京都廣学館 VS 京都成章

京都廣学館 VS 京都成章

2015年8月29日、秋季京都大会1次戦Fゾーン二回戦

立命館宇治グラウンド

【スタメン】※一般に発表されていないため不明

一回戦で今春センバツ出場、夏も京都大会準優勝の強豪立命館宇治を、コールドで倒した京都成章。

対するは2013年夏、京都大会ベスト4の後に有力な選手が入り、順調に育ってきたと噂の京都廣学館。

まず守るは京都廣学館。
エースナンバーの右腕が先発です。

1回表、成章は1死2塁のチャンスを作るも無得点に終わります。

対する成章の先発は前評判の高い1年生の北山投手。
背番号10の右腕です。

京都成章先発の北山投手
京都成章先発の北山投手

いきなりヒットのランナーを出しますが、2死2塁で4番打者を三振にとってこちらもピンチを脱します。

試合が動いたのは3回表の京都成章。
1死後、1番打者の背番号5の選手がレフト前ヒットで出塁すると、盗塁。さらに続く打者が四球で1死12塁のチャンスを迎えます。
ここで3番打者がレフト前ニットを放ち、セカンドランナーがホームを狙いますが、ここはタッチアウト。
先制機を逃したかに見えました。

ホームでのクロスプレーも京都成章のランナーがタッチアウト
ホームでのクロスプレーも京都成章のランナーがタッチアウト

しかしまだ2死12塁のチャンスで迎えるは背番号7の4番打者。
(成章応援席で観戦していましたので「カワニシ選手」という声が周囲から聞こえてきました)

ここでライトオーバーの2塁打を放ち、成章がまず2点を先制します。

先制タイムリーの京都成章4番打者
先制タイムリーの京都成章4番打者

対する廣学館は直後の3回裏。
1死後から背番号18の選手がレフトオーバーの2塁打、さらにパスボールで3塁のチャンスを作ります。

ここで打順が一巡し、1番打者の背番号5の選手の内野ゴロが野選を生みまず1点を返します。
さらに2死12塁の同点機を迎えますが、初回に続きまたもチャンスで4番を成章北山投手が三振に取り、廣学館の攻撃は1点に終わります。

4回裏の廣学館も、この回先頭の背番号6の5番打者がレフト前ヒットで出塁すると、1死12塁のチャンスを作ります。
しかしここで、成章北山投手は7番、8番打者を連続三振に取り同点機を生かせません。

5回表の京都成章はこの回先頭の9番打者、続く1番打者を連続四球で無死12塁の絶好のチャンスを迎えますが、ここは後続を断たれ追加点をあげることができません。

すると直後の5回裏、この回先頭の1番打者がセンター前ヒットで出塁すると2死3塁とチャンスが広がり、ここまでチャンスで三振に打ち取られてきた4番打者がライト前に同点タイムリーを放ち、成章2-2廣学館で前半を終えます。

6回裏の廣学館は背番号3の6番打者がライト前ヒットを放つと、成章ライトのまずいプレーの間に一気に3塁へ。
無死3塁と絶好の勝ち越しのチャンスを迎えます。

1死後、8番打者のピッチャーがライトが追いついたかに見えましたが、グラブをかすめた3塁打(公式記録は分かりません)を放ちついに廣学館が3-2とこの試合初めてリードを奪うと、パスボールもあり4-2とその差を広げます。

さらに2死12塁から4番打者(背番号8)がレフトオーバーの2塁打を放ち6-2と廣学館が一気にリードを広げていきます。
ここで北山投手はノックアウト。
マウンドは背番号1のサウスポーがあがります。

しかし、京都成章打線も黙ってはいません。

直後の7回表、この回先頭のピッチャーが死球で出塁すると、ヒットなどで無死満塁のチャンスを作ります。

ここで2番打者のセンター前タイムリーで1点を返すと、続く打者のライトフライが敵失を生み一気に6-5と1点差にまで詰め寄ると、当たっている4番がセンター前タイムリーを放ち同点に追いつきます。

さらにこの回、6番打者がレフト前タイムリーを放ち7回表を終わり成章7-6廣学館と一転して打撃戦の様相を見せます。

京都成章は8回表も相手のエラーをきっかけに1死3塁のチャンスを作ると、2番打者のレフト前ヒットでさらに1点を追加し8-6とリードを広げます。

京都廣学館は9回裏。
先頭打者(2番打者?)がヒットで出塁すると、1死12塁のチャンスをつくり、ここでライト前タイムリーで1点を返し、さらに1死13塁の同点のチャンス。

さらにここでレフト前タイムリーが生まれ土壇場で廣学館が8-8の同点に追いつきます。

流れは廣学館。
10回裏はこの回先頭の背番号7の選手が四球を選び、9回に続き背番号2の選手が1死後からヒットで13塁のチャンス。
さらに走者2塁へ進み、1死23塁のサヨナラのチャンスを作ります。

ここで恐らく3番打者がセンターへ犠牲フライを放ち9点目のホームイン!
京都廣学館が劇的なサヨナラ勝ちでこのゾーンの第一代表決定戦へコマを進めました。

敗れた成章は先発した北山投手。
前半はさすが立命館宇治を倒した試合にも好投したとだけあって、さすがのピッチング。

なかなか球威のあるストレートと、落ちる変化球(スライダーでしょうか?)を武器に廣学館打線も前半は打ちあぐんでいました。

しかし、この北山投手の一瞬のスキをビッグイニングに変えた廣学館打線は、今シーズンの京都において面白い存在になるかもしれません。

そして成章ですが4番カワニシ選手も素晴らしい選手。
全体的に打線は「打てるチーム」だと思いますので、まだ敗者復活も残していますし、そして気が早い話ですが、冬をしっかりと越して全体的にさらに逞しく育って欲しいと思います。

一方勝った廣学館。
最後まで諦めない姿勢が劇勝を生みました。
エース以外は野手の背番号の選手で継投(1→9→8)しましたが、この投手陣をさらに整備して、さらなる上位陣に対して欲しいと思います。

京成章 002 000 510 0=8
廣学館 001 014 002 1x=9x
(延長10回サヨナラ勝ち)

成 H10
廣 H14

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