2018年、第63回全国高校軟式野球選手権大会の東東京大会の展望を語ってみたいと思います。
展望
秋春連覇の駒場東邦が軸、追う安定感のある日体大荏原
Aブロック
今世代、秋春と東京を連覇。秋は関東大会も制した駒場東邦(過去2回全国大会出場)に、2年連続で夏優勝中、合計5回の全国大会出場を誇る早大学院、さらに昨年夏はベスト4にコマを進めた中央大附、春は本戦(ベスト16)に出場した八王子東、秋に本戦(ベスト16)に出場、過去8回全国大会出場している修徳が入りました。
修徳は初戦で秋に本戦(ベスト16)に出場している都立芝と対戦します。
全国大会出場経験で言えば第一商業も2回、墨田川と科学技術学園も1回づつ出場経験を持ちます。
今世代で言えば駒場東邦の実績が抜けていますが、早大学院も秋春ともベスト8と虎視眈々と逆転を伺う存在。
順調に勝ち上がれば両者は準々決勝で顔を合わせます。
Bブロック
昨秋準優勝の日大三(過去7回全国大会出場)が入りました。
その日大三は初戦で堀越に勝てば、次戦で春ベスト4の都立白鴎との一戦が待ちます。
また日大三、白鴎の入った後半の山にはほかに、春本戦(ベスト16)に出場している成立学園、過去に1回全国大会に出場している日大一も入っています。
加えて、秋本戦(ベスト16)に出場している都立向丘の名前も見えます。
さらにこのブロック前半の山には秋ベスト4の安田学園、春ベスト8の世田谷学園が入り、安田学園の初戦は春本戦(ベスト16)に出場している都立豊島。
さらには過去2回全国大会に出場している創価も入った激戦ブロックとなりました。
Cブロック
このブロックには今世代、秋ベスト4、春は3位で関東大会でもベスト8入りを果たした日体大荏原(過去1回全国大会出場)が安定しています。
しかし日体大荏原の前半の山には、春本戦(ベスト16)に出場している暁星。
秋に本戦(ベスト16)に出場している都立竹早。
昨夏ベスト8に進出した豊南などが入りました。
後半ブロックには春ベスト8入りの都立八潮。
過去には全国大会に4回出場している都立江北、3回出場経験のある早稲田、1回出場経験のある城西大城西も入りました。
Dブロック
こちらには春準優勝の小石川中等(過去1回全国大会出場)、ベスト8の東海大菅生。
今世代は不調ですが昨夏ベスト4で、過去最多の9回全国大会に出場(優勝有り)している早稲田実業と実績校が入りました。
東海大菅生は前半の山で、秋に本戦(ベスト16)に出場している明治学院、秋春ともに本戦(ベスト16)に出場している保善が同居。
初戦の対戦相手は秋ベスト8の郁文館と実力校同士の対戦となりました。
小石川中等と早稲田実業は順調であれば4回戦でベスト8をかけて戦うことになりそうです。
早稲田実業は初戦で秋に本戦(ベスト16)に出場している中央学院大中央との対戦となっています。
この山には過去に3回全国大会出場経験のある関東一、秋に本戦(ベスト16)に出場している日本学園、都立足立も入っています。
展望まとめ
大黒柱の松岡投手を中心とした駒場東邦が一歩リードも、安定感のある日体大荏原が虎視眈々と逆転を狙っている状況。
秋春で上位勢にやや変動はありましたが、日大三、都立の小石川中等も十分にチャンスあり。
軟式は一発長打がなかなか期待できない競技だけに、どれだけ投手を中心にした守りが安定するかが鍵を握りそうです。
本命:駒場東邦
対抗:日体大荏原
要注意:日大三、小石川中等、早大学院
ピックアップ選手
二人紹介したいのですが、まずは日体大荏原の菅原投手。
春の3位決定戦、都立白鴎戦でヒットノーランを演じてくれました。
夏2度目の全国大会出場にチームを導くか、注目の選手です。
そしてもう一人は駒場東邦の松岡投手。
快速球を武器にする剛腕タイプの好投手です。
組合せ
Aブロック(主なチーム:駒場東邦、早大学院、中央大附など)
1回戦
東京都市大附 - 杉並総合
中央大附 - 駒込
2回戦
駒場東邦 - 東京都市大附・杉並総合の勝者
隅田川 - 科学技術学園
東洋大京北 - 宝仙学園
本所 - 八王子東
芝 - 修徳
第一商業 - 北園
新島 - 駒場学園
中央大附・駒込の勝者 - 早大学院
3回戦
前半(勝者は8強)
駒場東邦・東京都市大附・杉並総合の勝者 - 隅田川・科学技術学園の勝者
東洋大京北・宝仙学園の勝者 - 本所・八王子東の勝者
後半(勝者は8強)
芝・修徳の勝者 - 第一商業・北園の勝者
新島・駒場学園の勝者 - 中央大附・駒込・早大学院の勝者
Bブロック(主なチーム:日大三、安田学園、白鴎など)
1回戦
日大三 - 堀越
2回戦
世田谷学園 - 上野
麻布 - 江東商業
工学院大附 - 創価
安田学園 - 豊島
成立学園 - 城北
日大一 - 向丘
武蔵野 - 正則
日大三・ 堀越の勝者 - 白鴎
3回戦
前半(勝者は8強)
世田谷学園・ 上野の勝者 - 麻布・江東商業の勝者
工学院大附・創価の勝者 - 安田学園・豊島の勝者
後半(勝者は8強)
成立学園・城北の勝者 - 日大一・向丘の勝者
武蔵野・正則の勝者 - 日大三・堀越・白鴎の勝者
Cブロック(主なチーム:日体大荏原、八潮、国士館など)
1回戦
世田谷総合 - 竹早
2回戦
日体大荏原 - 世田谷総合・竹早の勝者
開成 - 高島
中央ろう学校 - 帝京
豊南 - 暁星
国士舘 - 城西大城西
江北 - 三田国際
中央大高 - 竹台
早稲田 - 八潮
3回戦
前半(勝者は8強)
日体大荏原・世田谷総合・竹早の勝者 - 開成・高島の勝者
中央ろう学校・帝京の勝者 - 豊南・暁星の勝者
後半(勝者は8強)
国士舘・城西大城西の勝者 - 江北・三田国際の勝者
中央大高・竹台の勝者 - 早稲田・八潮の勝者
Dブロック(シード:小石川中等、東海大菅生、早稲田実業など)
1回戦
新宿 - 関東一
2回戦
東海大菅生 - 郁文館
明治学院 - 町田総合
蔵前工業 - 南大沢学院
園芸・農芸 - 保善
早稲田実業 - 中央学院大中央
足立 - 立川ろう学校
東大教育学部附 - 日本学園
新宿・関東一の勝者 - 小石川中等
3回戦
前半(勝者は8強)
東海大菅生・郁文館の勝者 - 明治学院・町田総合の勝者
蔵前工業・南大沢学院の勝者 - (園芸・農芸)・保善の勝者
後半(勝者は8強)
早稲田実業・中央学院大中央の勝者 - 足立・立川ろう学校の勝者
東大教育学部附・日本学園の勝者 - 新宿・関東一・小石川中等の勝者