2015年8月16日、第97回全国高校野球選手権三回戦
阪神甲子園球場
スタメン
※球場でメモしてますので誤字などあるかもしれません
秋田商業
8 会田
6 草彅
3 武田
5 小南
1 成田翔
4 古谷
7 成田和
9 近野
2 工藤
健大高崎
8 春日
6 林
4 相馬
5 柴引
2 柘植
9 宮本
3 小谷
7 佐藤
1 橋詰
観戦記
1回表、秋田商業は先頭の会田選手がセンター前ヒットで出塁。
犠打で2塁に進塁後、武田選手のレフトフライでアウトカウントを間違えたか、会田選手はホームにまで還ってきてしまい併殺打で、先制のチャンスを逃します。
秋田商業のエース成田投手は、サウスポーで140キロを計測するストレートをこの試合でも投げ込んできます。
1回裏の健大高崎は1死後の2番打者の林選手がショートへの内野安打、この後「機動破壊」と言われる健大高崎野球が早速見られます。
タイミングは際どかったですが盗塁成功。
2死後、4番の柴引選手のセンター前タイムリーで健大高崎がまず1点を先制します。
1点リードされた秋田商業は2回表、1死後5番打者の成田翔選手がセンター前ヒットで出塁すると四球も挟み、2死12塁のチャンスを作ります。
ここで8番打者の佐藤選手がセンターオーバーのタイムリー2塁打を放ち、一気に逆転に成功します。
さらに秋田商業は4回表、この回先頭の4番打者・小南選手、成田翔選手と連打で無死12塁。
さらに古谷選手のサードへの犠打が健大高崎の失策を呼び、無死満塁のチャンスを作ります。
ここで7番の成田和選手がスクイズを決め3-1と秋田商業が2点のリードに広げます。
健大高崎は5回裏に先発の橋詰投手に代打を送り、6回表からエースの川井投手がマウンドへあがります。
川井投手はストレートの球速こそ130キロ中盤ですが、6回表の秋田商業のこの回の先頭打者・成田翔選手から、7回表の工藤選手までなんと5者連続の三振と圧巻のピッチングで秋田商業に傾きかけた流れを引き寄せます。
しかし秋田商業の成田翔投手も7回を投げた時点で6奪三振と、引き締まったゲームとなりました。
ゲームが動いたのは8回裏。
健大高崎は1死後、林選手がレフト前ヒットで出塁すると、続く相馬選手もヒットで12塁。
ここで、再び健大高崎の「機動破壊」が!
Wスチールを成功させ、かつ送球が逸れた間に、林選手がホームインで2-3と1点差に迫ります。
さらにそのまま柴引選手がライト線に同点となるタイムリー3塁打を放ち、終盤でゲームは振り出しに戻ります。
この後、さらに2死23塁と勝ち越しのチャンスを得ますが、ここは秋田商業の成田投手が踏ん張り同点止まりに抑えます。
試合はこのまま延長戦にもつれこみます。
10回表の秋田商業、2死から1番打者の会田選手が左中間を破る2塁打でチャンスを作ります。
続く草彅選手の時にパスボールで2死3塁となり、さらに自身がレフト前ヒットで1点を勝ち越します。
10回裏の健大高崎は、この回先頭の4番柴引選手がレフト前ヒットで出塁すると、2死2塁のチャンスを作りますが、反撃もここまで。
実に80年ぶりのベスト8進出となりました。
秋田商業はエース成田翔投手が7つの三振を奪い、中盤は完全に相手の「機動破壊」を封じ込んでいました。
打線も決して大柄な選手をそろえているわけではありませんが、基本に忠実に勝ち上がってきました。
対する健大高崎。
走者を出すと「走るぞ」という雰囲気で、相手を飲み込んでしまうのはさすがでした。
4盗塁を多いとみるか、少ないと見るかはそれぞれの意見があるでしょうが、健大高崎の野球を最後まで貫いたと思います。
近年、全国レベルで力をつけているチームですから、また来春センバツ以降にも注目をしたいチームです。
スコア
秋田商業 020 100 000 1=4
健大高崎 100 000 020 0=3
秋 H9 E2
健 H9 E1