2019年夏季京都大会の展望

2019年、第101回全国高校野球選手権大会の京都大会の組み合わせ抽選が、6月22日に行われました。

直接観戦した訳でないので、ここまでの結果や既出の情報がベースですが、展望を語りたいと思います。

尚、組み合わせの詳細は高野連サイトでご確認をお願いします。

>> 京都高野連の公式サイトへ

展望

Aブロック

昨夏の代表校で今春選抜ベスト8、春は準優勝の王者・龍谷大平安古豪の府立北嵯峨がシード入り。

龍谷大平安は準々決勝までに、花園、日星、西城陽などの実力派との対戦が予想されます。
優勢であることに変わりはありませんが、油断は出来ない組み合わせとなりました。

そして北嵯峨のゾーンですが、秋ベスト8の実力校・塔南が同組に。
その塔南は初戦で初参加の京都精華と対戦。
京都精華は1年生だけのチームですが、滋賀の強豪・北大津でコーチをされていた竹内監督の下、どんな歴史を踏み出すのか注目です。

さらに塔南は智辯和歌山で部長をされていた林監督就任で秋にも注目された、京都文教との対戦も予想されます。

北嵯峨も初戦で同志社、さらに実力派の北稜等との対戦がありシードと言え楽観視できない組に入った印象です。

Aブロック全体としては龍谷大平安がリードも、ノーシードながら強豪・塔南、シード北嵯峨、さらに京都文教などの新鋭校がどこまで追い上げてくるのか注目です。

Bブロック

このブロックは「死のブロック」と呼んでいい顔ぶれになりました。
まず昨年の選抜に出場して以来、以前にも増して存在感の強まった春準優勝の府立乙訓に、昨夏準優勝の立命館宇治がシード入り。
さらに今春選抜出場の福知山成美145キロ右腕の遠藤投手擁する京都翔英140キロ超えの松本投手擁する東山に、好投手・藤川投手の京都すばる、秋は福知山成美を追い詰めた府立福知山などノーシードにも実力派が揃いました。

乙訓が準々決勝までに対戦する相手として、4回戦で福知山成美か、京都翔英でしょうか。
全く予想不可能。
優勝候補同士の「早い時点での潰し合い」は、トーナメント全体にもどのような影響を与えるのか注目です。

そして立命館宇治。
こちらも140キロ超えの右腕・森井投手左の高木投手とタレントが揃っていますが、初戦の2回戦で、いきなり東山と京都すばるとの対戦となりました。
続いて京都八幡、4回戦でも福知山や久御山等、府立の実力校が待ち構えます。

Bブロック全体を通してみて、本当に予測不可能。
乙訓は2年生ながら140キロを超す林投手等、今年も好選手が育ち優勝候補の一角を占め、春は福知山成美、立命館宇治を直接倒しての準優勝でした。
その乙訓が中心になると思いますが、立命館宇治、福知山成美、京都翔英。
いずれもこのブロックを勝ち抜けば、勢いに乗り甲子園も見えてくるのではないでしょうか。

Cブロック

このブロックは秋準優勝、春優勝と遂にブレークした京都国際と、立命館がシード入りしました。

京都国際はBブロックに比べると、対戦相手には比較的恵まれた印象。
いつも大物食いを見せてくれる府立工や、代々勝ち上がれば粘り強い戦いを見せる洛星等が準々決勝までに待ち構えますが、京都国際の優位は変わらないか。

一方の立命館ゾーンは、春、京都国際と激戦を繰り広げた京都成章
さらに秋はベスト4。
2年生ながら星稜の奥川投手からも練習試合でホームランを放った、スラッガー山下選手擁する京都外大西とこちらは手強いチームが揃いました。
立命館もここ数年、毎年春には上位に顔を出しながら、なかなか夏本番で結果を残しきれていませんが、久々の上位進出なるか。
またかつての京都の王者・京都外大西も復活なるかが注目されます。

ブロック全体でみると、プロ注目の上野選手148キロ右腕の酒井投手左の好投手・生駒投手などタレントも揃う京都国際の優位は変わりませんが、立命館、京都外大西、京都成章らの甲子園経験校が、どれだけその差を詰めることができるかも注目です。

Dブロック

上位常連の鳥羽と、甲子園経験校の峰山の府立2校がシード入り。
このブロックはいわゆる「ノーシード爆弾」は見当たりませんが、実力伯仲の実力派が揃いました。

まず鳥羽は初戦で京都共栄と対戦。
近年、上位に顔を出してくることも多い京都共栄
今年は本城投手という好投手も擁し、いきなり「シード食い」なるか注目。
その後も、西舞鶴洛北といった府立の実力派が待ち構えます。

峰山も初戦で、同じ北部府立の実力校・綾部と対戦。
こちらも久々の上位進出なるかは、この初戦をどう乗り切るかにかかってきました。
さらに京都学園京都両洋といった侮れないチームも入っており

混戦ブロックと言えそうです。

近年の実績から鳥羽が一歩リードかと思いますが、追うチームも大きな実力差はないはず。
どこが勝ち上がってきても不思議でありません。

まとめ

ブレーク中の京都国際に、王者・龍谷大平安が2強か。

しかしそれを追う乙訓福知山成美立命館宇治京都翔英塔南らも大差はないはずです。

その中でも、組み合わせにやや恵まれた印象がある京都国際がやや優位か。
それを僅差で追いかけるのは、お互いに勝ち上がれば決勝で対戦する龍谷大平安でしょう。

乙訓、福知山成美、京都翔英、立命館宇治、東山からどこがベスト4に勝ち残ってくるかも注目。

チームのムードも良さそうな京都外大西も、順調なら準々決勝で京都国際と対戦。
持ち前の打線で一泡吹かせることが出来るか、要注目チームです。

[ 予想 ]
本命:京都国際
対抗:龍谷大平安
逆転候補:乙訓
要注意:立命館宇治、福知山成美、京都翔英
注目:京都外大西

組合せ

Aブロック(シード:龍谷大平安、北嵯峨 他:塔南、西城陽、京都文教など)

1回戦

宮津 - 向陽
京都精華 - 塔南

2回戦

花園 - 龍谷大平安
日星 - 加悦谷
西城陽 - 田辺
宮津・向陽の勝者 - 莵道
洛水 - 京都文教
京都精華・塔南の勝者 - 北桑田
堀川 - 北稜
北嵯峨 - 同志社

3回戦

前半(勝者は8強)

花園・龍谷大平安の勝者 - 日星・加悦谷の勝者
西城陽・田辺の勝者 - 宮津・向陽・莵道の勝者

後半(勝者は8強)

洛水・京都文教の勝者 - 京都精華・塔南・北桑田の勝者
堀川・北稜の勝者 - 北嵯峨・同志社の勝者

Bブロック(シード:乙訓、立命館宇治 他:福知山成美、京都翔英、東山など)

1回戦

京都翔英 - 桃山
南丹 - 城陽
東山 - 京都すばる
海洋 - 鴨沂

2回戦

福知山成美 - 日吉ヶ丘
京都翔英・桃山の勝者 - 大谷
乙訓 - 南丹・城陽の勝者
京産大附 - 西乙訓
京都八幡 - 舞鶴高専
東山・京都すばるの勝者 - 立命館宇治
南陽 - 海洋・鴨沂の勝者
福知山 - 久御山

3回戦

前半(勝者は8強)

福知山成美・日吉ヶ丘の勝者 - 京都翔英・桃山・大谷の勝者
乙訓・南丹・城陽の勝者 - 京産大附・西乙訓の勝者

後半(勝者は8強)

京都八幡・舞鶴高専の勝者 - 東山・京都・立命館宇治の勝者
南陽・海洋・鴨沂の勝者 - 福知山・久御山の勝者

Cブロック(シード:京都国際、立命館 他:京都外大西、京都成章など)

1回戦

洛星 - 大江
洛西 - 東舞鶴
京都成章 - 京都工学院

2回戦

洛南 - 園部
嵯峨野 - 洛星・大江の勝者
京都国際 - 須知
東稜 - 府立工
西京 - 京都外大西
亀岡 - 洛西・東舞鶴の勝者
同志社国際 - 立命館
桂 - 京都成章・京都工学院の勝者

3回戦

前半(勝者は8強)

洛南・園部の勝者 - 嵯峨野・洛星・大江の勝者
京都国際・須知の勝者 - 東稜・府立工の勝者

後半(勝者は8強)

西京・京都外大西の勝者 - 亀岡・洛西・東舞鶴の勝者
同志社国際・立命館の勝者 - 桂・京都成章・京都工学院の勝者

Dブロック(シード:鳥羽、峰山 他:京都共栄、京都学園など)

1回戦

網野 - 西舞鶴
京都両洋 - 京都廣学館

2回戦

紫野 - 城南菱創
洛北 - 洛東
網野・西舞鶴の勝者 - 木津
京都共栄 - 鳥羽
京都両洋・京都廣学館の勝者 - 東宇治
京都学園 - 山城
峰山 - 綾部
京都明徳- (朱雀・農芸・京教大附)

3回戦

前半(勝者は8強)

紫野・城南菱創の勝者 - 洛北・洛東
網野・西舞鶴・木津の勝者 - 京都共栄・鳥羽の勝者

後半(勝者は8強)

京都両洋・京都廣学館・東宇治の勝者 - 京都学園・山城の勝者
峰山・綾部の勝者 - 京都明徳・(朱雀・農芸・京教大附)の勝者

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