[ 準決勝 ] 佛教大 VS 東海大

2019年6月16日、第68回全日本大学野球選手権大会 準決勝
明治神宮球場

スタメン

※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

佛教大（京滋大学野球連盟）
7 八木L（北稜3）
D 吉村L（龍谷大平安4）→HD 岡田R（履正社4）
9 野嶋L（県和歌山商3）→H 辻上R（福知山成美4）→R松本R（塔南4）
3 石井L（玉野光南4）
8 木岡L（上宮太子2）
2 坪倉R（近江4）
5 森本L（天理2）
4 前田R（奈良大附4）
6 唐澤R（近江3）

P 中山怜18（奈良大附4）→木下19（奈良大附2）

東海大（首都大学野球連盟）
3 千野L（東海大相模4）
5 串畑R（広陵3）
6 杉崎L（東海大相模4）→6 小松L（東海大相模1）
2 海野R（関西4）
9 藤井L（大阪桐蔭4）
4 植村R（広陵4）
D 長倉R（東海大相模4）→RD 大野L（聖望学園4）→H 門馬R（東海大相模2）
8 宮地R（東海大相模4）
7 髙田R（広陵2）

P 山崎14（明石商3）→松山15（東邦3）→小郷20（関西3）→19原田（東海大望洋4）

短評

勝てば京滋連盟初の決勝進出になる佛教大と、勝てば5年ぶり9回目（過去4回優勝）の決勝進出になる東海大の一戦。

まず守る東海大の先発は山崎（明石商3）投手。

1回表、佛教大は先頭の八木（北稜3）選手がレフト前ヒットで出塁すると、続く吉村（龍谷大平安4）選手の犠打が内野安打。

さらに犠打と四球で1死満塁と絶好のチャンスを作りますが、後続続かず無得点に終わります。

代わって守りにつく佛教大。
先発は中山怜央（奈良大附4）投手。

1回裏、東海大は1死から2番・串畑（広陵3）選手がセンターへの2塁打で出塁すると、杉崎（東海大相模4）選手が四球で繋ぎ、海野（関西4）選手の外野フライの間に2死13塁までチャンスを広げますが、こちらもあと一本が出ずに無得点。

初回はお互いに決定機を作りながら、無得点に終わります。

佛教大は4回にも大きなチャンス。
先頭5番の木岡（上宮太子2）選手が右中間へ2塁打で出塁すると、続く坪倉（近江4）選手の叩きつけたゴロの打球が、サード頭上を越えてレフト前ヒット。

無死13塁と初回に続く大チャンス。
1死後、前田（奈良大附4）選手は1塁前にスクイズ。

しかしここは東海大・千野（東海大相模4）選手の好フィールディングに阻まれ、木岡選手はホームでアウト。
またもビッグチャンスを佛教大は逃してしまいます。

すると直後の4回裏、東海大は1死から5番・藤井（大阪桐蔭4）選手、植村（広陵4）選手の連打で13塁とします。

さらに植村選手が二盗を決め23塁とすると、7番・長倉（東海大相模4）選手がセンター前にタイムリーヒット。
遂に均衡破り東海大が1点を先制します。

東海大は続く尚13塁から、8番・宮地（東海大相模4）選手もレフト前にタイムリーヒット。
この回さらに犠牲フライで1点を加え、3-0とリードを広げます。

二度の決定機を逃し、逆に先手を奪われてしまった佛教大ですが、今大会驚異的な粘りで逆転勝ちを続けてきた本骨頂がここから始まります。

5回表、佛教大は先頭の1番・八木選手がライト前ヒットで出塁すると、続く吉村選手が犠打を失敗（捕邪飛）で嫌な雰囲気になりますが、ここで3番・野嶋（県和歌山商3）選手が流れを一変させるライトスタンドへのツーランホームラン。

続く石井（玉野光南4）選手もアウトにはなりますが、レフトへ特大のフライを打ち上げたところで山崎投手は降板。

松山（東邦3）投手へ継投します。

しかし流れは一気に佛教大へ。
6回表、先頭6番・坪倉選手がセンター前ヒットで出塁すると、続く森本（天理2）選手の犠打をサード串畑選手がセカンドへ悪送球。
12塁とチャンスを広げ、8番・前田選手が再度投手への犠打。

しかしなんとここも松山投手が、ファーストへ痛恨の走者一掃を招く悪送球で4-3と逆転に成功します。

さらに9番・唐澤（近江3）選手が送って1死3塁とすると、1番・八木選手がこの試合3本目のヒットをレフト前に。

1点を加え5-3と東海大を逆にリードします。

佛教大は8回表にも八木選手の4安打目となる内野安打などで2死13塁とすると、途中出場の岡田（履正社4）選手がライト前にしぶとく落とすタイムリーヒットで1点追加。
6-3とリードを広げます。

東海大はここで3番手に小郷投手へ継投。

その東海大は諦めません。
8回裏、1死から4番・海野選手が内野安打と敵失で2塁まで進むと、続く藤井選手がレフト線へタイムリー2塁打で1点を返し、尚2死3塁とさらにチャンス。

ここで7番代打・門馬（東海大相模2）選手を迎えますが、佛教大の木下投手。
カウント2-2から気持ちの入ったボールで空振り三振。
6-4で佛教大が2点リードしたまま最終回を迎えます。

9回表、東海大は4人目の原田（東海大望洋4）へ継投。

ピンチを招くも無失点に切り抜けると、いよいよ9回裏の攻撃へ。

東海大は先頭8番・宮地選手が死球で出塁。
2死となりますが、最後勝利を焦ったか串畑選手の投手ゴロを、木下投手がファーストへ悪送球。
2死13塁となり、3番、途中出場の小松（東海大相模1）選手を迎えます。

息詰まる場面。
小松選手の打球は思わずレフト線を破る長打かと思う当たりでしたが、森本選手が横っ飛び。

超ファインプレーで劇的な試合終了。
6-4で佛教大が京滋連盟初の決勝進出を果たしました。

イニング詳細

一回表 佛教大

東海大は山崎先発

一回裏 東海大

佛教大は中山怜先発

二回表 佛教大

二回裏 東海大

三回表 佛教大

三回裏 東海大

四回表 佛教大

四回裏 東海大

五回表 佛教大

五回裏 東海大

六回表 佛教大

六回裏 東海大

七回表 佛教大

七回裏 東海大

八回表 佛教大

八回裏 東海大

九回表 佛教大

東海大は原田へ継投

九回裏 東海大

スコア

佛教大
000 023 010=6
000 300 010=4
東海大

佛 18中山怜R、19木下L － 8坪倉
東 14山崎R、15松山L、20小郷L、19原田R － 12海野

佛 H14 E3
東 H8 E2

本塁打
佛 野嶋（5回ツーラン）

個人成績

打撃成績

※公式記録ではありません
佛教大

東海大

投手成績

佛教大

東海大