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[ 準々決勝 ] 滋賀学園 VS 光泉

2016年7月23日、第98回全国高等学校野球選手権滋賀大会準々決勝

皇子山球場

【スタメン】※球場でメモしていますので誤字などあるかもしれません

滋賀学園

9 徳留
4 井川
2 後藤
3 馬越
5 松岡
8 山口
6 小浜
1 神村
7 西村

光泉

8 伴
4 寺村
5 篠田
7 平田
2 氏家
9 須貝
3 片岡
6 大谷
1 山田

今年のセンバツでベスト8へ進出。
夏は第91回大会以来、7年ぶり2回目の優勝を狙う滋賀学園と、春季大会を優勝し、第84回大会以来、14年ぶり2回目の優勝を狙う光泉の実力校同士の準々決勝。

まず守る光泉はエース左腕、山田投手が先発。

光泉エース、山田投手
光泉エース、山田投手

1回表の滋賀学園。

先頭の徳留選手が四球で出塁後、井川選手が犠打で送り、3番後藤選手も四球で1死12塁で主砲馬越選手を迎えます。

ここで馬越選手の豪快な一振りはレフトスタンドへ一直線。
先制のタイムリースリーランホームランとなり3-0と滋賀学園がリードする展開でこの試合が動きます。

馬越選手の先制スリーランホームラン
馬越選手の先制スリーランホームラン
馬越選手のホームランを見送ト光泉のレフト平田選手
馬越選手のホームランを見送る光泉のレフト平田選手
スリーランホームランを放ちホームに還る馬越選手(右から2人目)
スリーランホームランを放ちホームに還る馬越選手(右から2人目)

滋賀学園はさらに、敵失に死球などで2死12塁とし、8番の神村選手がショートへの内野安打で2死満塁としますが、西村選手がセカンドゴロに倒れ、3点に終わります。

そしてリードして守備につく滋賀学園の先発は、2年エース右腕の神村投手。

滋賀学園エースの神村投手
滋賀学園エースの神村投手

1回裏、3点を追う光泉は1死から、2番寺村選手が四球で出塁します。
さらに続く篠田選手もレフトオーバーの二塁打で、1死23塁とすると、4番平田選手のレフトへの犠牲フライで、寺村選手が還り1-3と光泉も直後に反撃に転じます。

光泉、平田選手の犠牲フライ
光泉、平田選手の犠牲フライ
反撃のホームを踏む寺村選手
反撃のホームを踏む寺村選手

直後の2回表、滋賀学園は1死から2番井川選手、3番後藤選手が連打で12塁のチャンス。
ここで初回、先制のスリーランホームランを放った、主砲の馬越選手を迎えます。

滋賀学園の主砲・馬越選手
滋賀学園の主砲・馬越選手

この打席、馬越選手は四球を選び、1死満塁とさらにチャンスが広がりますが、5番松岡選手はセカンドゴロ併殺打に倒れ、追加点をあげることができません。

するとその裏の光泉。
先頭6番の須貝選手がレフとスタンドへソロホームランを放ち、2-3と1点差に詰め寄ります。

ソロホームランの須貝選手
ソロホームランの須貝選手

さらに7番片岡選手が四球から二盗を成功させると、大谷選手のサード前への犠打(セーフティ気味)が決まり1死3塁と同点のチャンスを作ります。
2死後、1番の伴選手の打球は、センター前に落ちるポテンヒットとなり、3-3の同点に追いつきます。

同点のタイムリーヒットを放った伴選手
同点のタイムリーヒットを放った伴選手

振り出しに戻った直後の3回表、滋賀学園の打線も止まりません。

まず6番の山口選手がセンター前ヒットで出塁すると、二盗を決めさらに7番小浜選手のファースト内野安打で無死13塁と勝ち越しのチャンスを作ります。

この場面で8番の神村選手がセカンドゴロを放ち、その間に1点を勝ち越し4-3とし、尚1死2塁から9番西村選手のセンター前タイムリーヒットで、さらに1点を追加します。

勝ち越しのホームを踏む山口選手
勝ち越しのホームを踏む山口選手
5点目のタイムリーヒットを放った西村選手
5点目のタイムリーヒットを放った西村選手

この後、さらに1番徳留選手がレフト前ヒットで1死12塁とすると、続く井川選手のキャッチャー前への犠打を、光泉・氏家捕手がサードへ暴投してしまい、西村選手が還りこの回3点目。
再び滋賀学園が6-3と3点のリードとなります。

光泉は5回裏、先頭の9番山田選手がセンター前ヒットで出塁し、続く伴選手の四球。さらに寺村選手のサード前への犠打で1死23塁とします。

3塁へ進む山田選手
3塁へ進む山田選手

しかしこのチャンスで、後続が続けず光泉は無得点に終わります。

すると直後の6回表の滋賀学園。

先頭2番の井川選手が左中間を破る三塁打で出塁します。

3塁打の井川選手
3塁打の井川選手

このチャンスで3番の後藤選手はライトオーバーの二塁打を放ち1点を追加。7-3とさらにリードを広げます。

後藤選手のタイムリー2塁打
後藤選手のタイムリー2塁打

続く馬越選手は四球で出塁すると、松岡選手のセンターフライで後藤選手がタッチアップ。1死13塁とチャンスを広げます。
ここで6番の山口選手がピッチャーゴロ。
後藤選手が三本間で挟まれアウト、2死23塁と代わると、7番小浜選手がセンター前へ2点タイムリーヒットを放ち、9-3と滋賀学園が大きくリードを広げます。

セカンドランナーの山口選手が9点目のホームイン(右、8点目のホームを踏んだ馬越選手)
セカンドランナーの山口選手が9点目のホームイン(右、8点目のホームを踏んだ馬越選手)
2点タイムリーヒットの小浜選手
2点タイムリーヒットの小浜選手

7回表から光泉は背番号11の右腕、西条投手がマウンドへ上がり、滋賀学園の攻撃を三人で抑えます。

光泉2番手の西条投手
光泉2番手の西条投手

すると、その直後の7回裏の光泉。
先頭8番の大谷選手がライト前ヒットで出塁。9番西条選手のサードゴロでランナー入れ替わり1死1塁となりますが、1番伴選手、2番寺村選手がライト前へ連打を放ち、1死満塁とチャンスを作ります。

ライト前ヒットを放った寺村選手
ライト前ヒットを放った寺村選手

このチャンスで3番篠田選手がセンターオーバーの、走者一掃となるタイムリー三塁打を放ち、6-9とその差を3点差に詰め寄ります。

篠田選手のタイムリー3塁打
篠田選手のタイムリー3塁打
3者還り光泉6点目のホームイン
3者還り光泉6点目のホームイン

さらに4番平田選手が死球で出塁し、1死13塁とチャンスが続きますが、ここは氏家選手への代打大西選手、今日本塁打を放った須貝選手が凡退し、この回の反撃は3点に終わります。

めまぐるしく動くこのゲーム、迫る光泉に対し、滋賀学園は直後の8回表、1死から4番、馬越選手がライトオーバーの二塁打で出塁、続く松岡選手のショート強襲安打がタイムリーヒットとなり、10-6と突き放しにかかります。

馬越選手が10点目のホームイン
馬越選手が10点目のホームイン
タイムリーヒットを放ち2塁まで進んだ松岡選手
タイムリーヒットを放ち2塁まで進んだ松岡選手

光泉もその裏、片岡選手の内野安打、西条選手のレフト前ヒットなどで1死13塁のチャンスを作りますが、要所要所で、滋賀学園の神村投手の威力あるストレートにも圧されあと一本がでない展開が続きます。

チャンスも寺村選手は惜しくもセカンドゴロに倒れ無得点
チャンスも寺村選手は惜しくもセカンドゴロに倒れ無得点

その直後9回表の滋賀学園。
1死後、9番西村選手がセンター前ヒットで出塁すると、1番徳留選手がライト前ヒットでつなぐと、井川選手の犠打で2死23塁とチャンスを広げると、3番後藤選手のセンターオーバーの二塁打で2点を追加。
12-6と再度6点差にリードを広げます。

2点タイムリー2塁打の後藤選手
2点タイムリー2塁打の後藤選手

勝負あったかと思ったこの試合。
春の王者光泉が意地を見せます。

9回裏、先頭の3番篠田選手がレフト前ヒットで出塁、続く平田選手がショートへの内野安打で無死12塁とチャンスを作ります。

途中出場の菊山選手への代打、安里選手がショートゴロに倒れ1死13塁となると、本塁打を放っていた須貝選手にも代打が送られます。
ここで松本選手がライトへの犠牲フライを放ち、7-12としますが、2死1塁と万事休すと思われましたが・・・

篠田選手が7点目のホームイン
篠田選手が7点目のホームイン

7番片岡選手が振り抜いた打球はライトスタンドへ!
土壇場で春の王者の意地を示すツーランホームランで9-12と3点差まで詰め寄ります。

ツーランホームランを放った片岡選手
ツーランホームランを放った片岡選手

しかし、光泉の反撃もここまで。
最後は大谷選手がショートゴロに倒れ、滋賀学園がベスト4に進みました。

滋賀学園の試合を観るのは、昨秋の近畿大会以来。
大商大堺龍谷大平安大阪桐蔭と失礼ながら当時は格上と思われた相手に勝利、互角に渡って、その後センバツでベスト8と全国レベルの実力を証明してみました。

この試合、神村投手の球威は当時よりも凄みを増し、奪った三振も2桁10個を数えましたが、光泉の打線の前に2本塁打を含む13安打を浴び9失点と「打ち込まれて」しまった格好になりました。

しかしそれを上回る滋賀学園の打線。
序盤から主砲馬越選手を中心にその破壊力をみせつけ、光泉の山田投手を「KO」してみせました。

中盤、点差が開き始めたときには、コールドゲームもありえるかと思いましたが、そこから見せた光泉の意地も見事でした。

最終回も2死から本塁打など、最後の最後まで諦めないプレーに、春の王者としての意地を見ました。

滋賀の実力派同士による、準々決勝はそれに相応しいナイスゲームでした。

敗れはしましたが健闘光った光泉ナイン
敗れはしましたが健闘光った光泉ナイン

滋賀学園
303 003 012=12
120 000 303=9
光泉

滋 神村 - 後藤
光 山田、西条 - 氏家、菊山

滋 H18 E0
光 H13 E2

本塁打
滋 馬越③
光 須貝①、片岡②

【打撃成績】

滋賀学園

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席 第六打席
9 徳留 四球 空振三振 左前安打 空振三振 中飛 右前安打
4 井川 三犠打 右前安打 捕ゴロ失(1) 左中間三塁打 遊飛 投前犠打
2 後藤 四球 中前安打 左直併殺打 右越二塁打(1) 遊ゴロ 中越二塁打(2)
3 馬越 左本塁打(3) 四球 左前安打 四球 右越二塁打 三ゴロ
5 松岡 見逃三振 二ゴロ併殺打 投前犠打 中飛 遊強襲安打(1)
8 山口 三ゴロ失 中前安打
二盗
遊強襲安打 投ゴロ 一ゴロ
6 小浜 死球 一安打 二ゴロ併殺打 中前安打(2) 二ゴロ
1 神村 遊安打 二ゴロ(1) 中飛 二飛 遊飛
7 西村 二ゴロ 中前安打(1) 三ゴロ (西条)右飛 中前安打

光泉

選手名 第一打席 第二打席 第三打席 第四打席 第五打席
8 伴 一ゴロ 中前安打(1) 四球 右前安打 空振三振
4 寺村 四球 見逃三振 三前犠打 右前安打 二ゴロ
5 篠田 左越二塁打 投ゴロ 空振三振 中越三塁打(3) 左前安打
7 平田 左犠飛(1) 二ゴロ 二ゴロ 死球 遊安打
2 氏家 右飛 右飛 右飛
H 大西 空振三振
2 菊山 空振三振
H 安里 遊ゴロ
9 須貝 左本塁打(1) 空振三振 空振三振 三邪飛
H 松本 右犠飛(1)
3 片岡 四球
二盗
右飛 投ゴロ 二安打 右本塁打(2)
6 大谷 三前犠打 空振三振 右前安打 パスボール
空振三振
遊ゴロ
1 山田 空振三振 中前安打 三ゴロ
1 西条 左前安打


【投手成績】

滋賀学園

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
神村 9 13 4 10 9 9

光泉

選手名 イニング 被安打 与四死球 奪三振 失点 自責点
山田 6 13 5 3 9 8
西条 3 5 0 0 3 3

[ 決勝 ] 大阪桐蔭 VS 滋賀学園

2015年11月1日、秋季近畿大会決勝

皇子山球場

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

大阪桐蔭

6 中山
4 永廣
5 吉澤
7 三井
3 古寺
9 越智
8 川中
2 栗林
1 高山

滋賀学園

9 徳留
4 井川
2 後藤
3 馬越
5 松岡
8 西村
7 山口
6 小浜
1 神村

いよいよ近畿の頂点を争う一戦。
まず守る滋賀学園の先発は1年生エース右腕の神村投手。

滋賀学園エース右腕の神村投手
滋賀学園エース右腕の神村投手

1回表の大阪桐蔭は先頭の中山選手が死球で出塁。
2死後、盗塁を成功させ、さらに後藤選手の送球が外野に逸れている間に3塁へ進みますが、4番三井選手がサードへのファールフライに倒れ無得点に終わります。

対する大阪桐蔭の先発はエース左腕の高山投手。

大阪桐蔭の左腕エース高山投手
大阪桐蔭の左腕エース高山投手

1回裏の滋賀学園。
先頭の徳留選手が初球をライト前へ運び無死1塁のチャンスを作ります。
続く井川選手が犠打で送ったあと、3番の後藤選手がライト前ヒットで1死13塁とチャンスを広げ、主砲の馬越選手を迎えます。

頭上でバットを回す姿が印象的な馬越選手
頭上でバットを回す姿が印象的な馬越選手

しかしここはセカンドゴロ。
併殺打かと思われましたが、二塁への送球が逸れてしまい徳留選手が先制のホームを踏みます。

先制のホームを踏んだ徳留選手(背番号9)
先制のホームを踏んだ徳留選手(背番号9)

1点を先制した滋賀学園は2回裏も、1死から7番の山口選手、続く小浜選手が連打で1死12塁とチャンスを作りますが、神村選手が投手ゴロに倒れ無得点に終わります。

序盤、試合のペースを握った滋賀学園は、4回裏先頭の4番、馬越選手からの攻撃。

ライト線へ2塁打を放った瞬間
ライト線へ2塁打を放った瞬間

上手く外角のボールを逆らわずに右方向へ。
ライト線を破る2塁打となります。

2塁へスライディングする馬越選手
2塁へスライディングする馬越選手
2塁塁上の馬越選手
2塁塁上の馬越選手

続く松岡選手が三振に倒れますが、6番の西村選手の投手前への犠打が内野安打となり、さらに盗塁も決め1死23塁と絶好の追加点のチャンス。

しかしここは大阪桐蔭の高山投手が、山口選手、小浜選手をそれぞれゴロアウトに抑え、滋賀学園追加点を奪うことができません。

4回を終えてまだ無安打の大阪桐蔭は、5回表の攻撃。
5番の古寺選手からの攻撃ですが、センターオーバーの3塁打。
チーム初安打がいきなり同点のチャンスとなります。

3塁打の古寺選手(右端)
3塁打の古寺選手(右端)

この後、越智選手は三振に倒れますが、7番川中選手が四球で1死13塁となり、8番の栗林選手を迎えます。
栗林選手はショートゴロに終わりますが、アウトカウントを間違えていたのか、なぜか滋賀学園の小浜選手はファーストへ送球。

この間に古寺選手がホームインし1-1の同点に追いつきます。

ホームインしベンチに戻る古寺選手(背番号3)
ホームインしベンチに戻る古寺選手(背番号3)

同点に追いつかれた直後の滋賀学園。
5回裏は2死から2番の井川選手がセンター前ヒットで出塁すると、続く後藤選手もショート強襲安打で2死12塁のチャンスを作りますが、4番馬越選手がセカンドゴロに倒れ無得点に終わります。

5回を終えて、滋賀学園が8安打を放ち、勝ち越しのチャンスをたびたび迎えるも、土俵際で大阪桐蔭の高山投手が踏ん張るといった展開になります。

グラウンド整備明けの6回表、大阪桐蔭は先頭の1番中山選手が四球で出塁。
1死後、3番の吉澤選手がレフト前ヒットで1死13塁と勝ち越しのチャンスを作りますが、三井選手がショートゴロ併殺打に倒れ無得点に終わります。

大阪桐蔭の主砲三井選手
大阪桐蔭の主砲三井選手

試合はこのまま9回表の大阪桐蔭の攻撃を迎えます。
ここまで滋賀学園の神村投手の前に2安打に抑えられていた桐蔭打線は、先頭の2番永廣選手がレフト前ヒットで出塁すると、続く吉澤選手の右中間への当たりで、一気に永廣選手がホームインし1点を勝ち越します。

勝ち越しタイムリーヒットの吉澤選手
勝ち越しタイムリーヒットの吉澤選手

さらに4番三井選手が犠打で1死3塁とすると、この試合チーム初安打を放っていた5番の古寺選手がセンターへ犠牲フライを放ち、3-1とリードを広げます。

吉澤選手が3点目のホームイン
吉澤選手が3点目のホームイン

2点差を追う展開になった9回裏の滋賀学園。
先頭の7番山口選手が四球で出塁すると、1死の後、9番神村選手の代打に背番号11の武井選手が打席に。
死球で1死12塁となります。
さらに、1番の徳留選手がレフト前にヒットで1死満塁となります。

続く2番井川選手のレフト線への飛球が犠牲フライになり、滋賀学園2-3と1点差に追い上げます。

ホームインした山口選手
ホームインした山口選手

最後まで強豪大阪桐蔭相手に食い下がる滋賀学園ですが、続く3番後藤選手がフルカウントまで粘りますが、最後は空振り三振。

大阪桐蔭が12年ぶり2度目の優勝を果たしました。

優勝直後の高山投手(帽子を脱いでいる中央の選手)
優勝直後の高山投手(帽子を脱いでいる中央の選手)
近畿大会4度目の校歌を歌う大阪桐蔭ナイン
近畿大会4度目の校歌を歌う大阪桐蔭ナイン
優勝インタビューを受ける西谷監督
優勝インタビューを受ける西谷監督

優勝した大阪桐蔭。
優勝した瞬間の高山投手のマウンドでの小さなガッツポーズがこの試合の厳しさを物語っていました。

この大会通じ、感じたのは近畿屈指の強打線を持ちながら、あと一本が出ないもどかしさ。
この試合も神村投手を捕まえられそうで、最後までその術中に抑えられてしまった印象を受けました。

しかし、最後には力ずくで勝利をもぎとった印象。
これが大阪桐蔭らしいといえばらしい勝利でした。

次は明治神宮大会で関東大会の覇者との対戦。
一帯、今年の近畿勢が、全国の強豪相手にどんな試合をしてくれるのか非常に楽しみです。

一方敗れた滋賀学園。
前半にあと一本が欲しい試合でした。

しかしここまでの健闘はお見事。
1回戦で、大阪桐蔭を直接対決で倒し、大阪1位で近畿大会に乗り込んできた大商大堺戦で投打に圧倒して勝利し、高校野球ファンを驚かせてくれた後、報徳学園、龍谷大平安といった近畿を代表する強豪チームを倒しての準優勝は見事の一言。

この活躍でセンバツはノーマークとはいかないと思いますし、厳しい戦いになるかもしれませんが、センバツでも神村投手を中心にしっかりと守り上位進出を目指して欲しいと思います。

滋賀県勢初の秋季近畿大会優勝はおあずけとなりましたが、この秋の滋賀学園の旋風はしっかりと記憶に残りました。

大阪桐蔭
000 010 002=3
100 000 001=2
滋賀学園

桐 高山 ー 栗林
滋 神村 ー 後藤

桐 H4 E1
滋 H11 E1

[ 準決勝 ] 滋賀学園 VS 龍谷大平安

2015年10月31日、秋季近畿大会準決勝

皇子山球場

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

龍谷大平安(京都1位)

8 小川
4 久保田
6 西川
5 橋本
3 冨田
1 市岡
7 岡田
2 竹葉
9 竹内

滋賀学園(滋賀3位)

9 徳留
4 井川
2 後藤
3 馬越
5 松岡
8 西村
7 山口
6 小浜
1 神村

センバツ出場をほぼ当確にした両チームの対決。
次は2年ぶりの平安か、滋賀県勢初の滋賀学園か、近畿大会の頂点を争う局面へ。

まず守る滋賀学園の先発は1年生右腕の神村投手。

滋賀学園の1年生エース神村投手
滋賀学園の1年生エース神村投手

1回表の平安の攻撃。
先頭の小川選手が死球で出塁すると、犠打で進塁後、3番西川選手のレフト前ヒットで13塁といきなりのチャンス。

ここで4番橋本選手がレフト前ヒットで1点を先制します。

小川選手が先制のホームイン
小川選手が先制のホームイン
先制タイムリーヒットの橋本選手
先制タイムリーヒットの橋本選手

さらに冨田選手もセンター前にヒットで1死満塁とし、市岡選手のセンターへの飛球は、その手前に落ちます。

2点目のホームインとなったと思ったところ、ホームで西川選手がホームでアウト。
1回の平安の攻撃は1点に終わります。

西川選手はホームでアウト
西川選手はホームでアウト

対して守る龍谷大平安はエース左腕の市岡投手。

平安のエース市岡投手
平安のエース市岡投手

1回裏の滋賀学園。
徳留選手への1球目にストライクがコールされた後、続く井川選手まで8球連続のボール。
2者連続の四球で無死12塁となります。
3番、後藤選手の打席で徳留選手が捕手竹葉選手からの牽制でアウトになり、ピンチを脱したかと思いましたが、さらに後藤選手へもストレートの四球で12球連続のボールとなります。

1死12塁で主砲馬越選手を迎え、ショートへの強い当たり。
これが強襲安打となり滋賀学園が同点に追いつきます。

井川選手が同点のホームイン
井川選手が同点のホームイン
タイムリーヒットの馬越選手
タイムリーヒットの馬越選手

さらに続く松岡選手もストレートの四球で1死満塁となり、山口選手は空振り三振となりますが、7番の山口選手がライト前にヒットを放ち、2-1と滋賀学園が逆転に成功します。

タイムリーヒットの山口選手
タイムリーヒットの山口選手

続く2回裏も平安・市岡投手の制球が定まりません。
先頭の9番神村選手、1番の徳留選手に連続で四球を与え無死12塁とすると、2番井川選手の当たりはセンター前へ。
しかし、スタートの遅れた徳留選手がセカンドで刺されセンターゴロとなり1死13塁となります。

さらに3番後藤選手が空振り三振に倒れると、井川選手が盗塁失敗。
三振ゲッツーとなりチャンスを生かすことができません。

中盤やや落ち着いた展開にその後なりますが、グラウンド整備休憩前の5回裏、滋賀学園の攻撃。
先頭の1番徳留選手がショートへの内野安打で出塁すると、井川選手の犠打を市岡投手がセカンドへ送球しますが、野選となり無死12塁となります。

後藤選手が送ったあと、同点タイムリーを放っている馬越選手がセンターへ犠牲フライを放ち3-1とリードを広げます。

ホームに戻る徳留選手
ホームに戻る徳留選手

さらに松岡選手が四球で2死13塁から、6番、西村選手の打席でパスボールがありさらに1点を追加。
前半を終えて4-1と滋賀学園がリードする展開になります。

ここまで京都大会から「無敵」状態で勝ち上がってきた平安。
この秋初めて迎える劣勢の展開の中、6回表、先頭の4番橋本選手がセンター前にヒット。
1死後、6番市岡選手がライト線への2塁打で1死23塁とチャンスを作ります。

ここで迎えるのは、先週の阪南大高戦ではホームランを放っている、神村投手と同じ1年生スラッガーの岡田選手。

しかしここは空振り三振。
さらに8番の竹葉選手もセンターフライに倒れ平安チャンスを生かすことができません。

チャンスで残塁に終わった平安(三塁上の橋本選手)
チャンスで残塁に終わった平安(三塁上の橋本選手)

するとその裏、滋賀学園は先頭の7番山口選手が、この試合9つ目の四球を選び出塁。
小浜選手の犠打で進塁すると9番神村選手のレフト前タイムリーヒットで5-1とリードを広げます。

タイムリーヒットの神村選手
タイムリーヒットの神村選手

平安も意地を見せ、7回表、2死走者無しから2番久保田選手のサードへの内野安打、3番西川選手のセンター前ヒットで2死13塁とチャンスを作りますが、4番橋本選手がセンターフライ。
あと1本がこの試合の平安には出ません。

すると7回裏の滋賀学園。
先頭の3番後藤選手がこの試合10個目の四球で出塁。
続く4番馬越選手がレフト線へ2塁打を放ち無死23塁とチャンスを広げます。

ここで京都大会2次戦から一人でマウンドを守ってきた市岡投手に代わり、背番号10右の大野投手がマウンドへ上がります。

平安2番手の大野投手
平安2番手の大野投手

5番の松岡選手はショートゴロに倒れますが、西川選手はリードの大きい三塁後藤選手を刺そうとサードへ送球しますが、これが野選となって無死満塁となります。

続く6番西村選手が押し出しの死球で6-1。
1打サヨナラコールド勝ちの場面で7番山口選手を迎えます。

後藤選手が6点目のホームイン
後藤選手が6点目のホームイン

ここでライト線へヒットを放ちセカンドの松岡選手もホームに戻り8点目。
新チーム発足後、公式戦無敗を続けてきた龍谷大平安はまさかのコールド負け。
滋賀学園が勝って1998年の比叡山以来、17年ぶり2度目の秋季近畿大会の決勝へ駒を進めました。

松岡選手がサヨナラのホームイン
松岡選手がサヨナラのホームイン

滋賀学園の試合を観戦するのは、初戦の大商大堺戦以来。
投打に圧倒して勝ち上がったイメージがありました。
準々決勝の報徳学園戦は観戦していませんが、延長14回の熱闘の末1-0と勝ち上がりここまで駒を進めてきました。

守りからリズムをしっかりと作り、近畿を代表する強豪を撃破してきたチーム通りこの試合も、滋賀学園旋風が止まりませんでした。

神村投手は強打の平安に7回を投げ、被安打は8と浴びましたが、奪った三振も5つと決して力負けせず要所を押さえ最小失点で抑えました。

また打線もここぞの場面で、市岡投手を攻め立て6安打ながら8点を奪い、またも強豪チームを撃破し、秋季近畿大会、滋賀県勢初の優勝に王手をかけました。
もうセンバツは確実に決まったといえる滋賀学園。

全国大会でも十分に太刀打ちできるチームだと思います。
しかし、そこで敢えて言えば、この試合、平安の「自滅」によるところが目立ちました。
市岡投手が制球に苦しむ中、それを手助けしてしまうような攻撃上のミスも目立ちました。

勝って反省できることは幸せなことだと思います。
しっかりと兜の緒を引き締めなおし、滋賀勢初の快挙を目指して決勝も暴れて欲しいと思います。

一方の平安。
市岡投手の10与四死球が全てでした。
まさに自滅と言ったゲーム。
記録上はノーエラーでしたが、パスボール、大事な局面での野選。
また3点目のきっかけとなった徳留選手のショートゴロも、この試合も何度も好プレーを見せてきた名手西川選手らしくない、「待って」しまったプレーで内野安打にしてしまい傷口が広がってしまいました。

また攻撃陣も初回、あの2点目のシーンがセーフであれば・・・
この試合の流れも大きく変わったと思いますが、元々、そういった思い描いた展開から外れると途端に脆さを見せるのが平安の悪い一面だと思っています。

今日の試合も「らしくない」試合運びになり結果8安打で1点しか奪うことができませんでした。

センバツ前に攻守全てに悪い面が出切ったのは、考えようによってはプラスです。
今年の平安の実力がこんなものではないことは分かっていますので、冬場さらにスケールアップして、2年ぶりにセンバツの頂点を目指して欲しいと思います。

龍谷大平安
100 000 0=1
200 021 3x=8
滋賀学園

平 市岡、大野 ー 竹葉
滋 神村 ー 後藤

平 H8 E0
滋 H6 E1

滋賀学園 VS 大商大堺

2015年10月17日、秋季近畿大会1回戦

皇子山球場

【スタメン】※球場でメモってますので誤字などあるかもしれません

大商大堺(大阪1位)

4 宮風
5 名嘉
3 岸上
7 大森
6 出来
2 宋
8 辻
1 神田
9 加藤

滋賀学園(滋賀3位)

9 徳留
4 井川
2 後藤
3 馬越
5 松岡
7 山口
8 西村
6 小浜
1 神村

大阪大会、東海大仰星戦を観戦させて頂き、その後大阪を制したと聞き、相当注目させて頂いた大商大堺の試合。
相手は滋賀3位ながらも、滋賀を代表する強豪の滋賀学園との一戦。

まず守るは滋賀学園。
エースの神村投手が先発します。

滋賀学園エースの神村投手
滋賀学園エースの神村投手

1回表の大商大堺の攻撃を三者凡退で抑えます。

対する大商大堺の先発はエースの神田投手。

大商大堺エースの神田投手
大商大堺エースの神田投手

1回裏の滋賀学園は2死から後藤選手がヒットと、盗塁で2死2塁のチャンスを作りますが無得点。
両先発投手、まずまずの立ち上がりとなります。

2回表の大商大堺は2死から宋選手の四球、辻選手の2塁打で2死23塁のチャンスを作りますが、神田選手が三振に倒れ無得点に終わります。

直後の2回裏の滋賀学園。
1死後、7番西村選手が死球で出塁すると、盗塁と内野ゴロで2死3塁のチャンスを作ります。

ここで神村選手を打席に迎えたところで、大商大堺バッテリーにミス(パスボール)があり1点を滋賀学園が先制します。

滋賀学園先制の場面
滋賀学園先制の場面

滋賀学園は続く3回裏。
1死から2番井川選手がヒットで出塁。
2死となり、打席でバットを頭上でクルクル回すポーズが特徴的な主砲馬越選手を迎えます。
ここで両翼100メートル、センター122メートルと広い皇子山球場ながら左中間へツーランホームラン!
滋賀学園が2点を追加します。

ツーランホームランの馬越選手
ツーランホームランの馬越選手

滋賀学園が3-0とリードしたこの試合、4回表の大商大堺は、1死から連打がでますが、ちぐはぐな攻撃が目立ち無得点に終わります。

すると5回裏の滋賀学園。
先頭の徳留選手がライトオーバーの2塁打で出塁すると、牽制悪送球などで1死3塁とし、3番後藤選手のライトへの犠牲フライで4-0とリードを広げます。

滋賀学園4点目のシーン
滋賀学園4点目のシーン

勢い止まらない滋賀学園はグラウンド整備明けの6回裏。
2死1塁から西村選手が二盗塁で2死2塁とすると、8番小浜選手のレフト線へのタイムリーヒットで5-0とさらにリードを広げます。

タイムリーヒットの小浜選手
タイムリーヒットの小浜選手

さらに続く7回裏の滋賀学園は、2死から主砲・馬越選手が右中間に2塁打を放つと、続く松岡選手もライト線へ2塁打を放ち6-0とさらにリードを広げます。

タイムリー2塁打の松岡選手
タイムリー2塁打の松岡選手

大阪1位校としての意地を見せたい大商大堺は、8回表。
先頭の代打西野詠選手が敵失で出塁すると、代走東尾選手の二盗などで1死12塁となり、3番岸上選手のセンター前タイムリーヒットでまず1点を返します。

タイムリーヒットの岸上選手
タイムリーヒットの岸上選手

しかし大商大堺の粘りもここまで、9回表は三者凡退に終わり、6-1でゲームセット。
大阪1位校といえ、センバツ出場はほぼ絶望的な状況になりました。

滋賀学園はエース神村投手を中心に守りも固い印象。
なぜこれほどまで「強いチーム」が滋賀3位なのか戸惑うほど、この試合は滋賀学園が投打ともに圧倒した試合でした。

神村投手は目測ですが130半ばのストレートと、変化球を武器に8つの奪三振。
完成度の高い好投手です。
また打線も、大商大堺の神田投手のストレートに振り負けることなく、終始、圧倒していたことが印象的でした。

次も好投手の報徳学園の主島投手が相手。
どんな試合を見せてくれるのか楽しみです。

一方の大商大堺。
甲子園が非常に遠くに霞んでしまった一戦となりました。
一言言えば「今日は堺の日ではなかった」としかいえません。

実力は大阪桐蔭を倒して大阪を制しているのですから文句のつけようがありません。

しかし細かいことを言えば、東海大仰星戦を観た際にも感じましたが、神田投手は恐らく来年の今頃、ドラフト候補になっていておかしくない実力の持ち主。
ただ、あれだけの体格とストレートがありながら三振を奪うことができない決め球にかけているように感じました。

この悔しさをバネに投打ともスケールアップして、来夏必ず甲子園に出てきてください。
また商大堺の試合は観にいきたいと思います。

大商大堺
000 000 010=1
012 011 10x=6
滋賀学園

堺 神田 ー 宋
滋 神村 ー 後藤

堺 H5 E1
滋 H9 E1

本塁打
滋 馬越(2)