2016年印象に残った試合ベスト10

2016年印象に残った試合ベスト10

昨年に続いて、その年度で観戦した試合。
印象に残ったベスト10を完全主観で発表します。

今年は昨年と少し趣旨を変えて京都だけでなく、全国大会を含めた試合の中で印象に残った試合とします。

対象は2015年秋季大会、2016年センバツ、2016年両丹総体、2016年春季大会、2016年夏季大会、2016年夏の甲子園とします。

まず10位から。

【第10位】
育英 VS 須磨翔風(春季兵庫大会)

須磨翔風の才木投手

ドラフト会議では阪神タイガースから3位指名を受けた、須磨翔風右の本格派・才木投手と、育英の左腕エース・山本投手による素晴らしい投手戦。

何度か須磨翔風もチャンスは作りながら、育英が耐える展開。
最後は延長12回、育英がサヨナラ勝ちを収め、夏なさがら須磨の選手たちが悔し涙を流していたのも印象的な試合でした。
(写真は須磨翔風の才木投手)

[ 試合結果 ]
育英1-0須磨翔風

【第9位】
洛星 VS 立命館宇治(春季京都大会)

洛星逆転の場面

前年のセンバツに出場した選手も何名か残る立命館宇治に対し、チャンレンジャーの立場の進学校・洛星。

序盤立命館宇治が優位に試合を進めるも、中盤、見事な集中力で逆転勝利。後輩世代達も躍進し、現時点で2017年センバツの21世紀枠の話題校に名前が挙がっています。
(写真は7回表、洛星逆転の場面)

[ 試合結果 ]
洛星5-3立命館宇治

【第8位】
京都国際 VS 日星(春季京都大会準々決勝)

2打席連続ホームランの清水選手

2016年の京都大会を語る上で欠かせない両チーム。
大躍進の一年になりました。

そしてこの試合、一躍名を上げたのは京都国際の清水選手。
2打席連続のホームラン、8打点の大活躍。
ドラフト会議ではソフトバンクホークスの育成5位指名を受けました。
(写真は2打席連続ホームランの清水選手)

[ 試合結果 ]
京都国際11-4日星

【第7位】
明石商業 VS 福知山成美(秋季近畿大会)

明石商業サヨナラ勝ちの瞬間

兵庫大会優勝の明石商業に対し、京都2位の福知山成美は序盤から互角以上の展開に持ち込みます。

何度も大きなチャンスを作る成美の攻撃に耐える明石商業は、遂に延長11回、満塁から押し出し四球で劇的なサヨナラ勝ち。
この後、センバツにも出場しベスト8進出と大きな飛躍を遂げました。
(写真は明石商業サヨナラ勝ちの場面)

[ 試合結果 ]
明石商業4-3福知山成美

【第6位】
滋賀学園 VS 光泉(夏の滋賀大会準々決勝)

スリーランホームランを放ちホームに還る馬越選手(右から2人目)

センバツベスト8の滋賀学園と、春季滋賀大会優勝の光泉による実力チーム同士の大一番。

序盤から滋賀学園の打線が爆発し、中盤ではコールドゲームかと思えた展開でしたが、終盤、光泉が春季王者の意地を見せ、準々決勝に相応しいナイスゲームになりました。
(写真は初回、スリーランホームランを放った滋賀学園の馬越選手)

[ 試合結果 ]
滋賀学園12-9光泉

【第5位】
塔南 VS 京都成章(夏の京都大会)

明河選手の逆転サヨナラ二塁打

春季大会準優勝で、優勝候補の一角として戦った公立の塔南は、京都成章に序盤から自慢の投手陣が捕まり劣勢に。

9回裏の塔南の攻撃は3点ビハインドで迎える展開。
しかし粘る塔南が奇跡の逆転サヨナラ勝利で、この大会ベスト4まで進出しました。
またその後、成章の選手たちが一緒にスタンドで塔南を応援し続けたことも印象的でした。
(写真は明河選手の逆転サヨナラタイムリーヒット)

[ 試合結果 ]
塔南9-8京都成章

【第4位】
福知山成美 VS 塔南(夏の京都大会準決勝)

盛り上がる福知山成美の3塁側ベンチ

秋季大会準優勝ながら、春季はまさかの一次戦敗退に終わった福知山成美と、春季大会準優勝、西原投手、築山投手と強力な投手陣擁し初の甲子園を目指す塔南の一戦。

序盤から成美打線が、塔南の西原投手を攻め4回裏の深尾捕手の右中間スタンドへ飛び込むツーランホームランで4-0とリード。
そのままリードを保ち成美が勝利。
この後、決勝では京都翔英に敗れ甲子園復活はなりませんでしたが、とてもいいムードのチームカラーが印象的でした。
(写真は4回裏ツーランホームランで盛り上がる成美ベンチ)

[ 試合結果 ]
福知山成美4-0塔南

【第3位】
京都翔英 VS 塔南(春季京都大会決勝)

チャンスで打席に迎う石原選手

秋季大会4位の後、前任の太田監督が退任され、東邦や早稲田大で現役時代活躍された浅井監督が就任され挑んだこの春の大会。

準決勝では龍谷大平安を破り、好投手・築山投手擁する塔南との春の頂点を賭けて対決。
最終回はエース瀧野投手が三者連続空振り三振と熱投をみせ初の優勝。
翔英は勢いそのまま夏も制し、初の夏の甲子園に出場しました。
(写真は楽天ゴールデンイーグルスからドラフト8位指名された石原捕手)

[ 試合結果 ]
京都翔英4-2塔南

【第2位】
富山第一 VS 中越(夏の甲子園一回戦)

隣県対決になったこの試合。
MAX130キロ前後の中越エース左腕・今村が快投。

9回1死までノーヒットピッチングも、最後は4番・狭間選手の初安打が長打となり、続く河原選手のサヨナラタイムリーヒットで富山第一が劇的な勝利を納めた一戦。
記録達成はなりませんでしたが、中越も記憶に残る素晴らしい試合でした。

[ 試合結果 ]
富山第一1-0中越

【第1位】
龍谷大平安 VS 明徳義塾(センバツ一回戦)

2回の打席では凡退した岡田選手

一回戦屈指の好カードとされた名門チーム同士の対決。
序盤、どちらに転んでもおかしくない展開でしたが、圧巻は3回表の平安。
(写真は甲子園の写真が規定により使えないため、夏の京都両洋戦での岡田選手)

1死後、主砲橋本選手がレフトスタンドへ勝ち越しホームランを放つと、新2年生になったばかりの岡田選手がセンターバックスクリーンへ弾丸ライナーのホームラン。
「清宮世代」の岡田選手に大きくスポットが当たった大会にもなりました。

平安はこの後も追加点を挙げ7-1で勝利すると、そのままベスト4へ。
2年ぶりの優勝はなりませんでしたが、京都の高校野球ファンを熱く盛り上げてくれたチームでした。

またこの試合、明徳の4番を張った古賀捕手はヤクルトスワローズからドラフト5位指名を受けてプロ入りを果たしました。
初回、2死1塁からライト線を破り、先制タイムリー長打かと思われた場面がありましたが、平安の好守備の前に金田選手がホームでアウトになったシーンがあったことも付け加えたいと思います。

[ 試合結果 ]
龍谷大平安7-1明徳義塾

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