2017年11月11日、明治神宮大会 二回戦
神宮球場
スタメン
※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません
駒大苫小牧(北海道)
4 大槻
6 石川
3 舞原
2 荻田
8 白田
7 横地
9 小林
5 小出
1 大西
大阪桐蔭(近畿・大阪)
8 藤原
7 宮崎
5 中川
6 根尾
4 山田健
3 井阪
9 青地
2 小泉
1 横川
観戦記
かつて甲子園でライバルとして激突し合ってきた両チームの対決。
朝8時半の試合ですが、内野席も満席と大きな注目を集める中プレイボール。
先攻は駒大苫小牧。
まず守る大阪桐蔭、先発は背番号10番、左の横川投手。
1回表、駒大苫小牧の攻撃は、2死から3番・舞原選手が死球で出塁しますが、4番・荻田選手はセンターフライに倒れ無得点に終わります。
代わって守りにつく駒大苫小牧は、エース右腕の大西投手が先発。
大西投手は120半ばのストレートながら、丁寧に投げ分け強打の大阪桐蔭打線を三者凡退と上々の立ち上がりを見せます。
2回表、駒大苫小牧は1死から6番・横地 134キロストレートをレフト前にチーム初安打を放ち出塁しますが、続く小林選手は空振り三振に倒れると、8番・小出選手の打席で横地選手が二盗を試みますがアウトで無得点に終わります。
直後の2回裏、大阪桐蔭は先頭4番の根尾選手が四球で出塁すると続く山田健選手が三振に倒れますが、二盗を決め1死2塁とチャンスを作ります。
ここで6番・井阪選手の打球は、一塁線を破るかという打球でしたが、駒苫の舞原選手がファインプレー。
7番・青地選手もセカンドゴロに倒れ、無得点に終わります。
大阪桐蔭は続く3回裏、1死から9番ピッチャーの横川選手がライト線2塁打で出塁すると、1番・藤原選手が3塁強襲ヒットで1死13塁と再び先制のチャンス。
さらに続く宮崎選手の打席、俊足の藤原選手が二盗を決めると、宮崎選手の三遊間への打球はショート内野安打となって1死満塁となります。
ここで3番・中川選手の打球はセカンドゴロ。
駒苫の大槻選手はセカンドへ送球し、4→6→3の併殺を狙いますが、その送球が悪送球となり、その間に2点を先制。尚13塁とチャンスが続きます。
さらに4番・根尾選手のファーストゴロを先ほど好プレーを見せた舞原選手が、併殺を焦ったかまたもセカンドへ悪送球。
1点を追加しこの回3点を先制します。
4回までわずか1安打の駒大苫小牧は、5回表ようやく反撃。
先頭5番の白田選手がセンターオーバーの2塁打で出塁すると続く横地選手がライト前ヒットでつなぎ無死13塁とします。
ここで7番・小林選手がセンター前に弾き返し1点を返します。
小出選手が送り1死23塁から、9番・大西選手のセカンドゴロで横地選手がホームを狙うもタッチアウト。
2死13塁となりますが、1番・大槻選手の打席、1塁走者の大西選手が二盗を試み、桐蔭・小泉捕手がセカンドへ送球すると、3塁走者の小林選手がホームスチールを成功させこの回2点目。
2-3と1点差に追い上げます。
しかし大阪桐蔭も直後の5回裏、1死から2番・宮崎選手がレフトスタンドへソロホームランを放ち4-2と突き放し前半5回を終了します。
6回表から桐蔭はエース右腕、柿木投手に継投。
途中出場の先頭2番・大沼選手に四球を与えますが140キロ近いストレートを武器に後続を断ち無失点に抑えます。
6回裏、大阪桐蔭は1死から7番・青地選手、8番・小泉選手がレフト前に連打を放ちチャンスを作りますが、駒苫の大槻選手の好プレーなどに阻まれ無得点に終わります。
大阪桐蔭は続く7回裏も1死から中川選手が左中間を破る2塁打で出塁すると、4番・根尾選手が敬遠気味の四球で出塁。
1死12塁と追加点のチャンスを作りますが、またも後続続かず無得点に終わります。
駒大苫小牧も代わった柿木投手に4つの三振、1安打と反撃の芽を摘まれ5回の2得点のみ。
4-2で久しぶりに全国大会で実現したカードは大阪桐蔭が勝利しました。
「史上最強」などとも称されるミレニアム世代の大阪桐蔭は、私が東京へ生活拠点を移したこともあって、これが選抜の宇部鴻城戦以来2回目の観戦。
前チーム徳山投手からエースナンバーを引き継いだ柿木投手は6回から登板し、選抜からさらに逞しくなった姿を見せてくれました。
先発した横川投手も威力あるストレートと変化球の組み合わせ良く5回こそ捕まりましたが、4回までは駒苫打線を1安打無失点。
投手力はここに遊撃手の根尾選手も加わるとのことで、評判通りの層の厚さだと思います。
近畿大会でコールド勝ち続きだった打線は、この試合に関してはややつながりを欠いてしまいましたが、ポテンシャルの高い選手が揃うので心配は不要でしょう。
対して駒大苫小牧。
本当に久しぶりに全国の舞台に帰ってきました。
今チームのエース大西投手、ストレートの球速は130キロ前後ですが、強打の大阪桐蔭打線を粘り強く最少失点に抑え接戦に持ち込みました。
打線も5回には一気に追いつくのではと思わせる勢いもあり、全国トップクラスの投手陣にも対応できることを示した一戦ではなかったかと思います。
本番の甲子園で再戦することがあれば、盛り上がること間違いなしの名物カード。
まだまだ両チーム、伸びしろを残していると思いますので、さらなるスケールアップを期待したいと思います。
スコア
駒大苫小牧
000 020 000=2
003 010 00x=4
大阪桐蔭
駒 大西 - 荻田
大 横川、柿木 - 小泉
駒 H5 E2
大 H8 E0
本塁打
大 宮崎①
個人成績
【打撃成績】
駒大苫小牧
選手名 | 第一打席 | 第二打席 | 第三打席 | 第四打席 |
4 大槻 | 一ゴロ | 二ゴロ | 四球 | 空振三振 |
6 石川 | 遊ゴロ | 三飛 | ||
H 高嶋 | 捕逸 大西本憤死 |
|||
6 大沼 | (柿)四球 | 一邪飛 | ||
3 舞原 | 死球 | 見逃三振 | 投犠打 | 空振三振 |
2 荻田 | 中飛 | 空振三振 | 中飛 | 右飛 |
8 白田 | 一ゴロ | 中越二塁打 | 空振三振 | 左前安打 |
7 横地 | 左前安打 二盗死 |
右前安打 | 二ゴロ | 左邪飛 |
9 小林 | 空振三振 | 中前安打(1) 本盗(1) |
見逃三振 | |
5 小出 | 捕邪飛 | 一犠打 | 遊飛 | |
1 大西 | 三ゴロ | 二ゴロ 二盗 |
遊ゴロ |
大阪桐蔭
選手名 | 第一打席 | 第二打席 | 第三打席 | 第四打席 |
8 藤原 | 二ゴロ | 三強襲安打 二盗 |
一ゴロ | 二ゴロ |
7 宮崎 | 三ゴロ | 遊安打 | 左本塁打(1) | 中飛 |
5 中川 | 一ゴロ | 二ゴロ失(2) | 四球 | 左中間二塁打 |
6 根尾 | 四球 二盗 |
一ゴロ(1) 失策 |
右飛 | 四球 |
4 山田健 | 空振三振 | 左飛 | 空振三振 | 一邪飛 |
3 井阪 | 一直 | 左飛 | 投ゴロ | 一ゴロ |
9 青地 | 二ゴロ | 二ゴロ | 左前安打 | 遊直 |
2 小泉 | 三ゴロ | 左線二塁打 | 左前安打 | 左飛 |
1 横川 | 右線二塁打 | 一ゴロ | ||
1 柿木 | 見逃三振 | 左飛 |
駒大苫小牧
選手名 | イニング | 被安打 | 与四死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 |
大西 | 8 | 8 | 3 | 3 | 4 | 2 |
大阪桐蔭
選手名 | イニング | 被安打 | 与四死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 |
横川 | 5 | 4 | 2 | 3 | 2 | 2 |
柿木 | 4 | 1 | 1 | 4 | 0 | 0 |