2015年8月14日、第97回全国高校野球選手権二回戦
阪神甲子園球場
スタメン
※球場でメモしてますので誤字などあるかもしれません
津商
5 小河内
8 前田
3 松葉
7 辻
6 江川
4 高橋
9 栗谷
1 坂倉
2 増岡
鳥羽
7 田淵
5 岩切
8 伊那
3 小薗
2 梅谷
6 南
4 中嶋
9 宮西
1 松尾
観戦記
鳥羽の試合は7月26日の京都大会準決勝の乙訓戦以来の観戦。
全国の舞台でいつも観戦している京都勢がどのような試合をしてくれるのか楽しみな一戦。
初回、1死後、津商業の2番打者・前田選手が「センター前」の2塁打。
足の速い選手です。
しかしこの後は松尾投手が踏ん張り、鳥羽初回のピンチを抑えます。
1回裏、鳥羽は1死後、岩切選手がセンター前ヒットで出塁後、2死2塁となり初戦の岡山学芸館戦でホームランを打っている主砲・小薗選手を迎えます。
しかしこの場面ではレフトフライに終わり、初回共にチャンスを生かせず0-0でゲームがスタートします。
2回裏、鳥羽はこの回先頭の梅谷選手、中嶋選手がライト前で1死13塁の先制のチャンスを迎えますが、宮西選手が三振。
ここでファーストランナーが挟まれてしまい、結果三振ゲッツーでチャンスを逃します。
しかし、鳥羽は続く3回裏にも打撃が好調なところを魅せてくれます。
この回先頭のピッチャー松尾選手が右中間を破る2塁打で出塁すると、1死3塁から岩切選手がレフト前タイムリーで1点を先制します。
ここから鳥羽は全てシングルヒットで5連打!
一気に3-0とリードを広げます。
津商業の反撃は4回表。
またも俊足の前田選手がライト前(ほぼライト線)への当たりをまたも2塁打にし、無死2塁のチャンス。
2死3塁となったところで5番江川選手がレフト前タイムリーで1点を返します。
次の1点を挙げたのは6回裏の鳥羽でした。
この回先頭の南選手が内野安打で出塁すると、犠打で2死3塁とし、ピッチャーの松尾選手。
ここでショートが追いつきそうな打球はセンター前へ。
4点目が鳥羽に入ります。
取られた直後の津商業は7回表。
この回先頭の松葉選手がセンター前にヒットで出塁すると、1死3塁となり、ここでまたも江川選手。
ショートゴロでしたが、鳥羽は1点を諦め打者走者を確実にアウトに取ります。
7回表を終わり4-2で鳥羽のリードは2点となります。
チャンスの場面では津所業はライトスタンドの観客も巻き込む「タオル回し」の応援で球場の雰囲気を飲み込みます。
8回表の津商業はこの回先頭の栗谷選手が死球で出塁。
チャンスを迎えたところで、坂倉投手に代打。
しかし、ここでその今井選手がセカンドゴロ併殺打に倒れ無得点に終わります。
8回裏の鳥羽は代わった石川投手から2死後、宮西選手がこの試合、鳥羽として14安打目のセンター前ヒットを放ちますが無得点。
9回表の津商業の攻撃を迎えます。
津商業は打順よく1番からの好打順。
1死後、この試合当たっている俊足の前田選手を迎えますがセンターフライに倒れます。
試合はこのまま鳥羽が津商業を抑え4-2で勝利!
今大会2勝目でベスト16へ進出しました。
まずは敗れた津商業からですが、実力差は無かったと思います。
タラレバですが初回、小河内選手のライト前に抜けそうなセカンドライナーを鳥羽の中嶋選手が好捕していなければ、結果その後前田選手が2塁打でしたので、このゲームはどちらへ転んだか分かりません。
終始鳥羽がリードしましたが、さすがは智弁和歌山を初戦で倒したチーム。
鳥羽に食い下がり、いつでも逆転するぞという気迫のあるチームでした。
一方の鳥羽。
今チームは秋の立命館宇治戦、春の京都すばる戦、そして夏の準決勝・乙訓戦以来の4試合目の観戦。
本当にチームが成長してきたなぁという印象。
秋にこの打力があればセンバツもあったのではないでしょうか。
14安打中、長打は松尾選手の2塁打のみ。
しかし、「線が弱い」という印象は全くありませんでした。
全員がセンター中心にしっかりミートしてくる打線は、これから対戦するさらなる強豪も脅威のはずです。
そして松尾投手。
奪三振は3つで、確認していた中ではストレートのMAXも133キロ程度。
ほとんどのストレートは120台だったと思います。
しかし外野から見ていても、しっかり低めにコントロールされ結果、津商業打線を4安打に抑えました。
さらなる全国の強豪がこの先鳥羽を待ち受けますが、この夏京都大会から続く「鳥羽旋風」をさらに加速させていって欲しいと思います。
スコア
津商 000 100 100=2
鳥羽 003 001 00x=4
津 H4 E0
鳥 H14 E0