[ 一回戦 ] 立命館 VS 京都教育大附

[ 一回戦 ] 立命館 VS 京都教育大附

2016年7月10日、第98回全国高等学校野球選手権京都大会一回戦

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

京都教育大附

3 橋本
4 吉川
8 村上
2 西村奎
7 城戸
9 黒川
6 金井
5 奥村
1 酒谷

立命館

5 松村
3 宮崎
9 奈良
7 丸田
6 大杉
2 笹部
8 高山
1 野口
4 藤野

両チームとも昨夏を経験しているメンバーが、多く残るという共通点のあるチーム同士の対決。

まず守る立命館はエース野口投手。
昨年のチームでは春季大会の準決勝、立命館宇治戦に先発し、勝利に貢献したピッチャーです。

ただ昨年は右横手投げの投手でしたが、今年は長身を生かした本格派の投手に様変わりしていました。

立命館エース野口投手
立命館エース野口投手

1回表の京教大附は、先頭の橋本選手が四球で出塁するも、続く吉川選手の犠打が内野ゴロ併殺打となりチャンスを広げることができずに無得点に終わります。

次に守る京都教育大附の先発はエース酒谷投手。
昨夏は背番号4を背負い、乙訓相手に奮闘したピッチャーです。

京教大附エース酒谷投手
京教大附エース酒谷投手

1回裏の立命館は、先頭の松村選手がレフト線への二塁打でいきなりチャンスを作ります。

二塁打の松村選手
二塁打の松村選手

この後、続く宮崎選手のライトフライの間に三塁まで進むと、3番の奈良選手がセンター前ヒットで立命館が1点を先制します。

先制タイムリーヒットの奈良選手
先制タイムリーヒットの奈良選手

さらに続く丸田選手もレフト前ヒットで出塁。
外野守備もスムーズにいかずに1死23塁となります。

立命館主砲の丸田選手
立命館主砲の丸田選手

この後、ボークがあり2点目を追加すると、5番大杉選手がファーストへスクイズを決め3点目。
1回を終えて3-0と立命館がリードする展開となります。

3点目のホームを踏む丸田選手
3点目のホームを踏む丸田選手

立命館は続く2回表も1死から、9番藤野選手が左中間を破る二塁打で出塁すると、2死後、2番宮崎選手が四球でつなぎ12塁としたところで、先制のタイムリーヒットを放った3番奈良選手が、次はセンターオーバーの2点タイムリー三塁打を放ち5-0とそのリードを広げます。

走者一掃のタイムリー三塁打の奈良選手
走者一掃のタイムリー三塁打の奈良選手
立命館、宮崎選手が5点目のホームイン
立命館、宮崎選手が5点目のホームイン

立命館はさらに3回裏も、1死から6番笹部選手がセカンドへの内野安打で出塁すると、続く高山選手がレフト前ヒットでつなぎ、13塁とします。
ここで8番ピッチャーの野口選手がライトへの犠牲フライを放ち、さらに1点を追加、6-0とします。

笹部選手が6点目のホームイン
笹部選手が6点目のホームイン

止まらない立命館打線は、4回裏も1番松村選手がライト前ヒットでノーアウトのランナーを出すと、続く宮崎選手は四球で繋ぐと、3番奈良選手がこの日3本目のヒットをレフト前に運び、無死満塁となったところで、こちらも昨夏2番手で登板した奥村選手がサードからマウンドへ上がります。

京教大附2番手の奥村投手
京教大附2番手の奥村投手

代わった奥村投手は安打こそ許しませんが、4番の丸田選手、5番の大杉選手にそれぞれ犠牲フライを打たれ、2者の生還を許し、8-0とその差をさらに広げられてしまいます。

大杉選手がレフトへ8点目となる犠牲フライを放つ
大杉選手がレフトへ8点目となる犠牲フライを放つ

一方の京都教育附打線は5回を終えて、立命館エース野口投手の前に、ノーヒット、6奪三振、ランナーは四球が3つと、相手エラーのランナーを合計4人出していますが、完全に野口投手の威力あるボールの前に沈黙してしまいます。

8点差がついているため、あと2点差をつければコールドゲームが成立する5回裏の立命館は、先頭7番の高山選手がレフト前ヒットで出塁すると、野口投手への代打、船津選手もレフト前にヒットを放ち無死12塁と絶好のチャンス。

さらに9番藤野選手も犠打で1死23塁と一打サヨナラのチャンスを作ります。
ここで1番松村選手はセンターへの犠牲フライで9点目。
なおランナーを2塁に残し、宮崎選手への投球が0-2となったところで、京教大附メンバーはマウンドへ集まります。

ピンチにマウンドへ集まる京教大附バッテリー
ピンチにマウンドへ集まる京教大附バッテリー

この後、宮崎選手を四球で出しますが、この試合当たっている奈良選手をなんとかレフトフライに打ち取り、なんとか5回コールドゲーム成立は阻止します。

6回表から立命館は2年生右腕の多田投手がマウンドへ上がります。

立命館2番手の多田投手
立命館2番手の多田投手

代わり端の多田投手に対し、6回表の京教大附打線。
この試合初打席の加賀山選手が四球で出塁すると、続く橋本選手が送り、この試合初めて得点圏にランナーを進めると、さらに2番吉川選手が四球、3番村上選手は死球でなんと1死満塁と大きな反撃のチャンスを作ります。

3塁へ進む京教大附の加賀山選手
3塁へ進む京教大附の加賀山選手

続く4番の西村奎選手がセンターへのやや浅いフライ。
しかし、ホームを突くかと思いきや、加賀山選手スタートをきりません。

チャンスに凡退した京教大附手法の西村奎選手
チャンスに凡退した京教大附手法の西村奎選手

さらに5番城戸選手もショートフライに倒れ、京教大附は1死満塁のチャンスを生かせず無得点に終わります。

するとその直後の立命館。
先頭の4番丸田選手が会心の当たり。

打球は打った瞬間に入るという打球で、そのままライトスタンドへ大会第一号ホームランとなり10-0。
立命館が6回コールド勝ちを収めました。

サヨナラコールド勝ちを決めた丸田選手
サヨナラコールド勝ちを決めたサヨナラホームランの丸田選手

勝った立命館、昨夏の経験者も多く、そしてさらに昨夏よりもパワーアップして帰ってきたなという印象の試合。
象徴的だったのは、昨年はサイドハンドの投手だった野口投手が、オーバーハンドの、また目視ですがMAXは130台の後半は出ていそうな威力あるストレートを投げる投手に変貌を遂げていました。

また奈良選手、丸田選手らも確実性を身に付け、この夏、立命館は侮れないチームであることを十分に示してくれました。

対する京都教育大附のメンバーも昨夏の経験者が多かったチーム。
昨夏の乙訓戦同様、強豪相手に酒谷、奥村両投手がつかまりコールド負けをする結果には終わりましたが、何度か京教大附側の3塁ベンチ上に移動したところ、決してゲームをあきらめず、最後まで一矢を報いようと、前を向き続けた姿勢をここに伝えたいと思います。

両チームのこの一年の軌跡をしっかりと焼き付けさせて頂きました。

サヨナラ勝ちに沸く立命館ナイン
サヨナラ勝ちに沸く立命館ナイン

京都教育大附
000 000=0
321 211x=10
立命館

京 酒谷、奥村 ー 西村奎
立 野口、多田 ー 笹部

京 H0 E1
立 H12 E1

【本塁打】
立 丸田(1)

【打撃成績】

京都教育大附

選手名 第一打席 第二打席 第三打席
3 橋本 四球 三振 投犠打
4 吉川 一ゴロ併殺打 一ゴロ 四球
8 村上 四球 空振三振 死球
2 西村奎 空振三振  遊ゴロ 中飛
7 城戸 空振三振 空振三振 遊飛
9 黒川 右飛 一ゴロ
65 金井 二ゴロ 遊ゴロ失
51 奥村 四球
牽制死
投ゴロ
1 酒谷 三振
6 加賀山 四球

立命館

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席
5 松村 左線二塁打 投ゴロ 右前安打 中犠飛(1)
3 宮崎 右飛 四球 四球 四球
9 奈良 中前安打(1) 中越三塁打(2) 左前安打 左飛
7 丸田 左前安打 中飛 右犠飛(1) 右越本塁打(1)
6 大杉 一スクイズ(1) 左飛 左犠飛(1)
2 笹部 左中間二塁打 二安打 中飛
8 高山 中飛 左前安打
二盗
左前安打
1 野口 空振三振 右犠飛(1)
H 船津 左前安打
1 多田
4 藤野 左中間二塁打 中飛 投犠打


【投手成績】

京都教育大附

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
酒谷 3 0/3 10 2 1 6 8
奥村 2 0/3 3 1 0 4 2

立命館

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
野口 5 0 3 6 0 0
多田 1 0 3 0 0 0

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