2019年センバツ、21世紀枠出場校を予想

2019年センバツ、21世紀枠出場校を予想

21世紀枠について

2001年の第73回大会より採用された制度で、選抜は建前として「予選」はありませんが、事実上、前年の秋季大会が予選になっているのは周知の通り。

21世紀枠はその予選で「敗退」した学校にもチャンスを与えるという制度ですが、その選出基準として、日本高野連は次のように定義しています。

部員不足やグラウンドがない、豪雪地帯といった学校・地域の特性などの困難を克服した学校や、ボランティア活動といった野球以外の活動での地域貢献で他校の模範となる学校

勝敗にこだわらず多角的に出場校を選ぶセンバツ大会の特性を生かし、技能だけではなく高校野球の模範的な姿を実践している学校を以下の基準に沿って選ぶ。

少数部員、施設面のハンディ、自然災害など困難な環境の克服・学業と部活動の両立・近年の試合成績が良好ながら、強豪校に惜敗するなどして甲子園出場機会に恵まれていない・創意工夫した練習で成果を上げている・校内、地域での活動が他の生徒や他校、地域に好影響を与えている

2018年の第90回大会を終えた時点で、すでに18大会で採用された、今や「名物制度」としてすっかり定着しているのではないでしょうか。

当初は2校選出でしたが、2008年の第80回大会から3校選出。
2013年の第85回大会は4校が選出され、これまで述べ48校が、21世紀枠で甲子園出場しています。

戦績としては2001年の第73回大会で宜野座(沖縄)、2009年の第81回大会で利府(宮城)がベスト4に勝ち上がったのが最高成績。

初戦突破したのは15校。
7割近い33校は残念ながら初戦敗退となっています。

過去の21世紀枠選出校の特徴

北海道 3回
東北 11回 宮城3
岩手3
福島2
秋田2
山形1
関東(東京含む) 4回 栃木1
山梨1
千葉1
東京1
北信越 3回 新潟2
石川1
東海 3回 愛知2
岐阜1
近畿 7回 和歌山3
兵庫2
滋賀2
四国 8回 徳島2
愛媛2
香川2
高知2
中国 4回 島根3
山口1
九州 5回 沖縄1
宮崎1
大分1
鹿児島1
佐賀1

これまで地区として最多選出されたのは、東北が11回。
次いで四国が8回、近畿が7回と続き、逆に最も少ないのは北海道、北信越、東海の3回です。

都道府県で見ると47都道府県中、選出経験があるのは28都道県。
まだまだ選出されたことのない府県も多いのが分かります。

都道府県別で最も選出回数が多いのは、3回で北海道、宮城、岩手、和歌山、島根。

2回は福島、秋田、新潟、愛知、兵庫、滋賀、徳島、愛媛、香川、高知となります。

四国勢は4県とも2回づつ出場経験があります。

過去48校の中で、私学勢は2013年の第85回大会。土佐(高知)のみで、残りは全て公立校となっています。

これを見ていると、広島や熊本も選ばれておらず、必ずしもその年に自然災害等があった県勢が優遇されている訳でないことが分かります。

また政令指定都市にある学校も少なく、これまで2014年の第86回大会で小山台(東京・品川区)、2016年の第88回大会の長田(兵庫・神戸市)の2校のみ。

郊外型の公立高校が傾向としては、選ばれやすいと言えるかもしれません。

また2001年・第73回大会の安積(福島)、2002年・第74回大会の松江北(島根)、2009年・第81回大会の彦根東(滋賀)、2013年・第85回大会の土佐(高知)、2018年・第90回大会の膳所(滋賀)等、各地元の名門校も印象としては選ばれやすい傾向があるかもしれません。

地区代表校一覧

地区 学校名 設立者 甲子園経験 秋季大会成績
北海道 釧路湖陵 道立 無し 道大会4強
東北 古川
(宮城)
県立 無し 県大会準優勝
東北大会4強
東京・関東 石岡第一
(茨城)
県立 無し 県大会4強
東海 清水桜が丘
(静岡)
市立 春2回、夏1回 県大会準優勝
東海大会初戦敗退
北信越 金津
(福井)
県立 無し 県大会準優勝
北信越大会初戦敗退
近畿 八尾
(大阪)
府立 春6回、夏4回 府大会16強
中国 平田
(島根)
県立 無し 県大会準優勝
中国大会初戦敗退
四国 富岡西
(徳島)
県立 無し 県大会4強
四国大会4強
九州 熊本西
(熊本)
県立 春1回 県大会準優勝
九州大会8強

第91回大会選出校予想

まず釧路湖陵、古川、石岡第一、清水桜が丘、金津の中から東日本勢として1校。

八尾、平田、富岡西、熊本西から西日本勢として1校。

全体から1校の計3校が選出されます。

まず東日本ですが、先の神宮大会で北海道の札幌大谷が優勝したことにより、北海道大会準優勝の札幌第一も出場濃厚になりました。

今年の第90回大会では、滋賀勢が一般枠で近江と彦根東が選出されながら、21枠の膳所も選ばれ3チーム出場となりましたが、これは特例と見ます。

釧路湖陵は北海道大会ベスト4。
結果的に「あと1勝」していれば、神宮枠で甲子園が決まっていたことになりますし、実力は申し分無し。

学校も100年の伝統を誇る名門校で、本来なら過去の選出ポイントにも合致しますが、今回は北海道勢3チーム目になります。
それは先ほど触れたように、厳しいのではと予想しています。

宮城の古川も、宮城大会ベスト4。
東北大会もベスト4。
こちらも「あと1勝」で甲子園。
加えて、こちらも歴史ある伝統校で過去の例にはめると、ありそうなのですが、引っかかるのは東北勢と宮城勢の選出回数の多さに比較し、明らかに東海、北信越の出場が低い傾向にあります。

しかし雪国や人口減のハンデを言えば、東北も北信越も本来大差はないはずです。

しかも実力的にあと一歩と言うなら、昨秋も福井大会を制し21枠候補になってるうえ、今秋は来春のセンバツ出場をほぼ決めている啓新に、福井大会準決勝で勝った金津は申し分ない存在でないかと思います。

秋の関東大会で北関東勢が奮わなかったため、地域性で石岡第一もありえそうですが、ここは金津と予想します。

石岡第一については、本文後半で触れたいと思います。

清水桜が丘も、清水商時代から通算すると100年近い伝統校でサッカーの超名門であるなど、話題性も豊富なのですが、政令指定都市勢は、あまり積極的に選ばれていないことからも、金津と予想します。

次に西日本勢。
秋季大会の成績だけを見ると、富岡西が断然。

東日本の釧路湖陵、古川同様「あと1勝」でした。
しかも学校は100年を超える伝統があり、いわゆる地元の名門校。

過去の選出されているケースにもはまっています。

対するは九州の熊本西でしょうか。
こちらはニュースになりましたが、秋季大会の後、練習試合で不幸な事故がありました。

それが影響することはないと思いますが、そもそも熊本はやはり震災があった街。
それを忘れないためにも、頑張っている公立勢が出場すれば、地元の方の大きな励みになるのではと思います。

実力も熊本大会準優勝で、九州大会も1勝してベスト8と申し分ないだけに、富岡西と一騎打ちでないかと予想します。

平田も島根大会準優勝。
しかも2014年の第87回大会でも、21枠の中国地区代表に選ばれ、近年惜しいところまで勝ち上がるが、あと一歩及ばない。
という選考ポイントにも合致するのですが、島根勢はよく選ばれていることから、他の地区にもチャンスを…となるのではと予想し、ここでは次点としました。

八尾も大阪を代表する名門府立で、野球部も過去には甲子園準優勝もにしている古豪。

加えて今年は台風や地震と大阪も様々なことがあったので、有力候補であると思いますが、府大会ベスト16止まりが他の3校と比較すると、厳しいのではと予想します。

富岡西か熊本西。
先ほど、島根は選出回数が多いと指摘しましたが、それを言うなら、徳島勢も実は過去2回。
四国全体も東北に続く出場回数の多い地区。

21枠としては初になることからも、熊本西と予想します。

さて、ラストは東西で選ばなかった7校から改めて1校を選びます。

ここで注目しているのは、石岡第一
今チームにはMAX147キロと伝わる好投手、岩本投手がいる実力派です。

茨城大会準決勝も4-5と僅差の勝負でした。
また学校自体、100年近い伝統校。

加えて関東勢も実は21枠は過去に4回と、東北や四国に比べると半分しか選出されていません。

一般枠で北関東勢が厳しい状況だけに、多くの都道府県出身の方が楽しめるという意味でも、地域性は重視されるのではと予想し、ラスト1校は石岡第一と予想します。

まとめ
金津
熊本西
石岡第一

第91回選抜高等学校野球大会は、2019年1月25日に一般枠、21世紀枠含め出場32チームが全て揃います。

一般枠の予想も下記記事で行いましたが、なかなか難解です。
どんな顔ぶれになるのか、一高校野球ファンですが、すでにワクワクドキドキしてきます。

球春が待ち遠しいですね。