龍谷大平安の初戦は鳥取城北
第100回全国高等学校野球選手権記念大会の組み合わせが決まり、京都代表・龍谷大平安の初戦は順調なら11日(土)の第一試合(8時)に、鳥取代表の鳥取城北と決まりました。
また3回戦までの組み合わせが決まっていますので、それに関するデータ等を調べてみたいと思います。
鳥取城北について
鳥取城北は選抜は2012年の第84回大会に出場、春はこの1回のみです。
この大会では初戦で三重高校に5-6で敗れ初戦敗退しています。
夏は今大会が3年ぶり5回目の出場。
過去は以下のような実績です。
過去の甲子園での戦績
過去4回夏の甲子園に出場し、1勝4敗です。
敗れてはいますがスコアを見ると接戦なので、紙一重だといえると思います。
大会名 | 戦績 |
第97回大会 | [ 2回戦 ] 5-6 鶴岡東(山形) |
第95回大会 | [ 1回戦 ] 2-3 熊本工(熊本) |
第94回大会 | [ 1回戦 ] 3-1 香川西(香川) [ 2回戦 ] 2-6 天理(奈良) |
第91回大会 | [ 1回戦 ] 3-6 札幌第一(南北海道) |
今年の鳥取大会の戦績
[ 2回戦 ] 7-0 鳥取東(7回コールド)
[ 準々決勝 ] 8-3 八頭
[ 準決勝 ] 15-6 鳥取西
[ 決勝 ] 8-0 米子西
龍谷大平安も京都大会を圧勝で勝ち上がりましたが、鳥取城北も甲子園常連校相手に、寄せ付けない戦いをしています。
過去の甲子園での戦績では平安が圧倒していますが、侮れない山陰地方の強豪私学チームです。
鳥取城北OBのプロ野球選手
能見 篤史(現:阪神)
藤原 良平(現:西武)
現役2人含め3人を輩出。3人とも投手で揃って甲子園の出場経験はありません。
今回対戦が予定されている都道府県勢と京都勢の相性
今回、すでに決定している組合せは3回戦まで。
次のような組合せですが、龍谷大平安が対戦する可能性のある各都県勢との相性を調べてみました。
組合せ
[ 2回戦 ] 明石商業(兵庫)、八戸学院光星(青森)の勝者
[ 3回戦 ] 日大三(西東京)、折尾愛真(北福岡)、羽黒(山形)、奈良大附(奈良)の勝者
つまり、今回平安が、ベスト8以上に勝ち進むためには、鳥取、兵庫か青森、東京か福岡か山形か奈良。
この7都県との対戦が有り得るので、それらとの過去100回大会分を遡っての相性です。
戦績
まず初戦で対戦する鳥取勢とは2勝3敗と京都勢はやや劣勢。
ただし平安に限ると2勝0敗です。
初戦に勝つと、兵庫か青森との対戦ですが兵庫と1勝2敗、青森とは2勝1敗です。
ただし今回対戦する明石商業、八戸学院光星とは2年前の第88回大会で両チームと対戦し勝利。
その大会では平安はベスト4に進出しました。
この両チームにも勝つと、次にベスト8をかけて東京、福岡、山形、奈良のどれかと対戦ですが、福岡だと初対決。
東京とは4勝4敗。
山形、奈良には京都勢は無敗と比較的相性はいいようです。
詳細のデータは下記を参考にしてください。
都県名 | 戦績 | 学校別 | 備考 |
鳥取県 | 2勝3敗 | 鳥取西 (1勝3敗) 境 (1勝0敗) |
平安は境に勝ち鳥取勢には1勝0敗。 鳥取西と京都勢は通算1勝3敗。 京都西のみが勝利。 鳥取一中時代に京都商(現:京都学園)、同志社中が敗退。 鳥取中時代に京都一商(現:西京)敗退。 |
兵庫県 | 1勝2敗 | 報徳学園 (0勝2敗) 東洋大姫路 (1勝0敗) |
報徳には、平安、京都商が敗退。 姫路には平安が勝利。 |
青森県 | 2勝1敗 | 三沢 (0勝1敗) 八戸 (2勝0敗) |
三沢には、平安が敗退。 八戸中時代に平安中、東山中が勝利。 |
東京都 | 4勝4敗 | 日大三 (1勝0敗) 桜美林 (1勝0敗) 創価 (1勝1敗) 関東一 (1勝1敗) 東亜学園 (0勝1敗) 早稲田実 (0勝2敗) |
平安は日大三、関東一と対戦、東京には2勝0敗。 京都成章が桜美林に勝利、創価に敗退。 創価には東山は勝利。 花園は関東一に敗退。 東亜学園には北嵯峨敗退。 早実には宇治(現:立命館宇治)、東宇治がそれぞれ敗退。 |
福岡県 | 対戦なし | ||
山形県 | 4勝0敗 | 酒田南 (1勝0敗) 東海大山形 (2勝0敗) 山形南 (1勝0敗) |
平安は酒田南、山形南に勝ち通算2勝0敗。 東海大山形には京都商、北嵯峨が勝利。 |
奈良県 | 2勝0敗 | 郡山 (2勝0敗) |
郡山中時代に平安勝利。 京都西も勝利。 |
鳥取勢との相性
第75回大会で京都西(現:京都外大西)が3回戦で2-1で勝ちベスト8入りした時以来の対戦。
通算では2勝3敗とあまり相性はよくありません。
平安に限ると第72回大会(1990年)に16年ぶり26回目の出場を果たした際、2回戦で境高校に勝って以来の鳥取勢との対戦。
平安に限ると長い100階大会の歴史の中で、鳥取と夏の甲子園で戦ったのはこの1試合のみです。
節目の大会での京都勢
比較的最近では、松坂投手と決勝で対戦し敗れたことが常に話題に上る京都成章。
この成章の準優勝が今から20年前の第80回大会(1998年)でした。
平安がこの10年ごとの節目に出場するのは、第50回大会大会以来、実に50年ぶり。
この時は残念ながら初戦で敗退しています。
京都勢で見ると、第1回大会の京都二中(現:鳥羽)の優勝、先の京都成章の準優勝など派手な活躍も含まれていますので、今大会も活躍が期待できそうです。
第90回大会 | 福知山成美 | 初戦敗退 |
第80回大会 | 京都成章 | 準優勝 |
第70回大会 | 京都西(現:京都外大西) | 2回戦 |
第60回大会 | 京都商(現:京都学園) | 初戦敗退 |
第50回大会 | 平安(現:龍谷大平安) | 初戦敗退 |
第40回大会 | 平安(現:龍谷大平安) | ベスト8 |
第30回大会 | 西京商(現:西京) | ベスト4 |
第20回大会 | 京都商(現:京都学園) | 初戦敗退 |
第10回大会 | 同志社中(現:同志社) | 初戦敗退 |
第1回大会 | 京都二中(現:鳥羽) | 優勝 |
直近10回分の龍谷大平安、夏の甲子園大会での成績
平安は今大会で春夏通算100勝まであと1勝と迫っています。
過去、夏は33回出場(優勝3回)、春は40回出場(優勝1回)で通算99勝69敗1分です。
夏に限ると59勝30敗ですが、その過去の戦績の直近10回分を下記にまとめました。
大会名 | 戦績 | 主な選手 | 備考 |
第96回大会(2014年) | 1回戦 1-5 春日部共栄(埼玉) | 高橋 奎二(現:ヤクルト) | 同年の選抜優勝 |
第94回大会(2012年) | 1回戦 9-8 旭川工(北北海道) 2回戦 2-4 東海大甲府(山梨) |
高橋 大樹(現:広島) 久保田 昌也(現:日本新薬) |
大阪桐蔭春夏連覇 |
第93回大会(2013年) | 2回戦 1-4 新湊(富山) | 高橋 大樹(現:広島) | 日大三が強打で優勝 |
第91回大会(2011年) | 1回戦 1-5 中京大中京(愛知) | 酒居 知史(現:ロッテ) | 中京は決勝で日本文理と伝説のゲーム |
第85回大会(2003年) | 1回戦 8-1 日大三(西東京) 2回戦 2-1 明徳義塾(高知) 3回戦 0-1 東北(宮城) |
服部 大輔(元:日立製作所) | 平安高校の名称で出場は最後の年 同年の選抜出場(8強) ダルビッシュ(現:カブス)との投手戦 |
第83回大会(2001年) | 2回戦 4-2 酒田南(山形) 3回戦 3-1 金沢(石川) 準々決勝 3-4 松山商(愛媛) |
今浪 隆博(元:ヤクルト等) | 近江が滋賀勢初の決勝(準優勝) |
第79回大会(1997年) | 1回戦 8-4 県岐阜商(岐阜) 2回戦 5-0 高知商(高知) 3回戦 3-2 浜松工(静岡) 準々決勝 5-1 徳島商(徳島) 準決勝 3-0 前橋工(群馬) 決勝 3-6 智辯和歌山(和歌山) |
川口 知哉(元:オリックス) | 同年の選抜出場(8強) 原田監督初の甲子園出場年(93年就任) |
第72回大会(1990年) | 1回戦 5-3 関東一(東東京) 2回戦 5-0 境(鳥取) 3回戦 0-1 丸亀(香川) |
松岡 正樹(元:巨人) | 16年ぶりの出場 |
第56回大会(1974年) | 1回戦 9-1 一関商工(岩手) 2回戦 5-4 上尾(埼玉) 3回戦 4-3 東洋大姫路(兵庫) 準々決勝 0-6 銚子商(千葉) |
田中 久義(元:阪急) | 同年の選抜出場(4強) |
第52回大会(1970年) | 1回戦 13-0 須坂園芸(長野) 2回戦 12-13 熊谷商(埼玉) |
市場 博己(元:ヤクルト) | 同年の選抜出場(初戦敗退) |
平安の優勝した大会
夏は3回優勝していますが、その大会は過去3回です。
選抜は2014年に優勝していますが、夏は最後の優勝から半世紀以上経ってしまい、もし今大会優勝すればなんと62年ぶり4回目となります。
平安初出場の大会
通算100勝がかかった平安。
初めて春夏通じて甲子園に出たのが第13回大会の夏の甲子園。
その時に台北商業(現:国立台湾大学管理学院)に勝ったのが記念すべき甲子園1勝でした。
[ 2回戦 ] 5-3 台北商業(台湾)
[ 準々決勝 ] 0-6 松本商業(長野:現松商学園)