2016年9月25日、秋季京都大会二次戦二回戦
太陽ヶ丘球場
【スタメン】※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません
京都成章
8 松下
6 椎原
3 茂木
9 川岸
5 今井
7 倉本
2 北田
1 上林
4 山本
北嵯峨
9 尾崎
6 小西
1 浅田
2 細辻
8 俣野
3 佐藤
4 大槻
5 中嶋
7 西村直
北嵯峨、京都成章合せて9回(北嵯峨が5回、成章は4回)の甲子園出場を誇り、北嵯峨は1987年・第69回の夏の甲子園でベスト8、成章は伝説となった1998年・第80回の夏の甲子園で、横浜・松坂投手相手に惜しくも敗れはしたものの準優勝と、それぞれ栄光の過去を持つチーム同士の一戦。
復活を賭けて、勝った方がベスト8へ進出します。
まず守る北嵯峨、エース右腕の浅田投手が先発します。
1回表の京都成章は三者凡退に終わり、浅田投手上々の立ち上がりを見せます。
代わって守りにつく成章、先発は背番号10、左腕の上林投手。
1回裏の北嵯峨。
2死走者無しから、3番・浅田選手、4番・細辻選手が連続四球で12塁と得点圏に走者を進めるも、後続続かず無得点に終わります。
まず試合が動いたのは3回表の京都成章。
先頭7番・北田選手がセンター前ヒットで出塁すると、犠打とパスボールで1死3塁のチャンスを作ります。
この後、9番・山本選手が死球でつなぎ、盗塁で2死23塁とすると、2番・椎原選手の打席でまたも、北嵯峨バッテリーにパスボール!
バッテリーエラーが続き成章が1点を先制します。
しかし直後の3回裏、北嵯峨はすかさず反撃に転じます。
2死走者無しから、2番・小西選手がセンターオーバーの三塁打で出塁します。
このチャンスですかさず3番・ 浅田選手がレフト前へ弾き返し、小西選手がホームイン。
1-1の同点に追いつきます。
追いつかれた京都成章は5回表。
1死から1番・上林選手がライト前ヒットで出塁し、続く山本選手が死球でつなぐと、1番・ 松下選手もレフト前ヒットを放ち1死満塁と絶好のチャンスを作ります。
しかしこのチャンスで椎原選手がサードゴロ併殺打に倒れ、無得点に終わります。
すると直後の5回裏の北嵯峨。
1死後、9番・西村直選手がファースト強襲安打で出塁すると、2死後・小西選手のサードへの内野安打、3番・浅田選手の四球で2死満塁とします。
しかし続く細辻選手がショートゴロに倒れ、5回は両チーム絶好の勝ち越しのチャンスを生かすことができません。
グラウンド整備明け直後の6回表、京都成章。
先頭3番・茂木選手がライト前ヒットで出塁すると、主砲・川岸選手が犠打で1死2塁とすると、5番・今井選手が右中間を破る二塁打を放ち1点を勝ち越します。
続く倉本選手がレフト前ヒットでつなぎ、1死13塁とすると、7番・北田選手が敬遠気味の四球で1死満塁とします。
このチャンスで8番・上林選手がライトへの犠牲フライを放ちさらに1点を追加し3-1と2点をリードします。
しかし北嵯峨も諦めません。
直後の6回裏、先頭の5番・俣野選手がショートへの内野安打で出塁すると、犠打などで2死2塁とします。
ここで8番・中嶋選手がライト前ヒットで2死13塁とチャンスを広げると、9番・西村直選手がライトオーバーの走者一掃の二塁打で3-3の同点に追いつきます。
さらに1番・尾崎選手がレフトオーバーの二塁打を放ち、ついに4-3とこの試合初めて北嵯峨がリードをします。
一気に動き始めたこの試合。
直後の7回表の京都成章。
1死後、2番・椎原選手がセカンドへの内野安打で出塁すると、3番・茂木選手がライトオーバーの二塁打で1死23塁とし、続く主砲・川岸選手も敬遠四球で1死満塁と逆転のチャンスを作ります。
このチャンスで5番・今井選手の打席でパスボールがあり4-4の同点に追いつき、さらに2死満塁から7番・北田選手が押し出しの死球で5-4と再逆転に成功します。
先ほどのイニングで上林投手に代打が送られた関係で、京都成章は背番号20の久木崎投手へ継投します。
7回裏の北嵯峨。
先頭3番の浅田選手がセンターへ二塁打で出塁すると、2死後、6番・佐藤選手がレフト前へ同点タイムリーヒットを放ち5-5に追いつきます。
佐藤選手は2塁へ進塁し、代走に背番号14の桜井選手が告げられると、7番・大槻選手が右中間へ勝ち越し二塁打を放ち6-5と、再び北嵯峨が逆転に成功します。
さらにつづく8番・中嶋選手がライト前ヒットで7点目が入ります。
さらに止まらない北嵯峨打線は、中嶋選手が二盗を成功させ、9番・西村選手がレフト線へ二塁打を放ち8-5と3点のリードを広げます。
ここで京都成章は3番手にエース北山投手をマウンドに送ります。
代わり端、尾崎選手もセンター前へヒットを放ち、西村選手がホームを狙うもタッチアウトとなりますが、この試合初めて北嵯峨が2点差以上のリードを奪う展開となります。
試合はこのまま、北嵯峨がリードを守りきって8-5で勝利し、ベスト8へ進出しました。
まず勝った北嵯峨。
なにより元気のいいチーム。応援スタンドも恐らく夏の主力だった三年生でしょうか。
大応援団を形成し、試合を大いに盛り上げていました。
そしてそれに応えるべく、何度か京都成章に傾きかけた試合の流れを、強引に引き戻し勝利を掴みました。
春季で準優勝し、夏もベスト8に勝ち残り甲子園に出場した福知山成美を追い詰めた2013年世代のチームもそうでしたが、このチームも独特の雰囲気を持ったチームかもしれません。
そして敗れた京都成章。
「負けに不思議の負けなし」を地でいく試合展開だったと思います。
何度か大量リードに持ち込めるチャンスがありながら、それを掴むことができませんでした。
継投についてはチーム事情もあると思いますので、触れないでおきますが、この世代の京都成章は久しぶりに甲子園を狙う戦力を持っていると思っています。
それだけに早すぎる秋の敗戦には残念の一言。
昨秋も悔しい経験をしたメンバーが、北山選手、川岸選手、北田選手など残っていると思います。
今度こそこの冬を越えて、来春、来夏には久しぶりに強い成章を見せてくれることを期待したいと思います。
京都成章
001 002 200=5
001 003 40x=8
北嵯峨
京 上林、久木崎、北山 - 北田
北 浅田 - 細辻
京 H7 E0
北 H14 E0
【打撃成績】
京都成章
選手名 | 第一打席 | 第二打席 | 第三打席 | 第四打席 | 第五打席 |
8 松下 | 遊ゴロ | 右飛 | 左前安打 | 二ゴロ | 遊ゴロ |
67 椎原 | 二ゴロ | パスボール(1) 四球 二盗 |
三ゴロ併殺打 | 二安打 | 死球 |
3 茂木 | 左飛 | 見逃三振 | 右前安打 | 右越二塁打 | 中飛 |
9 川岸 | 空振三振 | 遊ゴロ | 投前犠打 | 四球 | 四球 |
5 今井 | 二ゴロ | 一ゴロ | 右中間二塁打(1) | パスボール(1) 四球 |
遊ゴロ併殺打 |
7 倉本 | 二ゴロ | 遊ゴロ | 左前安打 | 二飛 | |
8 西畠 | |||||
H 奥田 | 遊ゴロ | ||||
2 北田 | 中前安打 | 遊ゴロ | 四球 | 死球(1) | |
1 上林 | 捕前犠打 | 右前安打 | 右犠飛(1) | ||
H 中辻 | 空振三振 | ||||
4 山本 | パスボール 死球 二盗 |
死球 | 投ゴロ | 二直 |
北嵯峨
選手名 | 第一打席 | 第二打席 | 第三打席 | 第四打席 | 第五打席 |
9 尾崎 | 一ゴロ | 中飛 | 二ゴロ | 左越二塁打(1) | (北)中前安打 |
6 小西 | 二ゴロ | 中越三塁打 | 三安打 | 凡退 | 三ゴロ |
1 浅田 | 四球 | 左前安打(1) | 四球 | (久)中二塁打 | 三邪飛 |
2 細辻 | 四球 | 三ゴロ | 遊ゴロ | 捕飛 | 左飛 |
8 俣野 | 投ゴロ | 遊ゴロ | 遊安打 | 一邪飛 | |
3 佐藤 | 三ゴロ | 空振三振 | 投前犠打 | 左前安打(1) | |
R 桜井 | |||||
4 大槻 | 三ゴロ | 二ゴロ | 遊飛 | 右中間二塁打(1) | |
5 中嶋 | 遊ゴロ | 投ゴロ | 右前安打 | 右前安打(1) 二盗 |
|
7 西村直 | 三ゴロ | 一強襲安打 | 右越二塁打(2) | 左線二塁打(1) |
【投手成績】
京都成章
選手名 | イニング | 被安打 | 与四死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 |
上林 | 6 | 8 | 3 | 1 | 4 | 4 |
久木崎 | 2/3 | 5 | 0 | 0 | 4 | 4 |
北山 | 1 1/3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
北嵯峨
選手名 | イニング | 被安打 | 与四死球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 |
浅田 | 9 | 7 | 2 | 9 | 5 | 5 |