2017年春季京都大会まとめ(2)

8強チームは東山、山城、京都成章、京都共栄の4チーム。
ここまでが4強の龍谷大平安、綾部、立命館、京都国際と合せ夏のシード校となります。

まず東山ですが昨秋の優勝以来の観戦となったのが、準々決勝の京都国際戦
序盤からリードを許す展開も、後半逆転に成功し、エース金和投手が2死走者無しまで追い詰めましたが、最後はタイブレークの末、京都国際に敗れ2季連続優勝の夢は途絶えました。

金和投手はスピードで押すタイプではありませんが、昨秋よりも好投手としての存在感が増したと思いますし、投球内容も安定感が出てきたと思います。
ただ秋季の総括でも触れたのですが、金和投手が捕まった時、今のままだと「お手上げ」になってしまうのが弱点の一つ。
秋に活躍した小山投手、京都国際戦で先発した高橋投手を含めた控え陣の底上げがまずは課題になってくると思います。

東山エースの金和投手

攻撃陣は田中選手が軸になります。
長打力もありますし、勝負強く京都でもトップクラスの野手に成長してきたと思います。
ただ上位勢相手となると、田中選手頼みなところがあるのも事実。

東山は優勝候補ですし、金和、田中両選手という絶対的な存在を持っていますが、それに頼り切らないチーム全体のパワーアップが夏までの課題になってくると思います。

次に京都成章に触れたいと思います。

この春はエース北山投手が、今世代スピードでは京都ナンバー1といっていい存在に成長したと思います。
一次戦の洛星戦では昨秋8強で、センバツ21世紀枠の有力候補だったチーム相手に16奪三振と圧倒。ノーヒットノーランを達成。

成章エースの北山投手

ただ課題は制球力。
二次戦初戦の京都翔英戦も二桁三振を奪い、勝利に貢献しましたが四死球の多さが目立ちました。
結果立命館戦では隙をつかれ4強入りを逃してしまいました。

スケールの大きな投手ですし、小さくまとまって欲しくないのですが、今年の成章は大チャンスかと思っていますので何とかして欲しいなぁというのが感想。

攻撃陣も茂木(しげき)、川岸選手のクリーンアップは長打力もあり破壊力も十分。
ただ立命館戦で露呈しましたが、チャンスをモノにできず、結果逆転されてしまいましたが、チャンスを得点につなげる勝負強さ、あと成章ならではの「策」も欲しいところです。

今年の京都成章は投打ともに充実していますし、久しぶりに優勝候補として迎える夏だと思います。
かつて甲子園で準優勝をした名門復活に向かって、夏までにチーム力を上げて欲しいなと思います。

8強組、残る2チームのうちまずは公立の山城。

今年は絶対的エース左腕の松本投手が居ますし、夏は相当面白い存在になってくるかと思います。
チームカラー的には綾部に似ているかもしれません。

山城エースの松本投手

綾部同様、エースに頼り切らない投手陣の底上げが、夏も上位に進出するキーになってくると思います。
山城は二次戦初戦の大谷戦しか見ていませんが、投打の主力を故障で欠いたといえ、評判の高かった大谷を相手に終始試合を支配し勝利をもぎ取ったのは実力派チームだからこそできる芸当と思います。
西城陽時代、常に京都大会上位常連に導いておられた南條監督が過去4度の甲子園出場を誇る古豪復活に向けて、残された期間、さらにチーム力を上げてこられるのが楽しみです。

8強残るは京都共栄。
大阪春日丘時代に甲子園出場経験のある、神前監督が甲子園出場を目指し強化中のチーム。

京都共栄・神前監督

早速答えを出したとも言えますが、まだまだ2年前、夏準優勝したチームに比べると投打とも「物足りない」感じがあります。
と言っても、あのチームの菅田選手のようなプロ入りも注目されるような選手がそうそう出てくるわけではありませんし、それを求めるのは厳しすぎると思います。

準々決勝の平安戦しか観戦していませんが、大福投手、吉村投手と夏もベンチ入りしてくるであろう投手陣相手に、甘く入ったボールは完全に捉えるなど攻撃陣が物足りないといったことはありません。
あとは中心になる選手が出てくるか否かでしょうか。

投手陣は笹木投手、足立通投手それぞれ技巧派の投手で立ち向かいます。
全国的にもこういった軟投派の投手が強豪相手に嵌るシーンが目立つ傾向があると思います。
共栄は比較的代々、特徴的なチームカラーを打ち立ててくるチーム。
夏、そのチームカラーが大いに発揮されることを楽しみにしたいと思います。