Category Archives: 2015年秋季京都大会

2015年秋季京都大会の総評

秋季京都大会は大本命だった龍谷大平安が3連覇。
終わってみれば、戦前の評価通り。
夏、府内公式戦の連勝が28でストップしましたが、また新たな記録の幕開けになるか、それに立ちはだかるチームが出てくるか、春以降の楽しみになりました。

閉会式での平安選手達

閉会式での平安選手達

まずその優勝した平安。
昨秋この大会は、前チームのエース高橋圭二投手が投げ切った記憶がありますが、同じように新エースの市岡投手が二次戦は一人で投げ切りました。

まだまだ制球面などで課題もあると感じましたが、宮津戦大谷戦でみせた奪三振ショーはポテンシャルの高さを十分に感じさせていただきました。

攻撃陣も夏からの主力が多く残っているため、安定感がありますね。
小川選手、久保田選手、竹内選手、また主砲ですが橋本選手など盗塁を成功させるシーンが多く印象に残りました。
加えて、橋本選手、富田選手、市岡選手などツボにはまれば長打も打てる選手も並び、バランスのいいチームだと思います。

ぜひ近畿大会ではベスト4以上を目指し、4年連続のセンバツ出場を決めて欲しいと思います。

次に、準優勝の福知山成美。

閉会式での福知山成美

閉会式での福知山成美

今夏はまさかの初戦敗退。
しかし今大会は打線が活発なチームだという印象で、見事準優勝まで返り咲きました。

森下リズム選手、田井中選手など長打も打て、足があるタイプの選手がこの秋は目立ち、「豪打」というイメージではありませんが、非常に得点能力の高いチームだと思います。

課題は投手陣。
エース川上投手は、良くも悪くも3失点前後に相手を押さえゲームをしっかりつくるタイプの投手に思えました。
この川上投手に続く存在、頭数は非常に豊富なチームだけに、「2本柱」と呼べるほどの存在が誰かでてくれば・・・
春以降、さらに成美は面白い存在だと思います。

まずは近畿大会、平安同様ベスト4を目指し、2年ぶりにセンバツ代表を目指して欲しいと思います。

そして3位の京都国際。

閉会式での京都国際

閉会式での京都国際

右サイドの中川英投手は平安戦こそつかまりましたが、日星戦など素晴らしい投球内容で、見事3位に導きました。

打線は土居選手、木村選手など経験豊かな主軸が揃っているだけに、春以降、さらにスケールアップできれば、初の甲子園も夢でなくなる存在だと思います。

ベスト4止まりだったのが京都翔英。
今チーム、まだまだチームが完成できていなかったと思います。
石原選手というプロ注目の中心選手を筆頭にポテンシャルの高い選手は多いチーム。

春以降の巻き返しに期待したいと思います。

ベスト4組以外では、京都成章もポテンシャルの高いチームだと思いました。
北山投手、川岸選手と投打の軸になる選手がいます。
京都外大西戦は99%勝てると思った試合を、終盤大逆転されてしまいました。

ツメの甘さをやや感じたこの秋ですが、実力はベスト4組とも遜色のないチームだと感じました。

さらに日星。
波多野投手に、野手陣も松田選手、上野青選手、上野宙選手など力のある選手が多い北部のチーム。
舞鶴の厳しい冬を乗り越えて、春、京都の頂点を狙えるチームになっていて欲しいと思います。

夏の甲子園にでた鳥羽も実力は十分。
相変わらずの試合巧者でした。
杉沢投手、島部投手ともにポテンシャルの高そうな投手だけに、しっかりと冬場を越えて、京都を代表する投手陣を形成して欲しいと思います。

野手陣も上原選手など今夏の主力以外の選手が大半でしたが、よく繋ぎます。
2年連続の夏の甲子園に向けて、さらなるスケールアップを楽しみにしたいと思います。

福知山成美戦、6点差を逆転されましたが東山も前評判の高いチームでした。
特に攻撃力は安田選手などを中心に高いチーム。

京都外大西は攻撃力の高いチーム。
麻生川選手、緒方選手など今夏から注目された野手陣は安定しています。

宮城投手などディフェンスを磨いて、春の京都大会で躍進して欲しいです。

塔南は鳥羽戦、敗れましたが終始試合の流れをつかんでいました。
西原投手という力のあるエースピッチャーもおり、戦力的には十分京都の頂点を狙えるチームです。

他にも大谷、京都廣学館、宮津、京都学園、また一次戦敗退ながらも、立命館宇治、乙訓など力のあるチームは他にも多数。

この秋は平安一強でしたが、次位グループも力のあるチームが多いですので、春以降も楽しみにしたいと思います。

 

[ 決勝戦 ]龍谷大平安 VS 福知山成美

2015年10月4日、秋季京都大会2次戦決勝

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

福知山成美

9 森下リ
6 笹原
7 田井中
3 西浦
8 矢野
4 北尾
5 立川
2 藤田
1 北野

龍谷大平安

8 小川
4 久保田
6 西川
5 橋本
3 富田
1 市岡
7 岡田
2 竹葉
9 磯崎

2年前のこの大会も、平安と成美の決戦となり、両チーム揃ってセンバツ出場。
平安は見事に全国制覇。成美もベスト8と大躍進しました。

その決勝戦、まず守るは平安。
2次戦は全て一人で先発完投してきたエース市岡投手がマウンドへ。

平安エースの市岡投手

平安エースの市岡投手

1回表の成美の攻撃。
先頭の森下リズム選手がいきなりヒットで出塁すると、盗塁と田井中選手のヒットで1死13塁のチャンスを作ります。

ここで田井中選手は二盗を失敗しますが、4番の西浦選手がレフト前にタイムリーを放ち、成美がまず1点を先制します。

先制タイムリーの西浦選手

先制タイムリーの西浦選手

対する福知山成美の先発は、エース川上選手でなく、背番号10の北野投手。

福知山成美先発の北野投手

福知山成美先発の北野投手

1回裏の平安は、先頭の小川選手がレフト前ヒットで出塁すると、犠打などで2死3塁のチャンスを作ります。
ここで、前日京都国際戦では2ホームランの主砲橋本選手。

しかしここはセカンドゴロに倒れ、無得点に終わります。

2回表を終えてはや6安打の成美打線ですが、要所は市岡投手が抑え1点差のまま2回裏の平安の攻撃を迎えます。

まずこの回先頭の5番富田選手が死球で出塁すると、市岡選手の犠打処理がエラーを呼び、この間に富田選手が一気にホームインでまず同点に追いつきます。

さらに岡田選手の死球、竹葉選手が犠打で送り1死23塁とすると、9番磯崎選手も死球で1死満塁で1番の小川選手を迎えます。

ここでセンターへの飛球が犠牲フライには十分な距離。

小川選手の犠牲フライで平安が勝ち越し

小川選手の犠牲フライで平安が勝ち越し

この後さらなるチャンスではWスチール失敗で2点止まりでしたが、見事ノーヒットで2点を挙げ2-1と逆転に成功します。

続く3回裏も平安。
先頭の2番久保田選手がレフト前ヒットで出塁すると、犠打で1死2塁。
ここで4番橋本選手がレフト前ヒットを放つと、久保田選手が快足を飛ばし3点目のホーム。
3-1とリードを広げます。

タイムリーヒットの橋本選手

タイムリーヒットの橋本選手

福知山成美は4回から背番号19の嶋津投手がマウンドへ。

成美2番手の嶋津投手

成美2番手の嶋津投手

先頭の7番岡田選手が死球の後、四球とヒットで1死満塁で、2番の久保田選手を迎えます。
ここでスクイズを試みますが、ここは投手ゴロ併殺打に終わり、追加点はなりません。

平安スクイズもホームでタッチアウト

平安スクイズもホームでタッチアウト

成美は5回からさらに背番号20の梅川投手を3番手のマウンドに送ります。

成美3番手の梅川投手

成美3番手の梅川投手

その5回裏、先頭の3番西川選手、続く橋本選手が連続四死球で犠打で1死23塁となると、市岡選手のライト前タイムリーで4-1とリードを広げます。

タイムリーヒットの市岡選手

タイムリーヒットの市岡選手

グラウンド整備の後、さらに成美は6回裏から背番号11の藤山投手がマウンドにあがります。

成美4番手の藤山投手

成美4番手の藤山投手

1死後、小川選手の三塁強襲安打で出塁すると、2死後西川選手のレフト線への2塁打で一気に小川選手がホームイン。
5-1とさらにリードを広げます。

タイムリー2塁打の西川選手

タイムリー2塁打の西川選手

さらに続く橋本選手のレフト前ヒットでさらに6点目を挙げます。

6点目のタイムリーヒットの橋本選手

6点目のタイムリーヒットの橋本選手

平安の攻撃はさらに続き、5番富田選手の放ったセンターオーバーの飛球はそのままバックスクリーンの手前まで伸びる2点本塁打となり、8-1と大きく平安がリードを広げます。

2点ホームランの富田選手

2点ホームランの富田選手

得点差の開いた成美ですが、7回表2死後、9番藤山選手が四球で出塁すると、1番の森下リズム選手の左中間を破る2塁打で1点を返し、2-8とします。

タイムリー2塁打の森下リズム選手

タイムリー2塁打の森下リズム選手

しかしその直後、7回裏、平安は1死後、8番の竹葉選手のヒット。
その後盗塁失敗がありましたが、9番磯崎選手の死球、盗塁で2死2塁となり1番小川選手のレフトオーバーのタイムリー3塁打で9-2と再び7点さに点差を広げます。

タイムリー3塁打の小川選手

タイムリー3塁打の小川選手

福知山成美も9回表、先頭の6番北尾選手がショートへの内野安打で出塁すると、四球などで2死13塁となります。
ここで迎えるは今大会活躍の目立つ、1番の森下リズム選手がレフト前タイムリーヒットで3点目を挙げ意地を見せますが、反撃もここまで。

龍谷大平安がこの秋季大会は3連覇という偉業を達成しました。
(26度目の優勝)

成美3点目のタイムリーヒットを放った森下リズム選手

成美3点目のタイムリーヒットを放った森下リズム選手

優勝直後の平安市岡選手達

優勝直後の平安市岡選手達

また総評を別の機会に書きたいと思いますが、平安の強さが際立った大会でした。
今夏、まさかのベスト16での敗退。
比較的早く新チームを結成できたのと、小川、久保田、橋本、岡田、市岡、二次戦は出場機会がなかった大野(敬称略)ら前チームからの主力が多く残っていたことで、完成度が非常に高かったと思います。

この試合も4盗塁と機動力と、長打力を兼ね備えたまさに2年前を彷彿とさせる攻撃型のチームだと思います。

平安の真骨頂を、ぜひこの後の近畿大会で見せて欲しいと思います。

一方準優勝に終わった福知山成美。
今夏はまさかの初戦敗退から、よくここまでチームを立て直してきました。

大方の今チームの感想は京都翔英戦の後に書きましたので、ここでは割愛しますが、平安同様、近畿大会で快進撃を見せ、2年前のように揃ってセンバツに出場して欲しいと思います。

ひとまず京都大会、両チームおつかれさまでした。
そして近畿大会、京都勢の底力を存分に発揮して欲しいと思います。

福知山成美
100 000 101=3
021 014 10x=9
龍谷大平安

成 H10 E2
平 H11 E0

成 北野、嶋津、梅川、藤山 ー 藤田
平 市岡 ー 竹葉

本塁打
平 富田(2)

[ 3位決定戦 ]京都国際 VS 京都翔英

2015年10月4日、秋季京都大会2次戦3位決定戦

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

京都翔英

8 大谷
7 新田
3 川本
2 石原
9 高向
1 阿部
5 山本
4 森元
6 栄本

京都国際

4 野崎
6 西川
2 土居
7 木村
3 中西
9 清水
8 柳
5 佐藤
1 中川英

今年の京都は近畿大会出場枠が2のため、3位になっても近畿大会への出場権は得ることができません。

それでも実力校同士の対決。
だれが先発するのか等興味深く観戦させていただきました。

まず守る京都国際は前日の準決勝平安戦に続く連投、背番号10ですがエースと呼んでいいでしょう、右サイドの中川投手。

豪快な投球フォームの中川投手

豪快な投球フォームの中川投手

1回表の翔英の攻撃。
先頭の大谷選手が四球、1死後3番川本選手も四球と1死12塁。
ここで、前日の福知山成美戦は5番を打っていた、石原選手を迎えますがセカンドランナー大谷選手が牽制死。
さらに自身も三振に倒れ、先制のチャンスを逃します。

京都翔英は背番号1(翔英のエースナンバーは18です)の阿部投手が先発。

京都翔英先発の阿部投手

京都翔英先発の阿部投手

1回裏の京都国際の攻撃。
先頭の野崎選手が死球で出塁。
その後、2者連続三振で持ち直したかと思いましたが、木村選手が四球を選ぶと、続く中西選手は頭部死球を受け満塁となります。

しかし続く清水選手がサードへのファールフライに倒れ、両チームチャンスを生かせない初回の攻撃となりました。

続く2回裏の国際の攻撃。
2死後、9番の中川選手が四球で出塁すると、野崎選手がライト前ヒットでつなぐと、西川選手のファーストゴロを捕球しそこねている間に、中川選手が一気にホームイン。
京都国際が1点を先制します。

タイムリーエラーで出塁の西川選手

タイムリーエラーで出塁の西川選手

その直後の3回表の翔英の攻撃。
1死後、9番の栄本選手が四球を選ぶと、続く大谷選手が死球。
この後外野フライと盗塁で2死23塁となりますが、3番の川本選手がショートフライに倒れ、初回に続きチャンスをモノにできません。

たびたびチャンスを迎えていましたが、4回終えて、翔英はまだ無安打でしたが、5回表この回先頭の、福知山成美戦では3番を打っていた8番森元選手がライト戦2塁打でようやくヒットが記録されます。

しかしこのチャンスも続く栄本選手の犠打が捕手フライになり、飛び出した森元選手がセカンドでタッチアウト。
またもチャンスを生かすことができません。

終盤戦、やや両先発投手も落ち着き、国際が3安打、翔英が2安打のまま1-0で国際がリードし9回表の翔英の攻撃を迎えます。

その翔英の攻撃、先頭の5番高向選手がセンター前ヒットで出塁。
さらに阿部選手が頭部に死球を受け無死12塁となります。
続く7番山本選手の投手ゴロで1死13塁。
臨時代走の中山選手が二盗を成功させ、1死23塁と一打逆転のチャンスを迎えると、途中出場の瓜田選手がセンターオーバーの2塁打で同点に追いつきます。

同点タイムリーの瓜田選手

同点タイムリーの瓜田選手

しかしセカンドランナーは帰れず23塁のまま。
9番栄本選手がスクイズで勝ち越しを狙いましたが、フライになりサードが好捕。
飛び出した3塁ランナーは帰れず逆転のチャンスを生かせず同点のまま試合は延長戦に入ります。

10回裏の国際の攻撃。
2番からの好打順でしたが、先頭の西川選手が四球で出塁。
土居選手の犠打、木村選手の内野ゴロで2死3塁とサヨナラのチャンスを作ると、5番の中西選手がレフト前へタイムリーヒットを放ちサヨナラ勝ち。

この秋季大会、快進撃を見せた国際が記録にも残る3位の称号を得ました。

サヨナラのホームを踏んだ西川選手

サヨナラのホームを踏んだ西川選手

この試合、被安打は翔英が4本、国際が5本。
スコアも2-1ですので投手戦と見えますが、手元で数えた限り、国際中川投手の与四死球が10、翔英阿部投手が7つの与四死球と荒れた試合でした。

両チーム、決め手を欠きながら最後にチャンスをモノにした国際に軍配があがった形になりました。

この両チームの現時点での感想は、それぞれ国際は平安戦
翔英は福知山成美戦で記させていただきましたので、この試合では割愛させて頂きます。

京都国際にとっては実り多き秋になったと思います。
また来春、両チームのさらにスケールアップした姿を観戦したいと思います。

両チームおつかれさまでした!

京都翔英
000 000 001 0=1
010 000 000 1x=2
京都国際

翔H4 E2
国H5 E0

翔 阿部 ー 石原
国 中川英 ー 土居

[ 準決勝 ]福知山成美 VS 京都翔英

2015年10月3日、秋季京都大会2次戦準決勝

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

福知山成美

9 森下リ
6 笹原
7 田井中
3 西浦
8 矢野
4 北尾
5 立川
2 藤田
1 川上

京都翔英

8 大谷
7 新田
4 森元
5 川本
2 石原
6 阿部
9 高向
1 瀧野
3 高野

2年ぶりのセンバツを狙う福知山成美と、3年ぶりのセンバツを狙う京都翔英の京都では上位常連校同士の一戦。

まず守る翔英はエースの瀧野投手が先発します。

京都翔英先発の瀧野投手

京都翔英先発の瀧野投手

1回表の成美は先頭の森下リズム選手がレフトフェンス直撃の2塁打で出塁、さらに続く笹原選手のライト前ヒットで無死13塁といきなりビッグチャンスを作ります。

3塁へ進む森下リズム選手

3塁へ進む森下リズム選手

初回のピンチにマウンドへ集まり、ポジションへ戻る翔英石原捕手

初回のピンチにマウンドへ集まり、ポジションへ戻る翔英石原捕手

しかし、このピンチの場面での瀧野投手は圧巻の内容。
クリーンアップを迎えますが、田井中、西浦両選手を内野フライに打ち取り、最後矢野選手をサードゴロにとり無失点で凌ぎます。

初回の大チャンスを逃した成美ですが、先発はエースの川上投手。

福知山成美エースの川上投手

福知山成美エースの川上投手

1回裏の川上投手は制球に苦しみます。
先頭の大谷選手、3番の森元選手に四球を与え、さらに翔英4番の川本選手がセンター前ヒットでつなぐと1死満塁の大ピンチを招きます。

ここで翔英はドラフト候補の呼び声も高い石原捕手を迎えますが、またも四球で押し出し。
翔英がまず1点を先制します。

京都翔英先制の場面

京都翔英先制の場面

さらにビッグイニングの場面でしたが、ここで阿部選手はセカンドゴロ併殺打に倒れ、1回裏の京都翔英の攻撃は1点に終わります。

両チーム、ビッグイニングになるような攻撃を最少得点に終わった1回の攻防。
続く2回表もこの流れが続きます。

成美は6番北尾選手からの攻撃。
四球で出塁すると1死後、8番藤田選手のレフト線へのヒットで1死13塁と同点のチャンスを掴みます。

ここで続く川上選手のセカンドゴロがエラーを招き同点に追いつくと、2死23塁となり2番笹原選手のセンターへの飛球はヒットとなり2点を勝ち越します。

2点タイムリーヒットの笹原選手

2点タイムリーヒットの笹原選手

続く田井中選手のサードゴロもエラーを招き、2死13塁から、4番西浦選手がライト前タイムリーヒットを放ちこの回4点目。
4-1と福知山成美がリードを広げます。

タイムリーヒットの西浦選手

タイムリーヒットの西浦選手

序盤から荒れた展開になった両チームの試合ですが、この後5回終わるまで両チームランナーを出し合いながら、チャンスも作りますが要所を瀧野、川上両エースが抑え4-1のままで前半5回を終えます。

次の1点が大事な展開になってきますが、成美は6回表でした。
1死後、1番の森下リズム選手が四球で出塁。
盗塁と、翔英・石原捕手の送球がセンターへ抜ける間に3塁へ達し、1死3塁のビッグチャンスを作ります。

ここで笹原選手がスクイズを成功し、5-1と成美がリードを広げます。

スクイズを成功させた笹原選手

スクイズを成功させた笹原選手

7回表も成美。
先頭の5番矢野選手がレフト前ヒットで出塁すると、犠打で1死2塁とし、7番立川選手がレフト前ヒットで1死13塁と追加点のチャンスを作ります。

しかしここは、藤田選手が併殺打に倒れ成美は追加点をあげることができません。

すると8回裏、翔英はこの回先頭の4番川本選手がライト線への2塁打で出塁すると、続く石原選手がライト前ヒットで無死13塁のチャンスを作ります。

ライト前ヒットの石原選手

ライト前ヒットの石原選手

さらに石原選手が二盗を決め、無死23塁と大きなチャンスを作ります。
しかし、ここで続く阿部選手以下が凡退し、このチャンスを無得点に終えてしまいます。

諦めない翔英は9回裏も先頭の9番山本選手が、センターオーバーの2塁打で出塁すると1死23塁のチャンスを作ります。

しかし3番森元選手、4番の川本選手が凡退しゲームセット。
福知山成美が2回表の集中攻撃で挙げた得点を守りきり5-1で決勝進出を決め、2年ぶりの近畿大会出場を決めました。

まずその成美。
成美と言えば代名詞の「打線」ですが、決してホームランバッターがいるというわけでありませんが、森下リズム選手、田井中選手などの鋭い当たりが今チームも目立ちます。

2次戦始まってから、主砲の西浦選手に当たりがなかったことが心配でしたが、この試合ではタイムリーを含む4打数2安打と結果を残しました。

打線に関しては全盛期のオールコールドというほどの破壊力はありませんが、十分潜在能力も秘めた「成美らしい攻撃的打線」だと思います。

特に森下リズム選手、田井中選手のように機動力が使えるのも魅力です。
この試合ではプロ注目とされる翔英の強肩捕手・石原選手を相手に3回盗塁を試み、2回成功させました。

一方投手を含めたディフェンス。守備は翔英の3エラーに対し、ゼロとよく守りきりました。
守備は安定しているといえますね。

そしてエースの川上投手。
これが今春の龍谷大平安戦を含めて4試合目の観戦。
失礼ながら決して剛速球を投げるわけではありません。

そこだけに注視し、なぜ部員数も多い名門チーム。
川上投手に拘るかと思いましたが、ようやくわかりました。
140キロのストレートを投げ込むわけではありませんが、川上投手、好投手ですね!

平安との決勝、川上投手が先発するか分かりませんが、近畿大会では間違いなく先発してくるでしょう。
皇子山で再会できることが楽しみです。

対して敗れた京都翔英。
敗因はチャンスにあと1本が出なかったことにつきます。

点差はやや開きましたが、実力差はほぼ無かったと思います。
ただ翔英が平安や成美のステージに上がるためには、こういったチャンスを確実にビッグイニングに結びつける「何か」だと思います。

個人個人のスペックに対し、チームとして「あと一歩」が続く近年の結果は、一高校野球ファンとしても、もどかしい気持ちです。
近畿大会へ行き、センバツを狙う「資格」は福知山成美と同等だったと思います。

来夏、甲子園へ再び帰ってくるチームになれるように、この試合の悔しさを胸に厳しい冬を越して欲しいと思います。

福知山成美、京都翔英、京都の高校野球を盛り上げるために、さらにステップアップしていただけることを、高校野球ファンの一人として期待しています。

福知山成美
040 001 000=5
100 000 000=1
京都翔英

成H9 E0
翔H8 E3

成 川上 ー 藤田
翔 瀧野 ー 石原

[ 準決勝 ]龍谷大平安 VS 京都国際

2015年10月3日、秋季京都大会2次戦準決勝

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

京都国際

4 野崎
8 柳
2 土居
7 木村
3 中西
9 清水
5 佐藤
1 中川英
6 西川

龍谷大平安

4 久保田
9 磯崎
6 西川
5 橋本
7 岡田
1 市岡
3 富田
2 竹葉
8 小川

勝てばセンバツの重要参考大会になる秋季近畿大会への出場が決まる大一番。
平安は2次戦、全て一人で完投してきたエースの市岡投手。

平安先発の市岡投手

平安先発の市岡投手

1回表の京都国際の攻撃を三振一つを含む三者凡退。
まずまずの立ち上がりを見せます。

対する京都国際。
背番号10ですが、エース扱いでしょうか。
日星戦も好投した右の中川英投手が先発。

京都国際先発の中川投手

京都国際先発の中川投手

1回裏の平安。
先頭の久保田選手、磯崎選手が連続四死球で無死12塁のチャンス。
犠打で1死23塁としたところ、4番橋本選手がレフト前タイムリーヒットを放ち、まず1点を先制します。

先制タイムリーヒットの橋本選手

先制タイムリーヒットの橋本選手

この後、2死23塁となり、6番の市岡選手がさらにライトオーバーのタイムリー3塁打。
ここで国際の守備の乱れが生じ、市岡選手は一気に生還。
4-0と平安が大谷戦に続き、またも序盤で大量リードをする展開になります。

市岡選手が帰り4-0とリード

市岡選手が帰り4-0とリード

京都国際は3回表、先頭の9番西川選手が敵失で出塁すると、続く野崎選手の内野安打、柳選手の内野ゴロの間に1死23塁と大きなチャンスう作ります。

しかし3番土居選手の強い当たりの投手ゴロで、3塁ランナーが飛び出しホームでタッチアウト。
この後、四球で2死満塁となりますが5番中西選手が空振り三振に倒れ、京都国際は絶好のチャンスをいかすことができません。

3回、市岡投手が中西選手を三振にとった場面

3回、市岡投手が中西選手を三振にとった場面

平安は4回裏。
下位打線からの攻撃で、8番竹葉、先日の大谷戦は1番を打っていた9番小川両選手が、恐らく指示が出ていたのでしょうか。
右狙いで連打。
無死13塁と追加点のチャンスを作ると、さらに小川選手が二盗を決め23塁。

ここで続く1番久保田選手がピッチャー返しのセンター前タイムリーヒット。
2点を追加し6-0とリードを広げます。

小川選手が帰り6-0とリード

小川選手が帰り6-0とリード

2点タイムリーヒットの久保田選手

2点タイムリーヒットの久保田選手

さらに続く磯崎選手もセンター前ヒットで13塁とすると、3番西川選手のライトへの犠牲フライで7-0とさらにリードを広げます。

終わらない平安の攻撃は、続く4番の橋本選手。
またもセンターへ打ち返したあたりは、そのままセンターの頭上を越えスタンドへ!
2点本塁打で9-0と平安が大量リードとなります。

2点ホームランの橋本選手

2点ホームランの橋本選手

京都国際はここでセンターを守っていた柳選手を2番手のマウンドへ送ります。

京都国際2番手の柳投手

京都国際2番手の柳投手

平安の4回の攻撃をなんとか、柳投手が抑えると、続く5回表。
京都国際はビッグチャンスを作ります。

1番からの好打順で野崎選手がライト前ヒットで出塁。
しかし、ここは柳選手が併殺打でチャンスを逸したかと思いましたが、3番の土居選手がセンター前にヒット。

京都国際の土居選手

京都国際の土居選手

すると続く4番木村選手もヒットでつなぎ、中西選手が四球を選び2死満塁の大きなチャンスを作ります。

ピンチにマウンドへ集まる平安ナイン

ピンチにマウンドへ集まる平安ナイン

しかし6番の清水選手がセンターフライに倒れ、京都国際は得点を奪うことができません。

このあとグラウンド整備を挟み、再開後。
6回裏の平安は1死後、さきほどホームランの橋本選手。

ここでなんとレフトへの大きな飛球はそのままスタンドへ!
2打席連続のホームランで10点目。
大会規定により6回コールドゲームが成立し、平安が決勝進出と近畿大会への出場を決めました。

2打席連続ホームランの橋本選手

2打席連続ホームランの橋本選手

勝った平安。
ホームランも目立ちますが、1回に4点奪ったあと、やや国際の中川投手を打ちあぐんでいるようにも見えました。
しかし、初回は引っ張っていっていた平安打線が、4回裏はセンター中心に逆を狙うバッティング。
恐らくベンチの指示でしょう。

これが見事にはまり好投手中川投手を攻略しました。

今年のチームにドラフト候補のように騒がれる選手はまだいないかもしれませんが、こういったチーム一丸となって得点を重ねることができる不気味な強さを兼ね備えたチームだと思います。

あわせて5盗塁と足も魅せました。
平安野球と言えば、堅実に送ってという野球のイメージがありますが、「機動破壊」というイメージはありませんが、健大高崎のようによく走ってくるチームです。

一方、エース市岡投手、これまで宮津戦大谷戦は2桁奪三振の力投でしたが、この試合は奪三振は3つにとまりました。

一方、与四死球は3つ。
これ以外にもカウントを悪くするシーンが多く見られました。
市岡投手、球威は全チームのエース高橋圭二投手に負けない素晴らしいものがありますので、コントロールの課題が春までの宿題になりました。

さて敗れた京都国際。
2008年の春季大会以来の京都大会ベスト4入りでしたが、王者の壁に跳ね返らされた格好になりました。

日星戦を延長10回完投した右サイドの好投手中川投手でしたが、さすが全国レベルのチームの前に現時点での力の差を見せ付けられました。

しかし、国際の今チームの試合はまだ2試合しか見ていませんが、昨年に続く好チームだと思います。
組み合わせも言われますが、いえいえ実力派のチームだと感じました。

特に野崎、柳、土居、木村(敬称略)の昨年のこの秋季大会にも出場していた経験豊かな攻撃陣は春以降も、他チームにとっては脅威になってくると思います。

課題は中川投手が本日のように捕まった際の2番手の投手でしょうか。
攻撃力はあるチームだけに、中川投手のよりスケールアップに加え、もう一人投手が出てくると面白いチームになると思います。

京都国際にとって、収穫の多い秋だったと思います。
来春、そろそろ京都の強豪とでなく、近畿の強豪と戦っている姿を見たいと思わせるような、さらなるステップアップを期待しています。

試合終了後の平安ナイン

試合終了後の平安ナイン

京都国際
000 000=0
400 501x=10
龍谷大平安

国 H6 E1
平 H10 E1

国 中川英、柳 ー 土居
平 市岡 ー 竹葉

本塁打
平 橋本(2)、橋本(1)

[ 準々決勝 ]福知山成美 VS 東山

2015年9月27日、秋季京都大会2次戦準々決勝

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

東山

8 小林
4 川辺
7 光村
3 安田
5 大塚
9 菊井
1 原
2 上島
6 黒川

福知山成美

9 森下リ
6 笹原
7 田井中
3 西浦
8 矢野
4 北尾
5 立川
2 藤田
1 川上

今大会、前評判の高い名門東山と、2年前ベスト8に勝ち進んだセンバツ以来の甲子園を目指す福知山成美の一戦。

まず守る福知山成美の先発はエース川上投手。

福知山成美の先発エース川上投手

福知山成美の先発エース川上投手

1回表の東山、1死後2番川辺選手がライト前ヒットで出塁。
二盗後、2死12塁となり5番大塚選手が左中間へ2塁打を放ち、1点を先制します。

川辺選手が先制のホームイン

川辺選手が先制のホームイン

先制タイムリーの大塚選手

先制タイムリーの大塚選手

一方、東山の先発はエース左腕の原投手。

東山エースの原投手

東山エースの原投手

1回裏、2者連続三振と上々のスタートを切った後、3番田井中選手に右中間へ2塁打を浴びますが、ここは成美の主砲西浦選手をレフトフライに打ち取りピンチを脱します。

すると直後の、2回表も東山が川上投手に襲い掛かります。

先頭の7番、原選手がレフト前ヒットで出塁すると続く上島選手もセンター前にヒット。
無死13塁と絶好のチャンスを作ります。

ここで9番黒川選手のセカンドゴロ併殺打の間に、原選手がホームに還り2-0と東山がリードを広げます。

原選手が還り東山が追加点

原選手が還り東山が追加点

さらに続く1番小林選手がヒットと、盗塁で2死2塁とし、2番川辺選手がレフト前にヒットを放ち3-0と東山が優位に試合を進めていきます。

3点目のタイムリーヒットを放った川辺選手

3点目のタイムリーヒットを放った川辺選手

福知山成美は4回表からエース川上投手に代わり、背番号10の北野投手へ継投します。

成美2番手の北野投手

成美2番手の北野投手

序盤の4回を終わり、東山が9安打、一方の成美も無得点といえ、すでに5安打を放ち合い、まだまだこのまま終わるような雰囲気を感じさせない展開の試合となりました。

次の1点をあげたのはまたも東山。
5回表、先頭の3番光村選手がセンター前にヒットで出塁すると、盗塁と続く主砲安田選手のヒットで無死13塁とします。
ここで5番大塚選手がセンター前ヒットで4-0と東山のリードが広がります。

大塚選手のあたりはセンター前に落ち、東山が追加点をあげます

大塚選手のあたりはセンター前に落ち、東山が追加点をあげます

この回、さらに無死満塁と東山が一気に大量リードかという場面を迎えますが、7番原選手のレフトへのフライ。
犠牲フライには十分な距離かと思いました。

3塁走者の安田選手はタッチアップしますが、ホームのクロスプレーでタッチアウト。
さらなる追加点をあげることはできません。

グラウンド整備空けた6回表も東山。
2死走者無しから2番川辺選手が四球で出塁すると、続く光村選手のレフト前ヒットで2死13塁と追加点のチャンス。

ここで東山主砲、安田選手が左中間を破る2塁打で走者一掃となり、6-0と東山のリードがさらに広がります。

光村選手が還り6点目のホームイン

光村選手が還り6点目のホームイン

タイムリー2塁打の安田選手

タイムリー2塁打の安田選手

正直、東山のベスト4進出は決まったかと思った瞬間でした。
まさかこの後、劇的な展開になるとは予想もしませんでした。

直後の6回裏、成美は先頭の3番田井中選手が死球で出塁。
続く主砲、西浦選手もライト前ヒットでつなぐと、矢野選手、北尾選手にも連続四球を選び、1点を返しなお無死満塁と反撃ムードが広がります。

田井中選手がホームに還り成美まず1点

田井中選手がホームに還り成美まず1点

さらに続く立川選手が右中間を破る走者一掃のタイムリー2塁打で、一気に4-6と2点差にまで詰め寄ります。

満塁走者一掃の2塁打を放った立川選手

満塁走者一掃の2塁打を放った立川選手

わかさスタジアムはブラスバンド付きの「OH!成美」で球場全体も異様な雰囲気に包まれだします。

追撃ムードに盛り上がる成美応援スタンド

追撃ムードに盛り上がる成美応援スタンド

さらに藤田選手がレフト前ヒットで無死13塁とし、1死後1番の森下リズム選手がレフト前にタイムリーを放ち、5-6とついに1点差にまで詰め寄ります。

タイムリーヒットの森下リズム選手

タイムリーヒットの森下リズム選手

流れは完全に福知山成美。
続く笹原選手は1死12塁の場面からセカンドゴロ。
誰もが併殺打で反撃もここまでと思いましたが、なんとセカンドからファーストへの送球が暴投となり6-6の同点となります。

同点のホームを踏みベンチに戻る藤田選手(背番号2)

同点のホームを踏みベンチに戻る藤田選手(背番号2)

さらに田井中選手がレフト前にややつまりながらもタイムリーを放ち、ついに7-6と最大6点差を跳ね返し成美が逆転に成功します。

逆転タイムリーの田井中選手

逆転タイムリーの田井中選手

逆転に成功した成美は7回表から、背番号20の梅川投手を3番手のマウンドへ送ります。

成美、3番手の梅川投手

成美、3番手の梅川投手

2つの四死球を与えるも7回表を無得点に抑えます。

直後の7回裏の成美。
先頭の6番北尾選手がセンター前ヒットで出塁すると、2死満塁と東山を突き放す場面を迎えます。
しかし、ここは続投の東山エース原投手が踏ん張り、成美、追加点は奪えません。

8回表から成美は4人目の投手、背番号11の右腕・藤山投手をマウンドへ送ります。

成美4番手の藤山投手

成美4番手の藤山投手

まだ1年生の投手のようですが、代わった直後、8回裏、1番の小林選手に左中間を破られそうな当たりを打たれますが、センター矢野選手のファインプレーで打ち取ると、勢いに乗ります。

こまま9回表も1死から5番大塚選手、菊井選手を連続で三振にとり熱戦に幕を下ろし、見事福知山成美がベスト4へ勝ち進みました。

劇的な勝利に喜ぶ成美ナイン

劇的な勝利に喜ぶ成美ナイン

かつてプロ野球の野村克也元監督の「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」という名言がありましたが、まさにこの試合はその言葉がピッタリの試合でした。

試合は6回裏の成美の怒涛の攻撃以外、終始東山が内容も押していた展開でした。

それが相手の一瞬のスキをついたワンパンチ。
ボクシングならここまで判定で東山が快勝していたと思いますが、そのワンパンチで全ての流れを変えてしまいました。

思えばこれが福知山成美の野球ですね。
どれだけ点を取られても、その分取り返せばよいという。
多くの京都の高校野球ファンが魅せられた、不思議な成美ワールドが帰ってきた感じがしました。

もちろん2年ぶりのセンバツを狙うにあたり課題は明確だと思います。
本日露呈してしまったディフェンスですね。
1週間で修正できるような甘いものではないと思いますが、1点でも失点を防ぎ、自慢の攻撃力で京都翔英戦に挑んで欲しいと思います。

対する東山。
4回表の無死満塁の好機を逃してしまったことが、最後まで響いた形になりました。
原投手もなんとか成美の攻撃をかわしてきましたが、6回は相手の勢いに完全に飲み込まれてしまいました。

結果論として、ずっとブルペンで右の投手が肩を作っていたのでリリーフに出してもよかったかもしれません。

しかし、今年の東山、破れて尚強しを印象つけたと思います。
完全に成美を終始圧倒したゲーム内容は、今年のチームの地力の表れだと思います。

悔しい冬を越すことになると思いますが、東山も最近はベスト8あたりにはよく顔を出しますが、それ以上のところで「壁」があるように感じます。
さらに逞しく鍛え上げて、来春もっともっと強くなった「ガシ高野球」を観たいと思います。

東山
120 012 000=6
000 007 00x=7
福知山成美

東 H15 E1
成 H14 E0

東 原ー上島
成 川上、北野、梅川、藤山ー藤田

[ 準々決勝 ]龍谷大平安 VS 大谷

2015年9月27日、秋季京都大会2次戦準々決勝

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

龍谷大平安

8 小川
4 久保田
3 富田
5 橋本
6 西川
7 岡田
1 市岡
2 竹葉
9 松尾

大谷

8 鈴木
4 吉田
6 本城
9 徳光
7 曽束
3 崎口
5 中村康
2 平和
1 森岡

かつては京都大会で常に優勝候補に名を連ねていた、名門大谷高校。
久しく低迷期がありましたが、龍谷大学野球部で全日本ベスト4など輝かしい実績を残されてきた足立監督が母校の監督に就任されてから少しづつ、復活の兆しが見えてきました。

今春の京都大会に続いて、秋もベスト8入り。
龍谷大平安との大一番に挑みます。

試合前の大谷ナイン

試合前の大谷ナイン

まず守るはその大谷。
先発マウンドは背番号10の左腕森岡投手。

大谷先発の森岡投手

大谷先発の森岡投手

1回表の平安は三者凡退と、森岡投手上々の立ち上がりです。

一方、平安の先発は宮津戦に続き、エース市岡投手。

平安エースの市岡投手

平安エースの市岡投手

1回裏の大谷の攻撃。
先頭の鈴木選手がストレートの四球で歩きますが、続く吉田選手の打席で牽制死。
その後、2死走者無しから、3番本城選手がセンター前ヒットを放ちますが、後続を市岡投手が断ってこちらも無得点に終わります。

しかし続く2回表の平安。
まず先頭の4番橋本選手が四球で歩くと、犠打などで2死3塁と先制のチャンス。
ここでバッティングもいい6番の市岡選手がライト前にタイムリーヒットを放ち、まず平安が1点を先制します。

先制のホームを踏む平安、橋本選手

先制のホームを踏む平安、橋本選手

先制タイムリーの市岡選手

先制タイムリーの市岡選手

1-0とリードした平安は続く3回表。
1死後、1番小川が四球で出塁すると、続く久保田選手のライト前ヒットで12塁のチャンスを作ります。

ここで3番富田選手がレフト前へ弾き返し、1点を追加します。

タイムリーヒットの富田選手

タイムリーヒットの富田選手

勢いつく平安は、さらに4番橋本選手が右中間を破る2点タイムリー2塁打を放ち、4-0とリードを広げます。

タイムリー2塁打の橋本選手

タイムリー2塁打の橋本選手

さらに続く西川選手のレフト線への2塁打で、1死23塁となったところで大谷はエースナンバーの右腕・上阪投手をマウンドへ送ります。

大谷エースの上阪投手

大谷エースナンバーの上阪投手

しかし、この後1死満塁としてしまい、市岡選手を迎えます。
ここでセンターへの犠牲フライで平安が5-0とさらにリードを広げ、さらにセンターからサードへの送球がそれる間に、セカンドランナー西川選手も一気にホームに還り6-0と大きくリードを広げる展開になります。

西川選手が還り6-0と平安がリード

西川選手が還り6-0と平安がリード

一方の大谷。
直後の3回裏、1死後から1番の鈴木選手が再び四球を選ぶと、2死12塁とチャンスが広がり4番の徳光選手を迎えます。

しかしここは市岡選手が踏ん張り、センターフライに倒れ大谷は無得点に終わります。

チャンスで徳光選手を打ち取る市岡投手

チャンスで徳光選手を打ち取る市岡投手

平安は直後の4回表、1死から1番小川選手がセンター前ヒットを放ち、続く久保田選手の初球に二盗を成功させ、2死後、先ほどタイムリーヒットを放った3番富田選手がまたもレフト前ヒットで7-0とリードを広げます。

7点目のタイムリーヒットを放った富田選手

7点目のタイムリーヒットを放った富田選手

勢い止まらない平安は続く5回表、この回先頭の6番岡田選手がレフト前ヒットを放ちます。
この後大谷のエラーなどで2死12塁となり、迎える1番小川選手がセンターオーバーのタイムリー3塁打を放ち、さらに2点を追加。
9-0と大きくリードを広げます。

走者一掃のタイムリー3塁打を放った小川選手

走者一掃のタイムリー3塁打を放った小川選手

前半5回を終えて名門対決の準々決勝はコールドゲームを意識する大差の展開になりました。

6回表から大谷は3番手に背番号19の廣瀬投手がマウンドへ上がります。

大谷3番手の廣瀬投手

大谷3番手の廣瀬投手

その6回表は平安を無得点に抑えると、直後の6回裏、大谷がようやく反撃に転じます。

先頭の3番本城選手がセンターオーバーの2塁打でチャンスを作ります。

2塁打の本城選手

2塁打の本城選手

さらに徳光選手もレフト前ヒットで無死13塁と絶好のチャンスを作ります。
ここで続く曽束選手がセンターへ犠牲フライを放ちまず大谷が1点を返します。

反撃のホームを踏む本城選手

反撃のホームを踏む本城選手

さらに崎口選手のヒットで1死12塁。
続く中村康選手もヒットでチャンスを拡大させますが、崎口選手がセカンドでオーバーランをし2死13塁。
大谷の流れが途絶えたかと思った直後、途中出場のキャッチャー小塚選手が右中間を破るタイムリー3塁打で2者が生還。
3-9とまずはコールド負けのピンチを脱します。

タイムリー3塁打の小塚選手

タイムリー3塁打の小塚選手

さらに大谷は8回裏、1死後から四球とヒットで12塁とチャンスを作ると、7番中村康選手が四球でつなぎ、満塁でまたも小塚選手へ回ります。

ここでレフトへ犠牲フライを放ち4-9と5点差まで追い上げます。

4点目のホームを踏む曽束選手

4点目のホームを踏む曽束選手

一方グラウンド整備後、すっかりホームが遠くなった平安。
9回表は1死から市岡選手が右中間を破る2塁打でチャンスを作ると、続く竹葉選手がややつまりながらもライト線へ落とし10点目を奪います。

タイムリー2塁打の竹葉選手

タイムリー2塁打の竹葉選手

6点差を追う大谷は9回裏、先頭の1番鈴木選手がレフト線への2塁打で出塁します。

さらに続く代打吉岡選手の内野ゴロの間に3塁へ進み最後まで名門の意地を見せます。

3塁へ進む鈴木選手

3塁へ進む鈴木選手

しかし大谷の攻撃もここまで。
期待のクリーンアップを迎えますが本城、徳光両選手が三振に倒れ平安が10-4で勝ちベスト4へ進出しました。

試合終了

試合終了

まず勝った平安。
4年連続のセンバツ出場へ一歩前進。
先発の市岡投手ですが、宮津戦が12奪三振でしたが、本日は14奪三振。
前チームの高橋圭二投手を凌ぐ奪三振率は大きな武器です。

しかし、大谷戦では6つの四死球を与えたことが課題。
見た目にも宮津戦より球も走っていないように感じました。

それでも明らかな外のボール球を大谷の選手が空振りをするシーンが目立ちました。
バックネット裏で観ている以上にバッターボックスではキレているのでしょう。

攻撃で目立ったのは平安の機動力でした。
10点奪いましたが安打は11。ホームランも生まれませんでしたが、実に8盗塁を成功させました(公式記録は不明)。

まだ優勝した2年前のチームと比較するのは酷だと思いますが、あの時も「外野」の評価は低かったと記憶しています。

今年も決してホームラン打者が並んでいるわけではありませんが、どこからでもチャンスを作り、それを還す力があるのは、さすが全国クラスのチームだと思います。

次の京都国際も攻撃力の高いチーム。
近畿大会まであと1勝。
京都の王者としてどのような試合を見せてくれるのか楽しみにしたいと思います。

一方敗れた大谷。
一時はコールド負け濃厚といった展開でした。
しかし、グラウンド整備明け後の反撃はお見事。
5回までがわずか2安打に対し、後半は6安打。

何かベンチからの指示があったのでしょうか?

終盤の反撃は見事の一言。
市岡投手を完全に捉えた当たりが目だっていました。

今日は戦った相手も悪かったかもしれません。
違う相手ならひょっとするとさらに勝ち進めるチームかもしれません。
しかし、夏の甲子園を目指すには必ず倒さなければならない相手のはずです。

エース上阪投手でなく左の森岡投手を出したのは名将足立監督の考えだと思います。

本日は敗れはしましたが、本当に足立監督就任後、再び京都球界に欠かせないチームに戻ってきた大谷高校。
今チームは体格もいい選手も何人かいますので、この一冬を越し、来春ベスト8の壁を是非越えるチームになって戻ってきて欲しいと思います。

龍谷大平安
015 120 001=10
000 003 010=4
大谷

平 H11 E0
谷 H8 E2

平 市岡 ー 竹葉
谷 森岡、上阪、廣瀬 ー 平和、小塚

[ 準々決勝 ]京都国際 VS 日星

2015年9月26日、秋季京都大会2次戦準々決勝

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

日星

3 稲葉
9 浅野
5 松田
2 上野宙
6 島田
4 岡安
1 波多野
7 上野青
8 田多

京都国際

4 野崎
8 柳
2 土居
7 木村
3 中西
9 清水
6 西川
5 佐藤
1 中川英

恐らく共に勝てば、秋季大会初のベスト4入りとなるはずの両チームの対戦。

京都国際先発の中川投手

京都国際先発の中川投手

まず守る京都国際、先発は背番号10の中川投手。
豪快なライアン投法からサイドで投げる変則的な投手です。

まず1回表の日星の攻撃を、四球のランナーを許しますが、2奪三振と上々の内容で抑えます。

日星の先発エース波多野投手

日星の先発エース波多野投手

日星の先発はエースの波多野投手。
京都廣学館戦に続く先発マウンドです。

1回裏の国際の攻撃。
2死ランナー無しから、3番土居、4番木村両選手に連打が生まれ、2死12塁とチャンスを作ると、5番中西選手がレフト前へタイムリーヒットを放ち、国際が1点を先制します。

先制タイムリーの中西選手

先制タイムリーの中西選手

国際のこの回の攻撃は1点に終わりますが、続く2回から、国際中川、日星の波多野両投手による熱い投手戦が始まります。

まず中川投手、序盤3回を被安打1、奪三振4つ(スリーバント失敗1つ含む)と完璧な内容で日星の攻撃を無失点に抑えると、波多野投手も負けじと序盤3回を被安打3、奪三振は1つながらも、京都国際に追加点を許しません。

4回表の日星、この回先頭の3番松田選手の放った打球はグングン伸びて、ライトフェンス直撃。
あわやホームランというあたりの2塁打でチャンスを作ります。

しかしここも中川投手が踏ん張ります。
続く4番上野宙選手はバントを試みますが、スリーバント失敗(記録三振)、続く島田選手も空振り三振と後続を抑え無失点に抑えます。

すると直後の4回裏の国際の攻撃。
2死後、6番清水選手のライトオーバーの3塁打でチャンスを作りますが、波多野投手が西川選手をショートライナーに打ち取りピンチを脱し、両者チャンスを生かすことができません。

しかし5回表、ようやく中川投手にも慣れてきたか、日星は波多野選手がノーアウトで四球を選ぶと1死から9番田多選手がレフトオーバーのタイムリー2塁打を放ち、同点に追いつきます。

日星同点の場面

日星同点の場面

同点タイムリーの田多選手

同点タイムリーの田多選手

このまま前半5回を終えますが、ここまで中川投手が被安打3、奪三振は7つ、与四死球は2つ、1失点という内容。

対する波多野投手は被安打5、奪三振が3つ、与四死球は1つで同じく1失点と両投手持ち味を生かした素晴らしい内容で締まった試合展開になりました。

7回表、日星が大きなチャンスを作ります。
まずこの回先頭の6番岡安選手がセンター前ヒットで出塁すると、波多野選手の犠打がポップフライになります。

これを国際キャッチャー土居選手が併殺を狙ったか、直接取らず、ファーストへ送球しますがこれが暴投となって無死12塁と日星が思わぬチャンスを得ます。

さらに犠打で1死23塁と攻めた日星。
ここで先ほどの打席、同点タイムリーを放った9番田多選手を迎えますがショートフライ。
続く代打柴田選手もショートゴロに倒れ、絶好の勝ち越しのチャンスを生かすことができません。

日星は9回表にも2死13塁とランナーを3塁まで進めますが、あと一本が出ずに無得点に終わります。

試合はこのまま1-1で、延長戦にもつれこみます。

10回表の日星が無得点に終わると、その裏の京都国際でした。
簡単に2死を取られますが、2番柳選手がライト前ヒットで出塁すると、続く土居選手もライト前へ弾き返し2死ながら12塁とサヨナラの場面を作ります。

ここで国際は主砲木村選手がライトオーバーのタイムリーヒット!
劇的な幕切れで京都国際が2-1で勝ち、秋季大会初のベスト4入りを果たしました。

京都国際サヨナラの場面

京都国際サヨナラの場面

サヨナラ勝ちに沸く国際ナイン

サヨナラ勝ちに沸く国際ナイン

まず勝った京都国際。

京都大会でのベスト4は2008年の春季大会以来2度目の快挙だと思います。

延長10回を投げきった中川投手の力投が素晴らしかったです。
被安打7、奪三振は8つ、与四死球は2つと上々の内容で完投しました。

打線ですが、野崎、柳、土居、木村選手は覚えがあると思えば、昨年のこの秋季大会ベスト8進出した時もレギュラーで出ていた選手達ですね。

2014年秋季大会、塔南戦を勝ってベスト8進出した際の記事

今夏も期待された選手達ですから、京都国際、実力は本物だと思います。
次は平安と大谷の勝者と決勝進出をかけた大一番。
特に打線は派手さはありませんが、本当に粘り強いバッティングが出来るチーム。
初の甲子園も見えてきました。

重圧もかかってくると思いますが、とにかく楽しんで戦って欲しいと思います。

一方の日星。
今チームは洛星京都廣学館に続き3試合目の観戦でした。
福知山球場で洛星戦を観戦した際、バックネット裏には日星を応援されている熱いファンの方も多数いらっしゃいました。

舞鶴市の学校ですので、京都市での試合になるとアウエーになってしまうかもしれませんが北部で非常に期待されているチームなんだと感じました。

本日は4回の無死2塁、7回の1死23塁。
このビッグチャンスであと一本が出なかったことが悔やまれます。
試合内容としては互角だったと思います。

最近、急速に力をつけてきているチームですが、ひょっとすると京都大会でのベスト8進出は初めてでしょうか?
今チームは経験豊かなエース波多野選手を中心に、打者も松田選手、本日は下位打線に回っていましたが、洛星京都廣学館戦ではそれぞれ4番を打っていた上野青選手、さらに上野宙選手と中軸もしっかりしています。

厳しい舞鶴の冬ですが、上手く調整してさらにパワーアップできれば、来夏、峰山、福知山成美に続く新たな北部の甲子園出場校になっても決して驚かない実力を持ったチームだと思いました。

個人的にも注目しながら来春また再会できることを楽しみにしています。

日星
000 010 000 0=1
100 000 000 1x=2
京都国際

日 H7 E0
京 H11 E1

[ 準々決勝 ]京都翔英 VS 鳥羽

2015年9月26日、秋季京都大会2次戦準々決勝

わかさスタジアム京都

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

鳥羽

8 伊那夏
4 奥村
6 上原
7 松下
9 徳澤
1 杉沢
3 吉岡
2 大友
5 上山

京都翔英

8 大谷
7 新田
4 森元
3 川本
2 石原
9 高向
6 阿部
1 瀧野
5 山本

京都翔英の試合前ノック

京都翔英の試合前ノック

試合前ノックのワンシーン。
最後、外野も全員内野に入ってのノック。
個性的なチームです。

先発はエース瀧野投手。
夏もベンチに入っていた右腕です。

京都翔英先発エースの瀧野投手

京都翔英先発エースの瀧野投手

新チーム結成後、これが3戦目の公式戦になる鳥羽ですが、まず1回表、1死後2番奥村選手が、ストレートのファーボールで出塁すると、上原、松下両選手が連打でつなぎ、1死満塁のチャンスを作ります。

ここで5番徳澤選手がレフト線への2塁打を放ち2-0とまずは鳥羽が先制します。

鳥羽、先制のホームイン

鳥羽、先制のホームイン

先制タイムリーの徳澤選手

先制タイムリーの徳澤選手

この後1死23塁から、杉沢選手がセンターへの犠牲フライを放ち1点を追加。
3-0と鳥羽がリードします。

その鳥羽の先発マウンドはエースの杉沢投手。

鳥羽先発エースの杉沢投手

鳥羽先発エースの杉沢投手

3点を追う京都翔英は直後の1回裏、先頭の大谷選手が敵失で出塁すると、続く2番新田選手がライト線へ2塁打を放ち無死23塁と絶好のチャンスを作ります。

ここで3番森元選手がショート後ろへ落ちるポテンヒットを放ち、2-3と1点差に追い上げます。

2点タイムリーの森元選手

2点タイムリーの森元選手

翔英は続く2回裏にもチャンスを作ります。

2死ランナー無しから9番山本選手が四球で出塁します。
すると続く1番大谷選手がレフト線を破るタイムリー2塁打を放ち同点に追いつきます。

同点タイムリーの大谷選手

同点タイムリーの大谷選手

序盤から得点を奪い合う展開になったこの試合。
直後の3回表、今度は鳥羽がチャンスを作ります。

2番奥村選手がライト前ヒットで出塁すると、初回に続き上原選手がセンター前へ2打席連続になるヒットでチャンスを拡大。
4番松下選手の犠打もあり1死23塁と絶好の勝ち越しのチャンスを作ります。

今大会、大活躍の上原選手

今大会、大活躍の上原選手

ここで先制タイムリーを放った徳澤選手。
またも三塁線へ痛烈な当たりを放ちますが、不運にもサードライナーとなり、飛び出したランナーも戻れず併殺打となって無得点に終わります。

しかし、休むことなく攻め続ける鳥羽は続く4回表。
この回先頭の杉沢選手がライト前ヒットで出塁。
犠打で1死2塁となると、8番の大友選手の放った打球はレフトオーバーかと思えばそのままスタンドへ!
勝ち越しツーランホームランとなり5-3と鳥羽が再びリードします。

勝ち越しホームランの大友選手

勝ち越しホームランの大友選手

しかし翔英も黙っていません。
直後の4回裏、この回先頭の6番高向選手がセンター前ヒットで出塁すると犠打で1死2塁とし、エース瀧野選手が右中間にタイムリー2塁打を放ち4-5と1点差に追い上げます。

タイムリー2塁打の瀧野選手

タイムリー2塁打の瀧野選手

この後、9番山本選手の打席でパスボールで3塁へ進むと、山本選手はスクイズを試みますが、鳥羽杉沢選手の判断よく3塁ランナーは三本間に挟まれてしまいます。

しかしこの挟殺プレーでミスをした鳥羽。
3塁ランナーの3塁への帰塁を許し、さらに山本選手自身も2塁へ進み1死23塁と翔英が同点、逆転のチャンスを作ります。

続く大谷選手の打席で、またも瀧野選手が三本間に挟まれるとそのままホームへ!
これがホームスチールとなって(公式記録は不明)5-5の同点に追いつきます。

翔英同点の場面

翔英同点の場面

この回は同点止まりでしたが、続く5回裏の翔英は、回先頭の2番新田選手がレフトオーバーの2塁打を放ち、勝ち越しのチャンス。
2死13塁と攻めますがあと一本がでず無得点。

前半5回を終えて5-5の同点で試合はグラウンド整備に入ります。

6回表になると鳥羽。
5番徳澤選手がレフト前ヒットでノーアウトで出塁します。
この後、まずい攻めもあり2死1塁となりますが、当たっている大友選手がライト前ヒットでつなぐと代打伊那真選手がレフト前ヒットで満塁と大きなチャンスを作ります。

しかし鳥羽もあと一本が出ずに無得点に終わります。

直後の6回裏から、鳥羽は背番号18の島部投手が2番手でマウンドへ上がります。
京都学園戦で先発した投手です。

鳥羽2番手の島部投手

鳥羽2番手の島部投手

その6回裏の翔栄は、鳥羽の守備のミスから2死3塁と攻めますが、お互いにあと一本が出ずに無得点に終わります。

ゲームが動いたのは8回裏の翔英でした。

1死後、6番高向選手が死球で出塁。
この後代走で芦谷(?)選手がファーストランナーに入るとボールカウント、1ボール2ストライクから二盗、さらに2ボール2ストライクから三盗と立て続けに成功させ1死3塁と絶好の勝ち越しのチャンスを作ります。

ここで打席の阿部選手がレフト前に勝ち越しタイムリーを放ち、6-5とこの試合はじめて京都翔英がリードします。

京都翔英勝ち越しの場面

京都翔英勝ち越しの場面

1点ビハインドで9回表を迎えた鳥羽は、この回先頭の2番奥村選手のセンターへの飛球はフェンス際まで伸びますがアウト。

ここで先発瀧野投手が終盤、なんらかのアクシデントがあったのですが(足をつっているように見えました)、再び明らかに軸足の右足に異常が見られます。

ここで3番上原選手がこの日3本目のヒット(4打数3安打1四球)をレフト前に放ちます。

続く島部投手への代打高田投手を気迫で三振に取りますが、またも瀧野投手に異常が見られ、ゲームが一旦中断されます。

しかし翔英ベンチは続投を指示。
瀧野投手の意思もあったのでしょう。
気迫でこの試合、4打数2安打と当たっていた徳澤選手をショートフライに打ち取りゲームセット。

試合終了後、ナインに担がれながらベンチに戻った瀧野投手のその後が心配ですが、気迫でベスト4を勝ち取りました。

勝った翔英。
センバツに初出場することになった、3年前の秋季京都大会優勝以来となるベスト4進出です。
夏も入れるとそのセンバツ帰り、春夏連続出場を狙った2013年夏以来のベスト4進出となりました。

投手陣は今夏の主戦力だった、玉田、三田村、高田投手らに比べると、やや現状では完成度で劣る印象を受けましたが、瀧野投手明らかに本調子ではなかったはずですので、準決勝でまたチェックをしたいと思います。

しかし最後まで投げぬいた瀧野投手。
この時期での続投に疑問もあるかと思いますが、しかしハートの強い投手であることは十分に伝わりました。

今年の翔英と言えばプロ注目と言われる石原捕手。
この試合は4番ではなく5番に座っていましたが、残念ながらノーヒットに終わりました。

初回のピンチでマウンドへ駆けつけた石原捕手

初回のピンチでマウンドへ駆けつけた石原捕手

1年の頃から試合に出ている経験豊富な選手。
あと1勝で近畿大会出場となりますので、次戦での活躍を楽しみにしたいと思います。

また翔英太田監督は、守備の時も常にベンチ中央最前線に立ち、指示を送っておられました。
夏は宿敵平安に勝利した後、この鳥羽戦でコールド負けを喫し、初の夏の甲子園への道を断たれました。
そのリベンジに成功した太田翔英、準決勝が楽しみです。

ベンチ中央に立ちナインに指示を送る翔英太田監督

ベンチ中央に立ちナインに指示を送る翔英太田監督

一方、夏春連続の甲子園出場が、事実上断たれた鳥羽。
この秋は、ほとんどの選手が公式戦初出場となる経験値の浅いチームでした。

この試合に関して言えば、14安打を放ちながら、5得点に終わった攻撃陣。夏の津商戦を見ている感じがしました。
決めきることが出来なかったことが結果論ですが敗因となったと思います。

しかし、京都学園塔南、そしてこの京都翔英と秋の全試合を観戦することができましたが、相変わらず試合巧者である印象を受けました。
この大会では、唯一夏からの主力だったセンターの伊那選手にやや当たりが渋っていましたが、同じく夏にベンチ入りしていたショートの上原選手、背番号13で全試合マスクを被った大友捕手らの活躍が目につきました。

上原選手は守備も安定していますし、引き続きセンターラインは磐石だと感じました。

投手陣は杉沢投手、島部投手の2枚看板で戦っていくのでしょう。
冬をしっかり越し、完成度が上がっていけば、このチームはまた大きく化けるのだろうと思います。

新チームも鳥羽は健在だと思いました。
春の大会でより逞しくなった鳥羽を楽しみにしています。

鳥羽
300 200 000=5
210 200 01x=6
京都翔英

鳥 H14 E2
京 H8 E0

本塁打
(鳥)大友2ラン

鳥羽 VS 塔南

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

2015年9月21日、秋季京都大会2次戦二回戦

太陽が丘球場

塔南

8 尾崎
6 深田
9 島野
3 藤林
7 築山
1 西原
5 木野村
2 明河
4 谷口

鳥羽

6 上原
4 奥村
8 伊那
7 松下
9 徳澤
1 杉沢
3 吉岡
2 大友
5 上山

鳥羽先発のエース杉沢投手

鳥羽先発のエース杉沢投手

新チームの公式戦は先日の京都学園戦に続き2試合目となる、今夏甲子園で2勝をあげた「レジェンド」鳥羽。
先発はエースの杉沢投手です。

夏の経験者が多く残った同じ公立の強豪塔南との対戦は、初回塔南がノーアウトのランナーをヒットで出すも併殺打で無得点に終わります。

塔南の先発西原投手

塔南の先発エース西原投手

西原投手は丁度1年前の秋季大会。
京都国際戦以来の観戦です。

1年たって西原投手、ストレートも力強くなりました。
今シーズンの京都を代表する右腕の一人だと思います。

1回裏の鳥羽、エラーのランナーを2塁へ進めますが、後続断たれ無得点に終わります。

2回裏、鳥羽はこの回先頭の5番徳澤選手のセンターへの当たりは平凡なセンターフライかと思いましたが、太陽が直接目に入ったか、完全に打球を見失い2塁打にしてしまいます。

鳥羽はさらに1死3塁とチャンスを広げ7番吉岡選手を迎え、痛烈なライナーを放ちますが、サードのほぼ正面となり、飛び出したサードランナーも戻れず併殺打となり先制のチャンスを逃します。

序盤3回は両チームともチャンスは掴むものの、あと一本が出ず無得点で終わります。

4回表の塔南は無死走者無しから、5番築山選手がレフト線に痛烈な2塁打を放つと、続く西原選手の当たりは、鳥羽も太陽か、打球を見失いレフトオーバーの2塁打となり1点を先制します。

塔南1点先制

塔南1点先制

塔南は続く5回表も、この回先頭の8番明河選手が四球で出塁。
鳥羽のまずい守備も重なり1死23塁となったところで2番深田選手の当たりはライトへの犠牲フライとなり、貴重な追加点をあげ2-0とリードします。

塔南深田選手の犠牲フライ

塔南深田選手の犠牲フライ

塔南2点目のシーン

塔南2点目のシーン

前半5回は塔南エースの西原投手が、今夏甲子園に出場した鳥羽を相手に2奪三振、被安打2、無失点と上々の内容で抑え、塔南ペースでゲームが進みます。

鳥羽はグラウンド整備が明けた6回裏。
先頭の8番大友選手がレフト前ヒットで出塁すると、犠打とヒットで1死13塁とし2番奥村選手のセンターへの犠牲フライでまずは1点を返し、塔南2-1鳥羽とします。

ホームに還る鳥羽大友選手(背番号13)

ホームに還る鳥羽大友選手(背番号13)

追い上げられた塔南は、直後の7回表、1死から3連打で1死満塁と攻めると、2番深田選手へ。
ここでこの試合2打点目となる犠牲フライをレフトへ放ち、3-1と再度塔南がリードを広げます。

塔南3点目のホームイン

塔南3点目のホームイン

しかし直後の7回裏、塔南にミスが続きます。
まず先頭の4番松下選手を内野ゴロ失策で出塁を許すと、続く徳澤選手死球与無死12塁。
ここでさらに杉沢選手の打席で、塔南明河キャッチャーのセカンドへの牽制球が大きくセンターへそれる間に無死23塁と、鳥羽はノーヒットでビッグチャンスを得ます。

西原投手も踏ん張り、2者連続三振で2死までこぎつけますが、8番大友選手にレフト前へ同点タイムリーを浴び、試合は振り出しに戻ります。

同点タイムリーの大友選手

同点タイムリーの大友選手

8回は両チームチャンスは作りますが、あと一本が出ないまま、試合は9回裏の鳥羽の攻撃を迎えます。

1死後、7番吉岡選手が左中間に2塁打で出塁すると、先ほど同点タイムリーの大友選手へは敬遠の四球を与え1死12塁と鳥羽が一打サヨナラの場面を迎えます。

さらに代打高田選手のライトへの浅いフライが敵失を生み、1死満塁とサヨナラ勝ちの絶好のチャンスが訪れます。

ここで再三の好守備を見せ、かつここまで4打数2安打の1番上原選手が放ったライトへの打球は、打った瞬間「サヨナラ犠牲フライは確実」と思いましたが、なんと打球はそのままライトスタンドへ!

劇的な幕切れで鳥羽がベスト8に進出し、夏春連続甲子園へまた一歩近づきました。

サヨナラ満塁ホームランで生還する上原選手

サヨナラ満塁ホームランで生還する上原選手

勝った鳥羽ですが、京都学園戦に続き厳しい戦いになりました。
この試合目だったのは、この上原選手でしたが、ショートの守備での安定性も光りました。

対する塔南がチームとして4失策、対して鳥羽はノーエラーでした。
同じような実力を持ったチーム同士の戦いは、目立たない地味なコツコツとしたゲームメイクが必須ですね。

エースの杉沢投手ですが、球威はそこそこあります。
しかし、ストレートを武器に力で抑え込むような投手ではなく、この数年の鳥羽らしく打たせてチーム全体でアウトを重ねていくスタイル。
まだまだ近畿大会にでるまではあと2勝が必要。
次戦は、夏の準々決勝の再戦となる京都翔英との戦い。

一戦一戦逞しくなってきた鳥羽が、この後どんな戦いを見せてくれるか楽しみです。

一方の敗れた塔南。
肝心なところでの守備の乱れが致命傷になりました。

選手個々の力ではむしろ鳥羽を上回っていたのではないでしょうか?
今チームは奥本監督も密かに甲子園を狙っていらっしゃるチームではないかと思っています。
試合終了後、ベンチでは監督の声でしょうか、コーチでしょうか・・・
激しい怒声が聞こえていました。

この悔しさを乗り越えて、夏の甲子園を目指して欲しいと思います。

塔南 000 110 100=3
鳥羽 000 001 204x=7

塔 H9 E4
鳥 H7 E0