★訂正
京都外大西の宮城選手を宮地選手としていました。
お詫びと訂正をします。
【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません
2015年9月19日、秋季京都大会2次戦一回戦
福知山市民球場
京都外大西
7 福尾
4 緒方
6 谷本
3 麻生川
9 原田
5 斎藤
2 米地
1 宮城
8 田中
京都成章
5 井上
4 佐田
9 池田
7 川岸
6 堀辻
2 北田
3 河原崎
1 北山
8 北島
19日の福知山球場第二試合は、かつて甲子園準優勝をしているチーム同士の一戦。
まず守る成章はすでに、新チームになって随分と有名になってきている北山投手。
伸びのあるストレートが武器の右腕です。
背番号は10です。
立ち上がり、外大西の経験豊富な1番福尾、2番緒方両選手を三振にとるなど、三者凡退と上々のスタートです。
対する京都外大西はエースナンバーの宮城投手が先発。
1回裏の成章は、先頭の井上選手がセンター前ヒットで出塁すると、犠打で1死2塁。
さらに中軸、池田、川岸両選手が四球、ヒットでつなぎ1死満塁のチャンス。
堀辻選手のショートゴロの間に1点を先制すると、さらに四球で2死満塁となり、河原崎選手のファースト内野安打で、暴投が絡み一気に2点を追加。
1回を終えて3-0と成章がリードします。
京都成章は3回裏にも、この回先頭の3番池田選手がセンターオーバーの3塁打で出塁すると、続く4番川岸選手がライトオーバーの2塁打で1点を追加、4-0とリードを広げます。
この後、さらに1死13塁とチャンスが拡大しますが、河原崎選手の併殺打で1点に終わります。
一方の京都外大西は、前半5回は毎回三振を奪われ、合計7つの三振を喫し、ヒットは米地の2塁打1本と完全に成章の先発北山投手に抑えこまれてしまいます。
外大西はようやく6回表、2死ランナー無しから、1番の福尾選手がライトオーバーのホームランで1点を返します。
しかし、直後の6回裏の成章、この回先頭の6番北田選手がレフトオーバーのホームランで5-1と再度その差を4点と広げます。
7回裏も成章は、2番佐田選手が無死から2塁打で出塁。
犠打でつなぎ1死3塁となったところで、外大西は背番号10の朝倉投手がマウンドへ上がります。
4番川岸選手が四球で出塁すると、堀辻選手のスクイズで6点目が入ります。
さらに死球で1死満塁とすると、河原崎選手が押し出し四球を選び、7-1。
さらに1死満塁と、あと1点でコールドゲーム成立という場面を迎えます。
しかし、ここは朝倉投手が踏ん張り「首の皮一枚」残った形で8回表の外大西の攻撃を迎えます。
1死後、内野安打と四球でチャンスを作るも、2番緒方選手がレフトフライで2死12塁となります。
ここで3番の谷本選手がレフト前タイムリーを放ち、2-7と1点を返します。
ここで、本日沈黙を続けていた主砲の麻生川選手。
上背もありがっちりした体系のいかにも、大きな物を打てそうな雰囲気を持った選手です。
この大事な場面でレフト線へ2塁打を放ち、4-7とし、ここまで10奪三振と好投してきた成章の北山投手をKOします。
エースナンバーをつけた佐藤投手がマウンドへ。
この場面で、5番原田選手に四球を与えるも、続く斎藤選手を三振にとりピンチを脱します。
8回裏から外大西は3番手に浜口投手がマウンドへ。
8回裏の成章は先頭の1番井上選手がレフト前ヒットで出塁すると、犠打で1死2塁。
ここですでにクリーンアップが交代している成章は、佐藤選手がライト前ヒットで13塁とチャンスを広げ、4番に途中から入った西畠選手が犠牲フライを放ち8-4と再度リードを広げます。
万事休すかと思われた京都外大西は、9回表に反撃をします。
この回先頭の7番米地がレフトオーバーのホームランで5-8と3点差とあします。
さらに途中出場の大黒選手がライト線へ2塁打出塁します。
続く代打三浦選手が四球で無死12塁とチャンスが拡大しますが、期待の上位打線、福尾、緒方両選手が凡退し2死23塁と京都成章があとアウト一つで勝利という場面を迎えます。
しかし粘る外大西は続く3番谷本選手がショート強襲安打で6-8とその差を2点差とすると、すでに4番麻生川選手が退いていましたので、代打藤川選手が死球で2死満塁となります。
ここで5番原だ選手がレフト線へ2塁打を放ち、土壇場で8-8と追いつきます。
9回裏のマウンドは大黒投手が上がります。
土壇場で追いついた勢いそのままに、成章の攻撃を三者三振と素晴らしい内容で押さえ込みます。
すると延長10回表、この回先頭の米地選手が2打席連続となるホームランがレフトへ放り込みこの試合はじめて京都外大西がリードする展開になります。
ここで成章は3番手の吉村(?)投手がマウンドへ。
2死3塁とピンチを招きますが、2番の緒方選手をセンターフライに打ち取り、なんとか1点のビハインドに止めます。
一時はコールド勝ち寸前まで外大西を追い詰めた成章は一転して8-9とはじめてリードを許し延長10回を迎えます。
上位に繋がる打線でしたが、劇的な試合展開を見せた外大西の勢いそのままに、この回も大黒投手の前に三者三振。
代わった大黒投手は対戦した6人の打者全てから三振を奪う素晴らしい内容でした。
かつて甲子園でスポットライトを浴びた名門対決は劇的な逆転勝ちで京都外大西が制しました。
まず勝った外大西。
奇跡的な粘り。
心が折れても仕方のない展開でしたが、最後まで諦めない姿勢が劇勝ちを生みました。
麻生川選手を筆頭に、緒方選手など高校野球雑誌などでもすでに紹介されている打者がいるだけに、攻撃力は見事でした。
前半は成章の北山投手に完全に抑えられていましたが、疲れも見えた終盤に一気にキバをむきました。
これからの課題はこの数年、外大西の課題ですが投手力になると思います。
とはいっても、今年の成章打線はこの数年間でもかなりレベルが高いと思っていますので、ある程度この試合は仕方がないかもしれません。
しかし、再び甲子園を目指すにはまだまだ平安を筆頭に倒すべき強豪が多いですから、しっかりと課題を克服しながら名門復活を目指して欲しいと思います。
対する成章。
決してこれで腐らないで欲しいと思います。
今年の成章は甲子園を目指すことができる戦力が整っていると思います。
北山投手は体力と安定度をこの冬身につければ、来年のチーム(まだ1年生)まで京都を代表する投手になる素材だと思います。
さらに「決める力」を持った主砲川岸選手など投打の軸を持っているチームです。
センバツは夢と消えましたが、この悔しさをバネに一回りも二回りも大きくなった姿を春に見たいと思います。
京外西 000 001 034 1=9
京成章 301 001 210 0=8
西 H13 E1
成 H12 E0