[ 決勝 ] 東海大菅生 VS 早稲田実業

2017年7月29日、第99回全国高等学校野球選手権西東京大会決勝
神宮球場

【スタメン】※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

東海大菅生
6 田中
9 松井
4 小玉
3 片山
5 奥村
7 佐藤
8 牛山
2 鹿倉
1 松本

早稲田実
4 橘内
1 雪山
3 清宮
2 野村
8 西田
9 小西
7 福本
5 生沼
6 野田

4年連続での決勝進出。
過去3年は準優勝に終わり17年ぶりの夏の甲子園を目指す東海大菅生と、春夏連続、夏は2年ぶり30回目の甲子園を目指し、新チーム結成以降、都内では無敗の19連勝中の早稲田実の一戦。

「清宮フィーバー」も重なり全席完売、外野も含めて満員の中で行われた注目の決戦は東海大菅生が先攻。

入場券完売

まず守りにつくのは昨秋は捕手だった、新エース雪山投手。正捕手は同じく昨秋は4番サードだった2年生の野村選手です。

早実新エース雪山投手

1回表、東海大菅生は1死後、2番・松井選手がショートへの内野安打です出塁すると、続く小玉選手が死球で繋ぎ2年生の主砲・片山選手がセンター前にタイムリーヒットを放ち1点を先制します。

松井選手が先制のホームイン

代わって守りにつく東海大菅生の先発は背番号11の松本投手。

東海大菅生先発の松本投手

1回裏、早稲田実は2死走者無しから注目の清宮選手。
松本投手もストレート走り140キロを計測しながら、ファーストゴロに打ち取り三者凡退と上々の立ち上がりを見せます。

しかし早稲田実は2回裏。

先頭4番の野村選手がセンター前ヒットで出塁すると、犠打で進塁、6番・小西選手は変化球に空振り三振に倒れますが、7番・福本選手が右中間を破るタイムリー三塁打で同点に追いつきます。

同点3塁打の福本選手

先発の雪山投手も落ち着きを見せ、徐々に流れを掴みつつある早稲田実は4回裏。

先頭3番の清宮選手が四球で出塁すると、4番・野村選手はレフト前に二打席連続ヒットで繋ぎ、無死12塁と絶好の勝ち越しのチャンスを作ります。

しかし5番・西田選手が137キロストレートに見逃し三振に倒れると後続も抑えられ無得点。
早稲田実はチャンスを生かすことができません。

すると直後の5回表。
東海大菅生は簡単に2死走者無しとなりますが、2番・松井選手がセカンドへの内野安打で出塁すると、3番・小玉選手はサードゴロに打ち取られかに思われましたが、ファーストへのバウンド送球を清宮選手が捕球し損ね連携が乱れる間に、松井選手が一気にホームイン。
思わぬ形で1点を勝ち越し尚3塁とすると、4番・片山選手がセンターオーバーの二塁打でさらに1点を追加。

3点目のホームを踏んだ片山選手

東海大菅生はチャンスに一気に畳み掛け、さらに5番・奥村選手もセンター前に弾き返し、この回2死走者無しから一気に3点を勝ち越し4-1とリードし、前半5回を終わります。

タイムリーヒットの奥村選手

しかし早稲田実はすかさず6回裏。

注目の先頭清宮選手。
三打席目はキャッチャーへのファールフライに倒れますが、4番・野村選手がライト線への三塁打で出塁。
続く西田選手の打席でバッテリーエラーがありホームイン。
2-4とその差を2点に縮めます。

野村選手がホームイン

直後の7回表の東海大菅生。

先頭1番の田中選手がセンター前ヒットで出塁すると1死後、3番・小玉選手のファーストゴロの間に田中選手が進塁。2死2塁とするとすかさず三盗を決め2死3塁と追加点のチャンス。
4番・片山選手の打席では、雪山投手この試合最速の139キロを計測するも四球で出塁すると、野村捕手がすこし捕球が乱れた隙に2塁へ進塁。

2死23塁とこの試合最大の山場と思える場面を迎え、打席にはこの試合、タイムリーヒットを放っている奥村選手を迎えます。
ここで放った打球はライト頭上へ。
抜けるかという当たりでしたが、ライト小西選手が追いつき好捕。
東海大菅生は絶好の突き放すチャンスを生かせません。

早実ライト小西選手のファインプレー

直後の7回裏、早稲田実は先頭7番の福本選手がセンター前ヒットで出塁すると、生沼選手が送り、9番・野田選手のセンターフライの間に三塁まで進みますが後続続けず無得点に終わります。

終盤意地をみせる早稲田実は8回表。
東海大菅生の攻撃を雪山投手が三振2つで三者凡退に抑え球場のボルテージも最高潮で8回裏。
4度目の打席を迎える清宮選手を迎えます。

1死走者無しの場面、初球を力強く振り抜いた打球はどよめきが起きますが、ポールの外へ。
ファールとなりますが、その後ライト前へ強烈なヒットで出塁します。
ここでこの試合3打数3安打と当たっている4番・野村選手を迎えますが結果はショートゴロ併殺打。
早稲田実、最後と思えたチャンスを生かすことが出来ません。

清宮選手のヒット

すると直後の9回表、東海大菅生は1死から1番・田中選手がショートへの内野安打で出塁すると、続く松井選手もファーストへの内野安打を放ちますが、この時清宮選手のファーストへの送球がそれ、またも連携乱れる間に田中選手がホームイン!
貴重な追加点をあげます。
(松井選手は三塁でアウト)

田中選手が5点目のホームイン

しかしやや気落ちしたか、早稲田実の一瞬の隙を見逃しません。
続く3番・小玉選手のサードゴロが敵失を誘うと、二盗を決め迎えるはこの試合も、2安打2打点と当たっている主砲・片山選手。
勝負ありのライト線へ二塁打を放ち小玉選手がホームイン。
貴重な2点を追加し6-2と東海大菅生が大きく勝利を手繰り寄せます。

片山選手のタイムリー2塁打

追い詰められた早稲田実は、1死走者無しから代打・福嶋選手を使うも、この試合5つ目のを三振を喫し、そのまま試合終了。

東海大菅生が17年ぶり3回目の夏の甲子園を決めました。

優勝決めた瞬間の松本投手

三塁側の東海大大応援団に、一塁側の早稲田大応援団とスタンドも華やかに運命の決戦を試合前から盛り上げていました。

実力差はほぼない両チームの対戦でしたが、勝敗を分けたのは一瞬の相手の隙を突いた、東海大菅生の勝利への執念だったと思います。

若林監督のヒーローインタビューでも、早稲田実、日大三に注目が集まったが、両チームを倒したので西東京代表として甲子園へ行きますと言った言葉が聞かれました。

若林監督

今大会、始まる前から注目がその2チームに集まる中、3年連続西東京の頂点を争ってきた強豪チームの静かなる意地がその執念を呼び起こしたように思えました。

東海大菅生は投打のレベルも非常に高く、全国でも上位を狙う力があると思いますし、小玉主将も全国制覇を目指してきたと話していました。
まだまだこの夏、熱い応援団に支えられ進撃が期待できるチームです。

小玉主将

一方敗れた早稲田実。
この雰囲気の中、よくぞ周りの期待に応え決勝まで勝ち上がってきたと思います。

想像を絶するプレッシャーをはねのけ、戦ってきたメンタルの強さにまずは敬意を表したいと思います。

清宮選手1人がマスコミを賑わしたのも事実でしたが、打線は破壊力抜群。
この試合も最後まで何がおこるかわからない雰囲気がありました。

話題の中心だった107発スラッガー清宮選手

早稲田実の選手はここまでお疲れ様でした。
そして野村選手達が残る新チームには、また東京の高校野球を存分に盛り上げて欲しいと思います。

東海大菅生
100 030 002=6
010 001 000=2
早稲田実

東 松本 - 鹿倉
早 雪山 - 野村

東 H11 E1
早 H7 E3

東海大菅生は17年ぶり3回目の優勝

【打撃成績】

東海大菅生

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席
6 田中 右飛 三ゴロ 遊邪飛 中前安打
三盗
遊安打
9 松井 遊安打 二ゴロ 二安打 左飛 一安打
一失(1)
4 小玉 死球 中前安打
二盗
三ゴロ失(1) 一ゴロ 三ゴロ失
二盗
3 片山 中前安打(1) 中飛 中越二塁打(1) 四球 右線二塁打(1)
5 奥村 一邪飛 中飛 中前安打(1) 捕逸
右飛
投直
7 佐藤 遊ゴロ 中飛 二ゴロ 中飛
8 牛山 左飛 遊ゴロ 二ゴロ 空振三振
2 鹿倉 遊安打 二ゴロ 凡退 空振三振
1 松本 投犠打 遊ゴロ 見逃三振 中飛

早稲田実

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席
4 橘内 遊ゴロ 見逃三振 右飛 二飛
1 雪山 右飛 空振三振 二ゴロ 一ゴロ
3 清宮 一ゴロ 四球 捕邪飛 右前安打
2 野村 中前安打 左前安打 右線三塁打 遊ゴロ併殺打
8 西田 一犠打 見逃三振 捕逸(1)
一ゴロ
右飛
9 小西 空振三振 二飛 左飛
H 福嶋 空振三振
7 福本 右中間三塁打(1) 三ゴロ 中前安打 中飛
5 生沼 三ゴロ 右飛 一犠打
6 野田 中飛 遊安打
一失
中飛

東海大菅生

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
松本 9 7 1 5 2 2

早稲田実

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
雪山 9 11 2 3 6 3