大山・蒲田・田柄・六郷工科は東西混成のためノーカウント
※田柄のみ西東京所属

※昨秋の二次戦進出チームは一次戦を免除されています

二次戦

総試合数 東東京 西東京
50 23勝 27勝

東西対決のまとめ

実際に数字に表してみると、今世代やや西東京勢が優勢と言えます。
さらに上位に限定すると秋も春も西東京勢が独占。
東京全体でみるとAグループと言えそうなチームが西東京勢に集結し、それを追うBグループに東東京勢が加わっているといった印象。

夏の西東京大会では秋春連覇の日大三、秋準優勝の佼成学園、春準優勝の国士館(秋4強)、春4強の創価、さらに昨夏代表の東海大菅生、昨春センバツ代表の早稲田実と名前を挙げてもハイレベルな激戦であることがうかがえます。
ただ現時点では日大三がやや抜けている存在と言えそうです。

対する東東京勢は秋春通じて4強入りは秋の日大豊山のみ。
他に秋春通じて8強入りした帝京、昨夏準優勝の秋8強・東海大高輪台、上位常連の関東一も春は8強入りしました。
こちらも混戦であることが伺えますが、軸になるチームが不在。
まさに戦国時代と言えそうです。

次回は春の大会で個人的に気になった選手をピックアップしてみたいと思います。

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